ミニマリストと貧乏くさい生活を取り違えていませんか?シンプルと貧しさは全然違う

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僕はここ数年で物事をシンプルに考えたくなりました。考え方や人間関係もシンプルにしていくようにしていますが、もともとミニマリストという言葉が出てきたモノの観点でも、持つモノを最小限に抑え、必要以上のモノは買わない。これを目指しています。

だって、必要ないモノにお金をかけても虚しいだけだし、家計を苦しめるだけです。でも、そんなミニマリストのような考えに対し、一部の人は「貧乏くさい」と言ってきます。

ミニマリストは貧乏マインドの持ち主なのでしょうか?いや、全然違います。本当の金持ち、そして貧しさとは何なのか、思うところを書いていきたいと思います。

■リトルブラックドレス

1926年、ココ・シャネル(1883~1971)は43歳のとき、「リトルブラックドレス」という、当時では革命的なドレスを発表しました。

当時革新的な理由だったのは、1つは、これまで喪服の色でしかなかった黒をモードな色にしたことです。100年近く経った今、シックな黒を基調とした服を着ている女の人に「喪服みたい」なんて言う人は皆無と思いますが、当時としては珍しかったようです。

そして、もう1の理由が、誰にでも着られるシンプルなデザインであったことです。しかし、このシンプルなデザインが「貧乏スタイル」と批判する人がいたそうです。そのときのシャネルの言葉が印象的でした。

「シンプル」と「貧しさ」を取り違えることほど馬鹿なことはない。上質の布地で仕立てられ贅沢な裏地をつけた服が、貧しいはずはない。(参考文献原文まま)

【参考文献はこちら】

【書評記事】徹底的に好き嫌いがはっきりしてる強い女|ココ・シャネルという生き方

■買えないのではなくて買わない

この100年近く前のシャネルの言葉ではっとしました。多少意味合いが違えど、シンプルと貧しさを取り違えて解釈してしまうことがどんなに多いか。

シンプルでモノを持たない人に対して、まだ昭和の大量生産大量消費の名残が残っている人は、「そんなのも買う金がないのか」「そんなんじゃ日本経済が回んないだろ」とバカにしてきます。

しかし、ミニマリストは「モノが買えない」のではないです。「買わない」だけなのです。モノを持とうと思えば、お金を出して買うことができるんです。

でも、もっと他に大切なものがある。それ以外のことに使わずにシンプルに考えたいだけなんです。

■自由がない=貧乏

個人的には、本当の貧しさとは、このように思っています。

本当は欲しいものがあるのに、本当はやりたいことがあるのに、お金がないためにそれができない状態。つまり、自由ではない状態。

本当に欲しくないモノを買わなくて良いのは貧乏ではない。お金持ちでも、必要ないものは買わないでしょう。むしろ、お金持ちの方がお金の使い方に厳格なので、その傾向が強いかもしれません。

「本当は会社を辞めたいのに辞められない」

「本当はもっと子供の教育に力を入れたいのにお金がない」

「本当は投資して堅実に資産を増やしたいのに、お金がないからできない」

本当はしたいことができない。これが貧乏です。

年収1000万円でも生活が苦しい人がたくさんいるというのは、どこかで聞いたことがあると思います。

本当は必要ないマイホームを買い、週末ドライバーなのにベンツを買い、どう考えても不要な生命保険に入る。これでは年収1000万円でも破綻するのは目に見えていますが、彼らは不要なものにお金を払っているので、本当に必要なものが手に入らないのです。

必要ないものを買わなければ、会社を早期退職できるかもしれないし、子供の教育に力を入れることができるかもしれない。もっと行きたい場所に旅行できるかもしれない。なのに、それをしない。

本当に必要なモノに目を向けないことが、貧乏の始まりです。

お金は選択の自由を与えてくれる手段です。消費の手段ではありません。これを間違えてしまうと、どんなにお金を持っていても、お金が消えていっては不幸ですし、シンプルな生活をすることで大切なモノに目を向けて、お金の使い方、守り方を熟考するようになり、幸せになります。

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【関連記事】部屋を片付ける前に物を買わないで貯金できる体質にしませんか?

ということで、部屋の断捨離とか言う前に、そもそもモノを買わないようにしたらどうでしょう?片付けの手間はいらないし、貯金ができます。

いらないものに囲まれるというより、いらないものを買ってしまうことが不幸と感じます。本当に求めているのだけ、買うようにしたいところです。

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