老後の生活費はいくら必要?会社の給料だけで老後に備える危険性

シェアする

老後の貯蓄

老後の生活費にいくら必要か……。リタイア後の生活もバラ色とは全然言えなくなりました。

老後破産という言葉を一時期よく耳にしました。どうやら、NHKで「老人漂流社会”老後破産”の現実」という番組をやったのがきっかけのようです。

退職金を使い果たして、年金を頼りに暮らしているが、家賃を引いたら生活費は数万円程度。電気代も切り詰めて、薄暗いアパートで貧しく暮らす寂しい老後。

会社員時代は一生懸命汗水垂らして働いて、それなりに貯金をしてきたつもりでも、このような状態になってしまうケースが最近目立ってきているようです。

長生きするのも嫌になるほど、ゾッとするエピソードですが、今後このケースはどんどん増えていくと思われます。

何といっても、年金受給額が将来的に減少していくのは確実なので。もしかしたら以前に厚生省が試算したように、国民年金、厚生年金ともに破綻して、制度そのものが消えている可能性だって充分あります(T_T)

70歳以上の生活保護受給者は、全体の何十%とか、汗水流して、死ぬ日まで何らかの職業に就いていないと生きていけないとか、そういう報道がいずれ増えていくかもしれません。

誰だって、死ぬまでお金に縛られた生活を送ることは嫌だと思います。でも、こういった生き地獄とも言える状況が現実になりつつあります。

○老後に必要な生活費を試算してみる


でも、老後(60歳)までに生活費をいくら備えていれば良いのでしょうか(・・?以下のモデルで考えてみます。

(1)18歳で高校を卒業して就職。ずっと同じ会社に勤めて、60歳で退職。

(2)同い年の夫婦2人で仲良く暮らし、ともに85歳まで生き、同じ年に亡くなると仮定する。

(3)老夫婦の必要生活費は27万円、ゆとりある生活なら38万円必要とする(総務省の家計調査より)

(4)子供は自立して仕送りの必要はない。

(5)両親も既に亡くなっており、介護の必要性はない。

(6)保守的に考え、上記の通り年金は破綻して、もらえないと仮定

(7)これも保守的に考え、会社の業績悪化等を理由に退職金がもらえなかった。

年金は破綻、退職金はもらえないという厳しい事例ですが、つまり、60歳から亡くなるまでに必要なお金はいくらか?を計算してみると言うことです。

上の条件で試算を出してみると、退職~死亡まで25年ですから

・必要最低限の生活を送るなら8,100万円 (27万円/月×12ヶ月×25年=8,100万円)

・ゆとりある生活を送るなら1億1,400万円 (38万円/月×12ヶ月×25年=1億1,400万円)

そうなると、この人は会社員時代に毎月いくら貯蓄する必要があるかというと、

・必要最低限の生活を送るなら16万円 (8,100万円÷12ヶ月÷42年=約16万円)

・ゆとりある生活を送るなら22.6万円 (1億1,400万円÷12ヶ月÷42年=約22.6万円)

こういう試算になります。年金受給額や退職金を差し引いていないという、かなり厳しい条件での試算になりますが、国や会社に頼らない生き方を目指すなら、月々このくらいの貯蓄は必要ということです。

とはいっても、現実的でない数字だと思います。会社の給料と比較すると、正直言って目まいを覚えるような数字です。どんだけ切り詰めていかないといけないんだ……。

会社の給料だけで、何も投資せずに老後に備えるということは、それだけ危険ということです。資産を増やしていく方法は、収入を増やすか、支出を抑えるか、金融商品に投資していくかに集約されます。早い時期にお金の勉強をして、収入より遥かに低い支出で暮らして、普通預金よりも効率的に資産を増やしていく方法を模索するのは、かなり大事な事かもしれませんね。もちろん、同時にストレスとうまく付き合いながら稼ぐ力を身につけていくのも大事なことだと思います。

ただ、こういった話を聞くと、不安に駆られて詐欺話につられやすくなってしまいます。自分の場合、幸いにも詐欺に合った事はないのですが、詐欺に合った経験のある人は、自分の周りにも意外と多いです。最低投資金額が手頃な額の詐欺案件も結構あるからだと思いますwwwなので、投資の必要性を認識することは重要ですが、そのような人をカモにしようとする詐欺案件も多いので、それだけは注意することが必要です。

シェアする

フォローする

この記事をお届けした
解放デビューの最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!
スポンサーリンク

スポンサーリンク