青森県民にも関わらず、ねぶた祭りをあまり見に行っていなかった自分ですが、2017年は青森ねぶたと弘前ねぷた両方見に行きました。
青森ねぶたと弘前ねぷたですが、同じねぶたでも雰囲気が全然違いますね(この違いについては別記事で書こうと思います)。
ん?青森ねぶた、弘前ねぷた?「ねぶた」と言ったり「ねぷた」と言ってみたり。雰囲気だけでなく呼称が違うよね。
この冒頭文でそう思った方も多いと思います。そう、「ねぶた」という呼称と「ねぷた」という呼称両方あります。両方の呼称使う人もいます。そもそも、この違いはいったい何なんでしょうか?少し気になるので調べてみました。
■青森では「ねぶた」、弘前では「ねぷた」これは種類が違うから?
※観光客にとってイメージが定着している青森ねぶた
※扇形の形状の弘前ねぷた。青森ねぶたとは全然雰囲気が違う。
冒頭に書いたように、青森のねぶたは「ねぶた」という呼称、弘前のねぶたは「ねぷた」と表現することが多いと思います。
※そもそもねぶた祭りは青森や弘前だけではなく、五所川原のたちねぶたも有名ですよね。
両方行った人にはわかると思いますが、青森ねぶたと弘前ねぷたは、まず全然雰囲気が違います。まったく別の祭りと考えていいでしょう。
県外の方がイメージしているねぶたは、青森ねぶたの方で、写真のような大型のねぶたをイメージすると思います。
一方で、弘前のねぶたは扇形の形状で、青森みたいに「ラッセラー、ラッセラー」と言ってはねたりせず、比較的しっとりした雰囲気です。
この違いから、ねぶたの形状の違いで「ねぶた」と「ねぷた」を使い分けていると思っている方も多いみたいですが、これは違うみたいです。
形状や種類、雰囲気による違いは全然ないらしいです。
また、弘前のねぶたを「ねぷた」と言わなければいけないのか、と言われれば、それも違うみたいです。
「弘前ねぷた」を「弘前ねぶた」という人もたくさんいるみたいです。というか、もともと県外出身の自分は、「ねぷた」という呼称をほとんど使わず、どこのねぶただろうが「ねぶた」という言い方をします。
で、それについて突っ込む人は誰もいません。だから「ねぷた」という呼称もあることに気づいたのは、当分あとになってから。
■「ねぶた」「ねぷた」地域によって呼び方が違う?
じゃあ、この違いは何なのかということですが、これは地域によって訛りが違って、呼び方が分かれただけみたいです。形状や種類の違いは全然ないみたいです。
青森は「ねぶた」というのは、青森市民がみんな「ねぶた」と言うから。弘前では「ねぷた」と言われるのは、弘前では「ねぷた」と言う人が多いからと考えて良いかと思います。
たしかに、面積の大きい青森県は地域による訛りの違いも大きいイメージがあります。
青森、津軽、八戸、下北……訛りの種類が全然違います。県外出身の自分はどの訛りも戸惑うことがありますが、青森県出身でも、ちょっと違う場所にいくと、訛りの違いに戸惑うことがあるとか。
※蛇足すると、僕の出身である新潟も上越、中越、下越で全然訛りが違います。下越は東北弁っぽくて、上越は北陸弁(ちょっと関西人っぽい訛りです)の色が強い感じがします。
訛りの違いですから、地域によって明確に定義されているわけではなく、「ねぶた」という人もいれば「ねぷた」という人もいます。どちらが正解でどちらが間違いとか、そういうのはあるわけではないみたいです。
厳密には、青森は「ねぶた」、弘前では「ねぷた」、むつの大湊のねぶたは「ねぶた」だったりするみたいですが、どちらが正解という厳密な定義はない印象です。
結論としては、あまり気にする必要がないという感じでしょうか。自分は「ねぷた」というと噛みそうなので、どこのねぶたでも「ねぶた」と言うようにしようと思います。
※人によって「ねぶた」と言ってみたり「ねぷた」と言ってみたりする人がいるので、少しきになって調べてみたしだいです。Facebookでも「ねぶた」と書く人と「ねぷた」と書く人いますからね。(「ねぶた」と言う人の方が多い印象です)