サラリーマンは年収1000万でも破産の運命?30代既婚者のライフプランの立て方

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今回紹介する本は『いわゆる「当たり前の幸せ」を愚直に追い求めてしまうと、30歳サラリーマンは、年収1000万円でも破産します』という、かなり長~いタイトルの本です( ̄∀ ̄)

長いタイトルではありますが、自分が普段感じていて、みんなに伝えたいことにピッタリ当てはまっているので、シェアしたいと思います。

〇「当たり前の幸せ」の今と昔


「サラリーマンなら結婚したら子供作って、奥さん(専業主婦)と子供を養って家も買って、いざという時に保険に入る。そして、子供が自立するまで経済的な面倒をみる」

という、親世代なら当たり前だった価値観を、そのまま追い求めてしまうと今の若い世代は将来破産しますよ~、とファイナンシャル・プランナーが警告した本です。

「専業主婦は究極の贅沢」という表現や、「帰属家賃」の考え方を書いているあたり、本文中には直接的な引用はないにしても、この著者も橘玲さんの本の影響を受けていると思いますが、

読み進めていくと、やはり著者も、高収入サラリーマンなのに貯蓄ができない「見えない貧困層」の増加に危機感を抱いているようです。これは自分もいろんな記事でほのめかしている通り、同意します。

バブルが弾ける前の、テンションアゲアゲの高度成長期を知る親世代なら、多少の贅沢は許されていました。だって、給料はガンガン上がるは、ゆうちょに預けても5~6%の金利は付くは、株を買っても儲かるわ、不動産を買っても値上がりするわ、もう何しても儲かる「ニッポン万歳\(^o^)/」と誰もが喜ぶ時代が、本当に実在していたのですから。

我々20~30代は、その後の日本経済の凋落、それこそ両手を広げて「オワタ\(^o^)/」と言っている時期しか知らないのですが、それでも景気が加熱した頃の感覚が残ってしまっている親世代の影響を受けてしまっています。

だから、未だに「そろそろ家を買いなさい」とか「結婚したんだから生命保険ぐらい入りなさい」とか「奥さんはいつ仕事辞めるの?」なんてことを平気で言う親世代が多いのですが(さすがに最近は減っていると信じたいですが)、これを間に受けていては資産を作るどころか、借金まみれになってしまうよ~、と警告しています。

だって、少子高齢化で住宅価格の上昇なんて全然見込めないし、アベノミクスはインフレを起こして我々の資産を相対的に減らしているだけで、給料は全然増えない。しかも親世代より税金は高くなっている。そんな時代ですから、ボディコン女性が派手な扇子を振りかざして踊っている時代と同じことをしていては、生活が成り立たないのも当たり前ですΣ(゚д゚lll)

この本では、そんな現代を生きる30代前後のサラリーマン(特に既婚者)のライフプランの立て方について、以下の観点で論じています。

・共働きか、専業主婦か

・マイホームを購入するか、賃貸を続けるか

・保険は入るべきか

・教育費はどうするか

・老後にいくらあればいいか

〇本の感想→30代新婚、金融系の初心者向き


実はライフプランニングについて書かれた本は、ほとんどが上記のような観点で書かれており、以前からライフプランをどうするか考えて、しかも実践してきた人には目新しい情報はあまりないかもしれません。

ただ、だからといって新鮮味のない本かといえば、決してそんなことは全然ないです。特にこれまでお金に関して全然考えてこなかったけど、結婚や出産を機に、「そろそろ考えないとなあ」と思っているサラリーマン家庭の人には、かなり刺激的な本だと思います。特に比較的高収入で油断してきた人には参考になる本だと思います。

例えば35歳で年収1,000万円なんて、自分から見たら「なんて羨ましい(*´∀`*)」という事態なのですが、にも関わらず貯金が数百万円しかない(゚д゚lll)それどころか家を買って借金まみれ……、なんて話はよく聞きます。

プランナーの方が書いた本だけあって、問題提起するだけではなく、解決策も比較的しっかりと提案されているからです。特に教育費に関しては、独身の自分はまだそんなに考えてなかったので勉強になることが多かったです。

・どうやって専業主婦ではなくて共働きにしようと奥さんと相談するか

・夫婦の家計の管理の仕方をどうしようか

・家を買わず、賃貸派の人の資産形成の必要性

・必要最低限の保険の選び方(自分は、やっぱり保険はいらないと確信しました)

・大学ぐらいは、子供の自己負担にしてはどうか?

・子供への養育費の前に、ちゃんと自分に投資しているか?

・老後に備えるのは貯金だけでなく、投資を

〇公的年金に関しては、若干楽観視している感が否めず


この本は、ライフプランニングに関する本としては比較的良い本と思います。同意できる部分が多く、この本を読んで「あ、俺やばいかも」と思えば、即刻家計を見直した方がいいと思います。

日本人の将来の経済的な危険性を書いた本ですが、公的年金については、ちょっと楽観視している感じがします。老後の年金は、「今の親世代の50~70%ではないか」と書いていますが、個人的には財源が底を付き、そのまま年金制度そのものが破綻して消えている可能性も充分高いと思っています。こればかりはわからないですね。

なので、自分が考えている老後の貯蓄額については、別記事で書いた通りです。とは言っても、おそらく著者はあくまで目安を言っているだけだと思うので、この問題に関する危機感については、基本的に同意します。年金受給額が自分の両親と同等か、半分なのか、0なのか、個人的には最も保守的に考えた方がベターかな、と思っただけです。

〇やっぱり自分の願望を明確にして生きようと思った


この本に書いていないことを言うと、昔のように何をやっても儲かる時代ではないのですから、自己実現できる方向に生きていくことが、より大事なんだろうなあ、と思っています。自分の場合は、執筆活動での収入源の確保が自己実現でしょうか。広告収入にしろ、印税にしろ、これは不労所得です。

また、専業主婦は究極の贅沢品と言いますが、もしその奥さんが自動的に収入が入る仕組みを持っていたらどうでしょう?基本的に家にいる生活でも特に問題ないですよね(この表現をすると、情報商材でありがちな怪しいビジネスの誘導を連想する人もいますが、工夫次第で従来のモデルに捕われず、各々がこういう仕組みを作るのは可能と思っています)。

このように、労働収入以外の収入源を確保すれば、子供と一緒にいる時間を犠牲にする必要もなくなる。例え労働のみの共働きであっても、お互い助け合って両立している家庭も多いです。仕事でも家庭でも自己実現している家庭に子供は育ちたいと思います。

そして、将来必要になるお金を計算して、しっかりと資産運用して経済的不安を除去していく。月並みな言い方ですが、これ以外に現代人が幸福になる方法はないように思います。人的資本と金融資本、どちらもしっかりと育てて経済的自由を手に入れたいものです。

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