ブログ、メルマガ、facebook、メール、プレゼン資料、PR記事……。ライターでなくともビジネスにおいて書くことは必須になっています。
しかし、思うように書けず、300~400文字の文章でも何時間も、何日もかかってしまって全然進まない。
ブログやメルマガをやろうとしても、そもそも文章が全然書けず、時間ばかりが過ぎてしまう。facebookの投稿すら時間がかかってしまう。そんなに文章を書くことに時間をかけるわけにはいかないのに、、、
文章を書くのが遅いと思って悩んでいる人はたくさんいると思います。自分も書くのが遅い、もっとスピードアップしたいと考えている人です。文章のスピードに悩んでいる人におすすめの本が、「10倍速く書ける 超スピード文章術」(上阪徹著、ダイヤモンド出版)という本です。
おそらく1000字以内の文章で何時間もかかってしまう人は、おそらく目から鱗ではないかと思います。
この本に書かれていることを実践すれば、それこそタイトル通りに10倍スピードアップさせることは夢ではないかと思います。
この記事の内容
■文章のスピードアップのたった1つのコツ
「10倍速く書ける 超スピード文章術」で一貫して書いていることは、「素材集めの重要性」。材料集めと言って良いかもしれません。
文章を書くのが遅いと嘆いている人の大半は、特にPCに向かってからフリーズする時間の長い人は、おそらくこの本で書いているように素材集めをしていないのではないかと思います。
ところで「中身のある文章」という言葉を聞いたことがないですか。私は本書において、この「文章の中身」を「素材」と呼んでいます。
文章を書くスピードを格段に速くするたった1つの秘訣は、この「素材」を意識することです。(本文より抜粋)
自分も執筆業に専念して半年が過ぎていますが、この素材集め、材料集めが文章の合うピードアップの可否を決定していると思っています。
なので、冒頭のこの文章は、とても共感できるものがありました。個人的には素材集めとは材料集めだと思っています。
・書く前にどれだけの情報を仕入れているか
・取材では何を意識していくか
・仕入れた情報をどう整理していくか
これで文章のスピードが決定してしまいます。文章を書くのが遅い人は、この情報収集をまったくやっていないような気がします。(これはwordpressのブログ相談でも感じるところです)
文章を早く書くには、小手先のテクニックだけではなく、素材集めという習慣を加えることだと思います。
これがないと、何も書けるわけがない。これは自分がブログを書いていたり、小説を書いたり、ライティングをしていても感じるところです。
文章のスピードアップを図りたい、書くのが遅いことをどうにかしたい人は、とにかく素材を意識することが大事だと思います。
■下手な文章表現の特徴
下手な文章表現の特徴は、とにかく意味不明な表現を使っていることだと思います。
この本で書かれている悪い例は、コラムとかでよく使われている慣用句。「途方に暮れる」、「重い腰を上げる」、「未知数である」「肝に銘じる」「心の闇」「太鼓判を押す」……
「あ、結構使っちゃっている」
と思っている人も多いのではないでしょうか。この一見便利な表現ですが、実は意味不明になりがち。
こうした慣用句は、新聞の中で読んでいる文には、それほど気になりません。でも、一般の文章の中に突然入っていると、なんとも違和感がある。それには理由があります。慣用句は、「なんとなくわかるようで、実はよくわからない」言葉であることが多いからです。(本文抜粋)
そう、便利な言葉ほど、相手には全然伝わらないのです。しかもコラムとか書くわけではない。一般の人が書く文章と言えば、ブログにfacebook、メルマガ、議事録、イベントの告知文……。
たしかにこれらの文章に慣用句とか入っていたら違和感感じませんか?でも、これを自分も含めて兵器でやってしまいがちなんです。
慣用句を使って書いてしまうと、伝わるはずの文章が伝わらない。これ、事前の情報収集がないからそうなってしまうと思うんです。
個人的には形容詞もそうかなと思っています。「嬉しい」「楽しい」「悲しい」「かわいい」「きれい」、これらの表現も、実は伝わるようで伝わらない。小説ではタブーとされている表現です。
これらの表現を使うのではなく、これらの感情を具体的にどう表現するかが大事だと思っています。でないと、どうしても中身のない文章になってしまう。それを避けるためには、やはり事前の情報収集は欠かせないと思っています。
