星の王子さまに出てくる言葉に「大切なものは、目に見えない」という言葉があります。愛や生命の大切さ、思いやり、感謝、感動、癒し、夢、希望といったマインド、つまり物体ではないけれども大切なものを示す言葉として、世界的に知られており、小説や映画でも度々引用されていると思います。
心の持ち方を説いた言葉として、ビジネスの現場でも愛用されている言葉で、重要な行動指針として大切にしている人も多いと思います。
とても大切なことを言っているけれども説教臭くなくて、どこかピュアで透明感があって、どこか心の中で凍っているものがあった時に、ゆっくりと溶かしてくれるような言葉なので、自分も好きな言葉の1つです。
ただ、個人的な解釈ですが、この言葉は心の持ち方ばかりを言っているようには見えないです。お金の話でも同じようなことが言えるような気がしてなりません。それが今回の有形資産と無形資産の記事です。
〇資産とは何かをおさらいしよう
「金持ち父さんになるために資産と負債の意味を理解しよう~」という記事で、資産とは何か簡単に羅列して書きましたが、それをもう一度ここに載せて書くと、以下のような感じになります。これは「金持ち父さん貧乏父さん改訂版」からの引用です。
(1)自分がその場にいなくても収入を生み出すビジネス
(2)株
(3)債券
(4)収入を生む不動産
(5)手形、借用証書
(6)音楽、書籍などの著作権、特許権
(7)その他、価値のあるもの、収入を生み出すもの、市場価値のある物品など
〇【定義1】有形資産≒金融資産
その字の如く形のある資産です。現金、証券、不動産などの金融資産が代表的なところだと思いますが、せどりなど物販系のビジネスをしている人は商品も有形資産と言って良いと思います。
ロバートキヨサキの金持ち父さん貧乏父さんシリーズを読んでいくと、「自分ではなくお金に働いてもらう」という言葉がよく出てくると思いますが、これはまさに有形資産のことを言っていると思います。
会社から収入を得るだけでなく、お金を生み出す資産を作っていく。自分だけではなく、お金も一緒に働いてもらいましょう。ということで良いと思います。
そう考えるとお金は人生の大切なパートナーと言っても良いと思います。お金に対してどこかマインドブロックがある、つまり「世の中お金じゃないよね~」とかネガティブな考えを持っている人は、「パートナーが嫌い」と言っているようなものです。少なくとも自分にはそう聞こえます。
投資に回さず、湯水の如くお金を浪費する人にも言えることです。本来パートナーになるべき人を切り捨てているわけなので。
また、超低金利の日本において、現金は怠け者でしかないです。お金を生み出さないから。資産運用は、資産の置き場所を変えるだけのことです。怠け者の現金ではなく、もっと働き者の資産に変えるようにするのは、本当に大切なことだと思います。
〇【定義2】無形資産≒自分で生み出した形のない収入源
前書きで「お金にも目に見えないものがあるような気がする」と言ったのは、まさにこの無形資産のことです。その字の如く形のない資産のことで、
本の印税等の著作権やアフィリエイト収入のような、権利収入と呼ばれるような報酬です。有形資産はお金が働いてくれますが、無形資産は自分が作り出した権利が働きます。有形資産は投資、無形資産はビジネスです。
権利という実態のないものが働くので、金融資産(有形資産)と違って価値が見えにくい部分があります。もはや価値がないかもしれないし、これからどんどん収入を生み出してくれるかもしれません。ただ、それがいくらなのかがわからない。なので、総資産いくらかな?とバランスシートを見直すときは、無形資産を含めることは基本的にしないです。
また無形資産はビジネスなので、向き不向きという概念が発生します。権利収入のような話になるとネットワークビジネスを勧めてくる人もいます。存在価値の高いビジネスとは思いますが、これにも向いている人と向いてない人がいるのはわかって頂きたい……。自分は向いてないです。
ただ、無形資産は非常に重要な概念と思います。これら権利収入は資金が全然かからず、自分で生み出すことができるからです。時間の犠牲の有無はあるかもしれませんが、大量の資金を投入する必要がない。
出版であれば、例えばエージェントに添削を依頼する時の添削料、アフィリエイトであればコンサル料(サーバー、ドメイン代は別記事を見て頂くとわかるように、かなり安価です)がかかりますが、ROIで考えたら不動産投資に比べれば分母がめちゃくちゃ小さくなるのが特徴です。
しかも出版やアフィリエイトであれば、自分の生み出した作品が収入を生み出してくれるわけです。書くことで食べていきたい人は皆この状態を目指していると思います。
無形資産の概念を考えると、やっぱり「大切なものは目に見えない」とつくづく感じます。
〇いかに働かなくていい資産を作るか
有形資産、無形資産それぞれ特徴があり、どっちが大事かという話ではなく、両方大事と思います。実態のある有形資産の方は、守りの姿勢が大事になってきますが。
大事なことは、有形、無形それぞれの資産を組み合わせて、いかに働かなくて良い状態を作り上げるかが大事なことと思っています。ようは、いかに自分の手から手放すことができるか、ということです。
自分はそういう意味で「手放す」という言葉が大好きです。いつ勤めている会社を手放そうか、そしてこれからはどうやって自分のビジネスを多角化して、ビジョンに近づいていくか。これを考えるとワクワクしてたまりません♪
自分は働かずにお金や作品が働く。これこそが本物の自由なのだと思っています^^