やはり物に執着がない方が幸せなのか?ミニマリストという生き方

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もうモノは必要ない

断捨離とかシンプルライフという言葉が世の中に浸透して、もう長い月日が経っているような気がしますが、最近は、さらにその先を行く感じの、極力物を持たない、物に執着がない生活を楽しむミニマリストという言葉もよく聞くようになりました。

断捨離といえば、正直に言えば、個人的には人間関係、またはタイムマネジメントの観点での断捨離、つまり心の片付けの方に関心が強いですが、そもそも断捨離という言葉が生まれるきっかけとなった物の片付けにはそんなに関心を持っていませんでした。

正直言うと、僕の部屋はそんなにきれいではないです。物に執着がないので、そもそもモノが少なく、そんなに片付ける必要を感じないからではありますが。

でも、たしかに言われてみれば、ただでさえ少ないモノをもっと捨ててすっきりしたい気がする。そんなに毎日ピカピカに部屋を掃除する気はないですが、もっとすっきりしたい。時々そんな衝動に駆られることはたしかにあります。

このように、自分がなぜミニマリスト的な生活に憧れを抱くのか、どうして幸福感を抱けるのか、この本を読んでようやくその理由がわかった気がします。

この本では、ミニマリストという生き方の紹介とか、実際にミニマリストになるための片付けの実践について、心構えとノウハウについて書かれていますが、今回はそこは割愛します。

でも、物を減らしたい人には役立つ情報満載なので、興味のある方は一読を勧めます。今回は本書の第4章「モノを捨て、ぼくが変わった12のこと」について、感じたところを書いていきたいと思います。

■時間ができる

そもそも余計なものを持たなければ、時間ができる。どういうことかと言えば、本書をまとめると以下のような時間を節約できると書いています。

・買い物に費やす時間

・家事の時間

・引越しの時間

・探し物の時間

物欲により幸福感を得られない人にとって、これらの時間はたしかに無駄だなと思います。特に、僕が必要以上に物を持ちたくない理由を的確に言ってくれているような気がして、共感に近いものを覚えます。

片付けがどうのこうの言う前に、そもそも買い物しなければ、片付ける必要もないので、それだけ余る時間はたしかに増えると思います。

僕個人の感覚ですが、掃除は楽であれば、楽なほど楽しい。物の移動がほとんどなく、ちょっと床や壁を拭いて、ほこりが取れて終了。それだけで部屋に清潔感が蘇る。これはたしかにミニマリストの特権という感じがします。

自由の欲求が非常に強い僕にとって、引越しの時間が短いというのも大事なポイントですね。

■自由と解放感を感じられる

別にデッドスペースが多くて解放感に満ち溢れているということを言いたいわけではないですが、たしかに自由の欲求を満たしたいのであれば、物は少ない方がいいでしょう。

上に書いたように引越ししやすくなるからです。著者はものの15分で引越し準備を完了させることができるくらいだとか。

もともと、狩猟で生活していた頃の人類は移動しながら生きてきました。インターネットや科学技術の発達で、ノマドワーカーのように場所を問わず仕事する生き方が浸透して、まだ数年程度のように思いますが、実は何万年もの歴史あるライフスタイルなんですよね。

移動するのは人間の本能、そのためには、やはりモノは持たないほうがいい。これはつくづく感じますね。

■節約だってできる

節約の観点での断捨離については、別記事に書いていますが、モノを持たなければ、そもそも買い物しないので節約できます。また、引越し代だって圧倒的に安くなります。

そして、モノを持たないことで相対的にスペースが増えるので、そんなに広い部屋に住む必要もない。広い部屋に住んだって、掃除が面倒なだけ。よって、家賃も低く抑えることができます。

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旅行かばんに入れられるだけの物しか持たず、シェアハウスに住むという選択だってあるわけです。

本書には、他にもいろいろ書いていますが、僕が主に納得したところは以上です。

しかし、著者はミニマリストになることでさらに人生が変わったらしく、具体的に言うと、人と比較しなくなり、人の目を気にしなくなり、人付き合いが変わり、ちょっとしたことでも感謝できるようになったとか。

たしかに物を減らすことで、逆に本質的な部分が見えてくる。そういうことはあると思います。

増やすことで逆に見えなくなってしまうもの、減らすことで得られる幸福感というのは確実に存在する。僕がミニマリストに憧れるのはそういう理由なのかなと思いました。

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