ヘトヘトになるほど頑張りすぎる人へ|がんばらない成長論

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心がヘトヘトに疲れるほど頑張りすぎる人。しかも頑張った結果、何か達成感があったかというとそうではなく、どこか満たされない気持ちでいっぱいになっている。

幸せな気分になるどころか、生き辛さも感じてしまっている。だって、もうお休みしたいのに、これからも頑張り続けないといけないから。

そういう心理状態の時に、ちょっと読んでみたい本が「がんばらない成長論」(心屋仁之助著、学研)。

心屋さんの本はたくさん世に出ていますが、自分が読んだのは、これで2冊目です。

■どういう人におすすめか

・毎日仕事に家族サービスに頑張っているのに、心が満たされない人

・好きでもないことに時間を費やしすぎて心が疲れてしまった人

・自己否定感に苛まれている人、自分を認めてあげることができない人

・自分の進みたい方向から、完全に離れているような気がする人

・いろいろ手放したいことが増えてきた人

・成長、目標達成という言葉に、どこか息苦しさを感じ始めている。

・これって、今の自分に必要なの?と思い始めている

・いろんなセミナーに出たり、資格を取ったりしているが、なんか消化不良だ

・他人に認められない、仕事で成果が出ないと悩んでいる人

・「おれはこうならないといけない」「他人のここが許せない」という思いに囚われている人

・自己啓発書を読んでいくうちに、逆に視野が狭くなったような気がする人

■心に残った箇所

〇「好き」か「武器」か

自分が勝手に、好きでやっていることは楽しいので、「がんばっている」という自覚すらないうちに、みるみる上達します。

 

でも、他人の価値観に受け入れられようとがんばっていることは違います。成長したとしても、結局は周囲の評価がよくないと、それにつられてまたがんばるしかないのです。(原文まま)

ここは、ここ数年本当に実感しています。特に会社員の方が囚われやすい部分ではないかと思います。

20代のうちは、他人の評価=自分の評価で生きていても、それなりに満足感があります。しかし、それは偽物の自分です。

自分の経験上、30代になってから、この他人を軸とした生き方をしていると、グロテスクなほど生き辛さが露呈します。

求められることに変化が出てきて、マネジメント能力も問われるようになると、自分の主軸がないと、すぐに疲れ果ててしまいます。

出世したいからといって、他人の評価に一喜一憂すると、確実に心が壊れます。自分も壊れかけました。なので、本当に好きなことは何か、年齢を重ねるほど熟考する必要が出てきます。

それで会社を飛び出さないといけなくなるのであれば、飛び出して独立するしかないんでしょうね。

〇尊敬する人の見方を変える

「あんな実績を上げれば人から尊敬されるんだ」ではなく、「あんな心であれば、幸せになれるんだ」と考えてみると、おもしろいのです。(原文まま)

よく目標の人、「誰々のようになりたい」という人を目指せとか、真似しろとか言われますが、そういう人をどう見るか、やり方よりも在り方を見たほうが良いということでしょうか。

「こうなれば幸せなんだ」そういう見方で目標の人を見たり、目標の人を変えたりすると、たしかに心が楽になれそうです。

このことは、既に自分は何となく気付いていたのか、最近、尊敬する人がスナフキンになりました。

【関連記事】自由と孤独を愛する放浪の哲学者スナフキンの名言集が大好きだ

もちろん、目標の人を坂本龍馬とか松下幸之助とかスティーブ・ジョブズとかでも良いと思いますが、「どういう心を持って生きていたのか」という視点で見ていくと、新しい発見があるかもしれないです。

〇根拠のある自信は張りぼての自信

この本で書いてあったことで少しびっくりしたのが、自分が出してきた業績や結果によって積み上げられた自信というのは、かなり危ういと書いていることです。

なぜか、次に結果が出なかった時に、今まで積み上げた自信が一気に崩れ落ちるから。例えば100万部のベストセラーを出した作家が、続編で10万部しか売れなくて落ち込むといった感じです。

どうして、そうなるかといえば、ダメな自分、目標未達の自分を認めてあげることができていないから、とのことです。

著者の定義する自信とは、「自分」という存在そのものに対する自信ということらしいです。

おそらく、自己肯定感とかいう言葉に言い換えることができると思うのですが、自己否定したまま実績を積み重ねても、虚しいだけということなんでしょうね。

〇その他印象に残った箇所(原文まま)

・「気の乗らない仕事はしない、断る」

・「あ、ひょっとして、私のやってること気に食わないですか?あら残念~、でも、ごめんなさいね、やっぱり、これをやりたいんで、私、やりますわ」

・日々、目の前にある小さなことの好き嫌いを、まずは感じ取ることから始めてみればいいのです。

・「そっか、それもいいんだ~」

・じつは、あなたは「絶対にこれだけはやらない」と思っていることすら、やってしまっても大丈夫な人間です。

・成長とは、何も素晴らしいことではありません。成長とは、ただただ、とにかく楽しくて、おもしろいこと、なのです。

■関連記事

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正直に言うと、個人的にはどちらかというと「好きなことだけして生きていく」の方が読んでいて腑に落ちたような気がしますが、この記事はその本の書評です。

【関連記事】お金に困ってる人が辛い貧乏生活から脱出するための4つの生き方

「一生お金に困らない生き方」の書評です。これで心屋さんの本は3冊目です。

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