会社を退職して独立を目指すきっかけとなった出来事を話します

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何度か別記事で書いていますが、もうすぐ10年以上勤めた会社を退職することになりました。

もちろん思いつきで退職するわけではなく、何年も前から独立を目指していました。今回はそのきっかけになった出来事をいくつか話そうと思います。

いずれ会社を辞めたいか、なかなか踏ん切りが付かない人も、衝動的に会社を飛び出そうと考えている人も、参考にして頂けると幸いです。

■入社して4~5年して少しずつ病む

入社して数年間は、まず独立しようなんて考えていませんでした。出世欲もそれなりにありましたから、技術を身に付けようと貪欲に知識を吸収していたと思います。

若い時は会社の中で、自分がどこまで出世できるか試したいという思いがありました。好きな仕事ではありませんでしたが、当時は無意識のうちに好きな仕事だと思い込むようにしていました。

言い換えれば、入社して4~5年は、自分は自営業に適していて、会社員に向いていないということに気付いていなかったことになります。特に精神的に病んでたわけではなかったので、考える必要もありませんでした。

以下の関連記事は、精神的に病んできた頃に考え始めたことです。

【関連記事】自営業に向いている人の特徴7つ|会社に残るのがもったいない!

【関連記事】会社員が合わない人は独立向きか?それともただの社会不適合者か?

精神的に少しずつ毒されてきたのは、入社して4~5年経過した頃です。仕事で成果が出ていないような気がしていたんです。

実際に周りの評価もそんなに高くありませんでした。「これじゃだめだ」とか「もうちょっとよく考えろ」とか言われたりもしました。

「使えない」とまでは言われなくても、遠回しで似たようなことを言われ続けていくうちに、精神的に病んできました。

当時は東京に勤めていましたが、通勤の地下鉄の中でずっとため息ばかり付いていて、憂鬱な気分でした。

かなり憔悴した顔していたのか、たまたま会った同僚に、「電車に飛び込みそうだ」と言われたことがあります。

「このまま自分は憂鬱な気分で仕事して人生を終えてしまうのか」会社の仕事と自分の未来に疑念を抱いてきました。

■初めての商業出版

会社を辞めたければどうしようか?まずは別の収入源を作ることが必要だと感じました。当時は20代だったので、そんなに資産は多くありません。

病み始めた当初は500~600万円の貯金だったと思います。とても会社を辞める勇気の出る額ではありません。

では、どうやって収入源を探ったかというと、自分が文章を書くことが好きであることと、ドライブや旅行が好きという点を掛け合わせて、エッセイの企画を出版エージェント会社に送ったんです。

そしたら、「出版社が見つかったので、最後まで書いてくれ」という話になり、半年後に商業出版することができました。

しかし、処女作の出版ですから、手にした印税は当時のボーナスに毛が生えた程度で、続編の話もありませんでした。今でも講演やメディア取材のオファーはありますが、結果的に会社を辞めて独立することはできず、悶々とした日々を送ることになります。

本当は書きたいのはエッセイではなくて小説でしたから、新人賞にも応募しましたが、一次審査も通らない状態。

その頃から貯金や投資を意識的に行うようにしていましたから、それなりに資産は増えて行きました。でも、稼ぐ力がないと、なかなか会社を辞める勇気は出ません。

■ブログを始めた

試行錯誤のなか、ブログを始めたのがちょうど2年ほど前。いずれ独立したいと思うようになって、既に5年が経過しており、精神的な限界を何度も経験しました。

アフィリエイトやアドセンスの存在は、薄らと知っていましたが、独学で学習しても、いまいちよくわからない内容でした。そもそもどうやってサイトを立ち上げたら良いかわかりませんでしたし。

しかし、セミナーで出会った人にコンサルしてもらい、自分の適性とかも相談しながら、ブログを始めることにしました。

もともと文章を書くことは好きだったので、苦痛ではありませんでした。少なくとも職場にいるときよりはストレスはありませんでした。

本を書いた頃から、自分が文章を書くことが好きであること、1人でやる仕事に適性があることを感じていました。自分は組織の中でどう振る舞えば良いかわからなくなる人なんです。本当に仲間と思える人でないと、どう接したら良いかわからない。自分はそういう人です。

■副収入が支出を超え始める

ブログを運営して2年くらい経過しましたが、月々の投資額も貯金と捉えれば、副収入が支出を上回るようになりました。

総資産も、現在の年収の数倍になってきました。本来であれば、副収入が給料を超えたら会社を辞めた方が良いかもしれませんが。

しかし、何とか生活できるようになってきたこと、収入が途絶えても何年も食いつなげることを考えれば、もうスタートしても良いかなと思ったんです。

ということで、独立を考え始めて7年、ようやく念願の自由を手に入れることにしました。

【関連記事】僕の会社を辞める勢いはどこから来たか?その理由を4つ話します

会社を辞めたければ、経済的な裏付けは必要だと思うし、無職無収入では、せっかくの無職生活も不安で押しつぶされて楽しめないかもしれません。

でも、自分の場合は少し長すぎたかなと思いました。お金は貯まりましたが、それまでの時間は失いました。独立を意識した期間を時間換算すると、365×24×7=61,320時間を失ったことになります。

6万時間以上悶々としてきたわけですから、精神的にも疲弊し、人に対する興味も失いかけました。もう世捨て人になって誰にも知られることなく死んでいこうかと思いましたが、ぎりぎりのところで踏みとどまることができました。

精神的な限界が来る前に逃げるか、経済的裏付けができるまで忍耐するか、今でも判断が正直難しいと思っているところです。

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