ひとつの企業に定年まで勤め上げようとするリスクが顕在化した現代。にも関わらず、会社員である皆さんの周りで、副業とか投資とかしている人がどれだけいるでしょうか?
収入源が1つしかなく、しかもそれを防衛する術を持たないなんて、本来であればかなり危険な方法とは思うのですが、それでも副業も投資もしない人が多いのは間違いなさそうです。
経済的にリスクが大きいだけではなく、会社で働き続けるしか選択肢がないのは、言うまでもなく精神的なリスクも大きいです。
転職したり、独立したり、リタイアしたり、そういう余裕のない状態で会社にしがみついて、一番辛いのは労働者本人でしょう。なぜ、会社員は副業も投資もしない人が多いのでしょうか?
この記事の内容
■副業
〇就業規則で禁じられている
以前よりは減ってきましたが、就業規則で副業を禁止している企業は今でも根強く残っています。
別記事でも書きましたが、実は就業規則で禁じている副業の定義は、多くの企業は曖昧だったりします。
例えば、アフターファイブに塾講師をしている、キャバクラで働いている、といった完全な二重の労働収入となればアウトでしょうが、
趣味から派生して出版する、ブログを書いてアドセンス収入を得る、アフィリエイトで稼ぐ、これらは労働収入ではなく、権利収入、つまり不労所得になります。
これらが就業規則でいう副業に該当するかどうかは、かなり微妙なところです。これは自分が副業がばれた経験から、実際に感じるところです。
【関連記事】会社に副業がばれたらどうなる?自分の経験談を話します
とはいっても、念のため、会社を辞めるまでは内緒にしておいた方が良いでしょう。これは、以下の理由もあるからです。
〇白い目で見られる
なぜか副業している人は、会社から白い目で見られがちです。
そりゃ業務時間中に本業そっちのけで副業していたり、夜遅くまで執筆活動していて、翌日の業務に支障が出れば、「なんだこいつ……」となるでしょうが、
そうではなく、業務時間外に時間を作って趣味の時間として副業しているにも関わらず、白い目で見てくる人がいます。
「副業そのものが悪」と勘違いしている人たち。傍から見ればいい子ぶっているようにしか見えません。他人の自己実現を否定する資格は誰にもありません。
にも関わらず、そういう人はかなり多いですが、そういう自分の自己実現を阻むような人と付き合うメリットは経験上ないですね。大方、そういう人は批判大好きな人か、他の世界を知らない視野の狭い人です。
付き合う人は慎重に選ぶ姿勢が大切です。
〇会社から浮く
印税やアフィリエイトのような権利収入でも、収入が安定するまではパソコンに向かって黙々と作業する時間が必要となります。
そうなれば、なるべく残業を避けようとしたり、飲み会に行かないようにするのは当然の選択となります。まさに時は金なりです。
しかし、残業を避けたり、飲み会のレアキャラになれば、会社から浮いてしまうことがあります。
今となっては信じられないかもしれませんが、未だに残業する人間は頑張っていて美しい、飲み会に行く奴は付き合いの良い奴だという風習がまだ残っているようです。
会社を辞めてから、そういう人たちと関わることはないでしょうから、気にせずに自分の時間を大切にするべきでしょう。
〇結局は群れていたい
副業の必要性を感じていたり、会社の仕事以外でもいろいろ試してみたい、自己実現したいと思いつつも、複数の収入源を得ようとしない人は、結局群れていたいだけです。
もちろん、丁稚奉公という言葉があるように、会社内の仕事に専念してスキルを上げていくのも大事ですが、これも複数の収入源を得たり、転職や独立に役立てるための手段でしょう。
会社の仕事をしていても、同業他社ですら通じないスキルしか身に付かなければ、自分のキャリアを疑うべきでしょう。
副業というと、どこか浮気者のような目で見てくる人がいますが、そのような人と群れて可能性を阻むようであれば、やはりそういう人とは距離を置いていくべきでしょう。
■投資
〇お金の知識は学校も会社も教えない
会社員の多くが投資をしないのは、金融知識を身につけていないからです。これは自分も昔はそうでした。今でこそ少しずつ勉強して実践していますが。
これは月並みな言い方ですが、やはりお金の知識は学校も会社も教えてくれません。よって、多くの人は投資したくてもどうしたら良いかわからないのです。
そして、周りがそうしているから、という理由だけで結婚して、盛大に結婚式を挙げて、何千万円もする家を買う。必要かどうかもわからない教育にお金をかけたりもする。これは家計の破綻に繋がります。
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〇会社は社員に経済的自由を与えたくない
最近思うのは、会社、特に大企業は社員に経済的自由を与えたくないのではないかという疑念を持っています。
当然、会社の上司は部下のプライベートなことにまで干渉しませんから、社員がどんなに浪費しようとも、家を買おうが車を買おうが関係のない話です。
ここまでなら当然の話ですが、もしかしたら会社の文化として、「社員にはずっとお金に困っていてほしい」という思いがあるのではないか、と思うのです。
経済的自由を得て、皆が会社を辞めては困るからです。会社としては縛っておきたいのです。
どうしてそう思うかと言えば、倹約して投資に励む人も冷笑されがちだからです。会社でお金の話とかしてみてください。即効で浮きますから。
会社員の多くは、お金に対して意識をもって時間をかけて勉強しようとしません。収入に比例して支出も増えてしまう人がほとんどです。
これは悲劇ですが、会社はそういう社員のライフスタイルを敢えて野放しにします。なかには、「男は家を買って一人前」という文化を持ち込む会社もあります。実際に結婚式のスピーチで聞いたことのあるフレーズです。
でも、多くの人は、働きながら経済的自由を得たいはずです。会社員を続けても経済的自由を得ることはできます。
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会社の思惑にはまって、貧乏父さんの道に突き進むのではなく、
たしかに自営業よりは有利なことが多い会社員の立場を利用して、着実に経済的自由の道を進んでいく方が、将来的に幸せなのは言うまでもありません。
自分もまだ、1億とか持っているわけではないですけどね……(汗)