■文章が書けない理由は「ゼロ」から書こうとするから
文章が書けない。上記のように便利な言葉を使ってしまい、他の表現方法が思いつかない。この理由は情報収集をしていないから。つまり「ゼロ」から文章を書き始めてしまうからです。天才でない限り、小説家でも素材を集めている言われます。
自分の場合、小説やライティングなど、自分ではなく他人の文章を書く際は(⇒小説はこういうのを書いています)、対象の人のブログ、HP、youtube、facebook等の情報は取材前に事前に収集しておきます。
でないと、文章なんか絶対に書けないし、構成も思いつかないし、そもそも取材で何を聞こうか思いつかないです。
これは文章を生業としている人でなくとも、この情報収集は大事だと思っています。たまに人に自分が集めた情報を見せると「すごいね」と言われることありますが、これぐらいのことしないと文章が書けないんです。少なくとも「書くのが遅い」を解決させることは絶対にできないんです。
■ライティングの情報情報収集のコツ
ライティングの情報収集のコツは、「10倍速く書ける 超スピード文章術」ではこのように書いています。
・独自の事実
・エピソード
・数字
自分も取材のインタビューのときは、たしかにこれらを意識して聞くと欲しい情報が手に入る気がします。
「当社は、とてもいい会社です」(本文抜粋)
例えば採用の求人のライティングをする際(実はこれ、自分も最近何社か手がけています)、このような文章で「ぜひこの会社で働きたい」と思う人がいるでしょうか。たぶん皆無ではないかと思います。
就職先を探している人が求めている情報を具体的に探すのです。離職率(5年間誰も辞めていない等)とか、有給休暇や福利厚生、職場の人間関係、経営理念や社訓等の会社の思い、働きがい、自分がどのような人財に成長できるか、会社はどのような人財を欲しているのか。
これは読者の知りたい具体的な事実や数字です。そして、社長や社員にインタビューしながら、これまで働いて良かったこと、苦労したこと等のエピソードも聞き出す。これも読者が知りたい具体的な事実です。
みんなが求めている文章とは、表現のうまい文章ではなく、知りたい情報が提示されているかどうか。
これはライティングの情報収集に限らず、ブログでも同じことが言えます。だって、ブログは情報発信だから。
検索エンジン経由でやってきた読者の、どんな悩みを解決してしりたい情報を提示していくかが大事になってきます。
だから、ブログでも大事なことは、独自の事実、エピソード、数字なのです。これらが具体的に書かれているブログほど、ボリュームもあって読み応えがあるように思いませんか。
※ビッグキーワードで検索上位に来ているブログ記事を読んでみると、それがわかると思います。(他にもいろんな基本的なSEO対策は施す必要はありますが、結局SEOとは、記事タイトルと本文内容のブレがないようにするテクニックでもあるので)
■文章を書く前の準備
文章を書く前の準備としては、素材をとにかく箇条書きで並べてみる。それ自体が文章になっていなくて良いから、とにかく箇条書きにして、どこかに保存しておく。
「10倍速く書ける 超スピード文章術」の著者はメールの下書きのところに保存しているとのことですが、個人的にはどこでも良いと思います。
自分はとりあえず取材前に集めた情報を箇条書きで、順不同で羅列して、それを全部紙で出力して、それをもとに文章を書く感じ。
この本でやっていたこと、実は自分でも実践していたんですね。とにかく箇条書きのところでは、文章になっていなくて良いのです。とにかく、乱暴な箇条書きで良い。そう思っています。
■まとめ
「10倍速く書ける 超スピード文章術」で書かれていることは、とにかく素材集めの重要性、そして、どのように素材を集めていくか。そして、それをどう文章に活かしていくか。
文章を書くのが遅いと悩んでいる人の大半はこの本で書かれている素材集めすらしていないと感じます。
自分もまだ完璧にできているわけではないですが、今までスピードアップで悩んできた人にとっては、とても有益なことが書いている本だと思います。
ブログ、SNS、メルマガ、いずれかを使って情報発信している人は、特におすすめしたい本。
素材集めさえすれば、文章を書くのはあっという間にできてしまいます。これは自分も薄々実感していますが、では読みやすい文章を書くポイントは何か?これは別途別記事で書きたいと思います。