最近、wordpressのこのブログをhttp⇒httpsにSSL化しました(まだ一部の記事は編集中です)。wordpressで作成された個人ブログでもSSL化する人が多い印象を受けますが、そのメリットとデメリット、そして最近の傾向について書きたいと思います。
なお、SSL化の手順(リダイレクト含む)や、その後に必要なこと(エラーチェック、アナリティクスやサーチコンソールの設定、SNS等)については、別記事で詳細をシェアしたいと思います。
この記事の内容
■そもそもSSL化とは?メリットは?
SSLとは、Secure Socket Layerの略で、インターネット上で情報を送受信できる仕組みのことを言います。
○情報セキュリティの向上
とは言っても、「だから何?」ということになりそうですが、これにより、情報を盗まれたり、改ざんされることを防ぎます。
つまり、http⇒httpsに常時SSL化することで、個人情報(クレジットカード等)のやり取りをする際、その情報が盗まれることを防ぐわけです。
例えば、ネットショップやホームページ等で商品・サービスを売買する場合、クレジットカードとかでやり取りすると思うのですが、その際に情報が盗まれて不正利用されるのを防ぐわけです。
SSL化は、2017年現在、急速に普及しており、googleやYahoo!だけでなく、Amazonや楽天もSSL化されています。多くの大手サイトのほとんどはSSL化を進めており、最近はアメブロなんかも常時SSL化対応にすると発表しています。
ということで、常時SSL化のメリットで、一番大きいのは情報セキュリティの向上です。これにより、顧客との情報のやり取り等で情報が盗まれたりすることがなくなります。
○微小なSEO効果
かなり昔の話ですが、2014年にgoogleは、SSL化をSEOのランキングに反映させると発表しています。
実は、僕がブログを開設する前から、SSL化を優遇する大きな動きがあったことになります。
しかし、SSL化がランキングに与える影響は1%未満と発表しており、かなり微小な影響です。
SSL化がSEOに与える影響は、ごくわずかであり、それよりもコンテンツの質と量と更新頻度が与える影響が100倍以上重要です。
とは言っても、今後SSL化の重要性がどのような影響を与えるかは、変わってくる可能性があります。
○サイト訪問者が安心できる
SSL化することで、サイト訪問者が安心できるというメリットがあります。
というのも、google chromeでSSL化されたサイトを開くと、URLの欄に、写真のように「保護された通信」と表示されます。
これにより、サイト訪問者は安心して情報のやり取りができます。お問い合わせフォームやネットショッピングの項目だけhttpsにしている人が多いのも、このためです。
※SSL化しても、完全でない場合(ページに埋め込まれている画像がhttpsになっていない場合等)は、この表示が出ないです。この対策については、別途SSL化の手順について説明します。
■SSL化するデメリットが消えている
最近まで、SSL化には次に挙げるようなデメリットもあったんですが、最近になってこのデメリットがなくなりました。
○SSL化の有料⇒無料化
最近まではSSL化は、有料でやっているところが多かったのですが、最近は無料でできるようになっています。
特に多くの人が使っているエックスサーバー。2016年6月30日から、独自ドメインのSSLを無料で対応できるようになっています。
自分もエックスサーバーなので、SSL化を無料で実施しました。これによって、SSL化に費用がかかるというデメリットがなくなりました。
また、以前よりSSL化の操作が、かなり簡単になっていると言われています。(それでも自分にとってはかなりめんどくさかったですが)
※僕はレンタルサーバーはエックスサーバーを使用しています。大きなブログを育てたい場合は、エックスサーバーをおすすめします。
○アドセンスへの影響は最近なくなっている
最近まで言われていたのが、SSL化によってグーグルアドセンスの収益が減少するという話です。
たしかに、かつてはアドセンスのヘルプページを見ると、
オークションから SSL 非準拠の広告が除外されることによって、オークションの競争率が低下し、HTTP ページに広告を掲載する場合よりも収益が低下する可能性がある
なんてことが書かれていたのですが、いまは、その記載は削除され、代わりに
サイトを HTTPS に変更しても、多くのユーザーに表示される広告やオークションの競争率に影響はありません。
という旨の記載が追加されています。つまり、アドセンスへの悪影響もなくなったことになります。
今のところ、自分のブログではSSL化による収益の影響は出ていません。
ということで、アドセンスへの悪影響という大きなデメリットもなくなりました。
■でもSSL化のデメリットは大きいかも
そうなると、SSL化のデメリットは何かというと、大きな理由は2つあります。
○めんどくさい!!
1つ言えるのが、やることが多くて、かなりめんどくさいという点があります。SSL化に際して、やることは以下のような感じです。
・一応データベースのバックアップ(プラグインを使えばすぐできる)
・エックスサーバーでのSSL設定
・wordPressの設定からURLをhttp⇒httpsに変更
・画像のURL、内部リンクをSearch Regexというプラグインで一括置換する
・ウイジェットの画像やバナーを、SSL対応に張り替え
・リダイレクト用のコードをFTPソフト、もしくはエックスサーバーの管理画面から直接追記する
・firefox等を使ってエラーチェック
・Googleアナリティクス、サーチコンソールの設定変更
・SNS count cacheというプラグインを使ってSNSのカウントを引き継ぐ
という感じで、調べながらやっていくと、おそらく1日がほぼ潰れると思います。自分は潰れてしまいました。
○手間の割にSEO効果のメリットが低い
このように、手間暇かけてSSL化しても、前述したように、現状(2017年現在)ですが、SEOの効果が、かなり微小である点もデメリットの1つです。
「SEO対策でSSL化は必須ですよ!!」というわけではないのです。SEOという観点では、やらないよりはまし程度のものらしいです。
ただ、情報セキュリティという点と、サイト訪問者の安心感という点ではメリットは大きいと思われます。
■wordpress開設したばかりの人へ
このように、SSL化は大きなデメリットはなくなりましたが、現状、そこまでメリットが大きくないという点があります。
特にサイト訪問者との情報のやり取りがあまりない個人ブログでは、SSL化のメリットは、まだ低いような気がします。
なので、取り立てて慌ててSSL化する必要もなく、まとまった時間があれば実施する感じで良いと思います。
とはいっても、wordpressを開始したばかりの人は、なるべく早い段階でSSL化をした方が良いと思います。
というのも、何百記事も更新をしてからSSL化すると、エラーチェックが大変だからです。
一応自分のブログは、内部リンクと画像は、プラグインを使うことで無事に全部httpsに一括置換できましたが、ヨメレバやカエレバを含んだ一部のアフィリエイトリンクは、まだhttps化されていません。
これについては、おいおい少しずつ対応していこうと思いますが、記事数がたまった後では、結構大変です……。幸いにも、アフィリリンク貼っている記事は、そんなに多くないですが、、、