人生をやめたいと思っている人へ|生きる力を取り戻す7つの方法

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仕事や恋愛、人間関係で何もかも嫌になり、「人生をやめたい」と考えたことはないでしょうか?

「何もかも嫌になった」「もうとにかく楽になりたい」「この場から消えてしまいたい」という心境。

そこまで行かなくとも、「なんだか最近うつっぽい」「最近やる気が出ない」という、いわゆるプチうつ状態なら、ほとんどの人が経験しているのではないかと思います。

そんな時、どうすれば良いか、よくわからなくなります。行動しようにもエネルギーが出てこないし、頭が回らなくなるし、目の前の苦しみとかで頭がいっぱいになってしまいます。

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自分がそんな、プチうつ以上、「死にたい」未満な気分の時に出会った本が「人生をやめたいと思ったとき読む本」(澤登和夫著、東洋経済新報社)という、ちょっとギクリとするようなタイトルの本です。

どこか本心を突かれたような気がしてギクリとするんだけど、「ああ、こういう本出てくれたんだ、早速読んでみよう」という気持ちにもなり、2年くらい前に読んでみたんです。

最近部屋の中を掃除してみたら、この本が出てきたので、2年ぶりに読んでみました。個人的に印象に残った点をいくつかシェアしていきたいと思います。

■人生をやめたいほどしんどいときは同じような人と話す

メンタルのエネルギーが低い状態の時、以下の2人で、どちらの人に話しかけたいでしょうか?

A:毎日とても明るくて、仕事もできる

B:あまり自分に自信がなくて、よく弱音を吐いている

本書ではBを選ぶと書いていますが、僕でもそうすると思います。

他の本でも、少し落ち込んでいるときは、自分より落ち込んでいる人と話をして、傾聴してあげると良いというのを読んだことがあります。

これ、群れることと少しニュアンスが違ってくるのです。「自分の弱さを話してもいいんだ」「自信がない時があっても別にいいんだ」という、自己肯定感が生まれやすいのかな、と思います。

Aのようなタイプでも、良い過去も悪い過去もカミングアウトしてくれる人が僕は好きです。そうすることで、「自分はまだ大丈夫だ」「まだいける」と思えるようになったりします。

ちょっと後ろ向きな人との人間関係も、決してマイナスではないんですよね。大事なのは、お互い高め合うことなんだと思います。

■こころもあたたかくなるスキンシップでうつ病改善

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ハグとか、握手とか、手を握り続けるとか、これは1000の褒め言葉よりも良いよ、とのこと。

セミナーや勉強会中のワークでよくやるハイタッチなんかも良いですよね。

どんな言葉でも全然自分の言葉に響かないことがあります。特にうつ状態の時なんかなおさらでしょう。本を読んだって、全然自分に響いてこなかったりします。

どこか疲れてしまったとき、やはり人との触れ合いに勝るものはないのかなあ、と思います。

■異空間で自分と向き合うことで気持ちが楽になる

沖縄の離島や、どっかの南国、自然豊かな国に、移住とは行かなくとも2~3週間滞在することで、かなり気持ちが楽になることがあります。

僕が車中泊とか好きだったり、車上生活に憧れたりするのは、結構こういうところもあります。普段とは全然違う場所に、出来れば山でも海でも良いから自然いっぱいな場所に行くと良いと思います。

そこで、何もかも忘れて、好きなことをしてみる。例えば本書に出てくる、摂食障害で苦しんだ金魚ちゃんは、宮古島に行って、ベランダで好きな本を読み漁り、常駐のスタッフや他の旅人とベーグルを作ったり、調子が悪い時はベッドの上で泣いたりもしていたそう。

別に宮古島に行ったからって、とことん観光しなきゃ損ということではないみたいですね。異空間で、好きなことを好きな時間に、自分の心の状態と合わせてすれば良いみたいです。

■アルバイトで自信をつけてうつから復帰する

うつで会社を辞めて無職になってしまった。でも気分が落ち込んだままで働けないから、退職金や貯金を切り崩しながら生活している。

本書で登場する53歳の男性も、最初は薬物療法をしていましたが、薬を辞めてアルバイトを始めたことで、自信を取り戻したのか、心身を回復させ、結局うつから解放されたそうです。

そのアルバイトは社員寮の清掃業務です。もちろんアルバイトなので、そんなに収入は多くないのですが、幸いしたのは、人間関係を気にしなくていい、一人でどうにかなる仕事だったこと。

仕事の最大のストレスといえば、人とのコミュニケーションと人間関係、マネジメント、調整とか交渉でしょう。まずは、それが必要ないことから始めたのが良かったのかな、と読んでいて思いました。

なお、ストレスで会社を辞めたい、貯金は手取りの100倍くらいは持っている。そんな状態であれば、上のような人間関係のない仕事に転向して、お金の心配よりもストレスを減らすことに特化した方が良いのかな、と思いました。

完全に無職は厳しくても、ダウンシフトするくらいなら可能ではないでしょうか?そう考えると今の会社で働くのがバカらしいと感じる人も多いと思います。

■精神疾患の公的支援制度でお金の問題を改善

うつになって働けなくなったときに、必要なお金の知識というのも出てきます。

うつで休職中であれば、傷病手当金はちゃんと支給されますし、⇒詳細はこちら

退職しても、なおも働けない状態であれば、条件次第で精神障害者手帳で所得税や公共料金減免などの優遇制度が利用できたり、障害基礎年金がもらえたりもします。

障害基礎年金なんかは、過去の分もさかのぼって支給されたりもしますから、本書で紹介されていた人は350万円ほど支給されたそうです。

就職支援でも障害者雇用枠というのもあったりします。知っているか知らないかの違いで、心が一気に楽になることもあるのかなと思います。

■人生をやめたいほどうつになって良かったこともある

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うつになっていた時代のことなんか、なかなか思い出したくないものです。でも、振り返ると、うつになって良かったと思えるようなことがでてきたりするみたいです。

本書で紹介されているようちゃんは、うつになって良かったこととして、以下のようなことを挙げています。

・前より人をやさしく思えるようになった

・うつにならなかったら出会えなかった人との出会いがあった

・弱さをさらけ出せるようになった

・家族や友人たちに愛されていることがわかった

・何でもない家族との時間をいつくしめるようになった

どん底を経験しないと気づけないこと、たしかにあるような気がします。

自分に置き換えて考えると、今の人間関係の9割は、会社に対する疑念が沸かなかったら出会うことのなかった人たちだけで構成されています。

■【自己肯定感】誰でも役に立てると自覚すると生きる気力が湧く

うつ状態を抑制する最も大きな要素は、おそらく自己肯定感や自己効力感の回復ではないかと思います。

「こんな自分でも役に立てるんだあ」と自覚できる状態と言い換えるとわかりやすいかもしれません。

本書で書いてあるとおり、自分のうつっぽい時期を過ごした体験とかを、人に話すだけでも、かなり大きな役に立つことができるのではないかと思います。

少なくとも、自分の知っている成功者は皆、そういうことをカミングアウトしています。そして、それを聞いた人を共感させるだけの力を持っています。

うつっぽい時期は、過ぎ去ってみるとトラウマとして残りそうな気がします。自分もそうなんですが、そんなトラウマもいつか人の役に立つことがあると思っています。

〇関連記事

今回紹介した本と同じ著者が原作のコミックエッセイです。親しみやすいキャラクターでうつ状態を通して気付くことについて考えさせられます。

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