少し前から、青森県の女性起業家の割合が高いという話を聞いたことがあります。2015年の帝国データバンクの調べで、青森県は女性社長の割合が日本一というデータもあります。(ちなみに2位は沖縄県、3位は徳島県)
データとしてはそうかもしれませんが、実際に住んでいてどうでしょう。ということで、今回この件で実感していることを書きたいと思います。
この記事の内容
■データ上で青森県の女性社長が多い理由
帝国データバンクの調べでは、2015年現在青森県の女性社長の割合は10.19%と、全国トップです。10人に1人は女性社長というわけです。
ちなみに2位の沖縄県は9.87%、3位の徳島県は9.81%と、こちらもだいたい10人に1人は女性社長というわけです。
どの県も東京や大阪のような大都市からは距離がある大都市なので、このデータは意外と言われれば意外な気がします。
青森県の女性社長が多い理由としては、次のようなことが挙げられています。
・男性が短命である(青森県は短命県としても昔から知られている)
・中堅企業が多くて大半は同族経営
・男性社長が早世したあと、跡継ぎがいなければ女性が社長になる
・男性は出稼ぎに出かけることも多い
・残された女性は雪かきなどの重労働を自分ですることになる
・結果、自立心が強くパワーのある女性が多くなった
この女性社長の比率が多い理由については、データ上の解析もあると思うので、実感としては湧かないところですが、
たしかに独立後、起業している人に女性が多いと感じるのはたしかです。
少なくとも、何かしら自分でビジネスしている人が多いのを実感します。(社長と起業家は、厳密には違ってきますが、自分でビジネス主導するという点では類似しているでしょう)
■いま書いている小説のモデルが女性で登場人物も女性
いま書いている小説は、実在のモデルが女性です。実在のモデルの人の過去の部分と将来の夢を描くノンフィクション&フィクションというジャンル。
ただ、今回はその人が主人公ではなく、架空の人物が主人公という設定ですが、登場人物がほとんど女性です。
今回、たまたまそうなったのもあるかもしれませんが、取材中の出会いを通しても、女性起業家の割合の高さを感じています。ちなみに舞台は青森県弘前市、青森市。
今後、女性が主人公の小説を多く手掛けることになるかもしれません。
というのも、女性の方が取材しやすい。理由はとにかく話をします。言葉が溢れ出てくる人がとても多いし、表現豊かな人が多い。
だから、こっちも感覚で世界観をつかみやすい気がします。なので構成も考えやすい。
■wordpress&ブログ相談のクライアントの大半が女性
独立後小説の執筆と並行してやっているのがwordpressの開設サポート&開設後のブログ相談。
本来は、副業したい会社員や、やがて会社を辞めたいから収入源を確保したい会社員をターゲットと考えていたのですが、蓋を開けてみたら、30~40代の女性の依頼が圧倒的に多い。
で、女性のクライアントの大半が起業家なんです。今のところ会社員はほとんどいないですね。
一方、男性のクライアントは会社員が多い感じがします。男性=会社員、女性=起業家というイメージが強くなってきました。
もともと、女性ではブログを書いている人が多いが大半はアメブロなんです。
本当は広告の有無を選択できて、広告を貼れば収入になるし、商用目的で消される心配もない、SEOも強いwordpressにしたいけど、難しそうで敬遠していた人が多いのでしょう。
そういう方が自分のところに来てくれている感じです。
まだ独立して半年も経っていない状態ですが、女性の特徴もだいぶ勉強させてもらいました。
wordpressの扱い方やIT用語に戸惑いを感じる人が多いものの、出てくる言葉がどんどん溢れてくる人が多いですね。自分よりも文才あるのではないかと思う人もいます。
とにかく話します。いったい女は1日何文字話すんだろうと思うこともあります。なので、文章を書くのは案外女性の方が強いかもしれません。女性性の強い人は特にその傾向が強い気がします。
wordpressの基本的な扱いに慣れていけば、案外いける感じの人も多い印象です。
■女性の方がやりたいことを明確に話すかも
独立して感じることは、女性の方がやりたいこと、つまり自分の夢を明確に語るような気がするからです。
女性の中でも、特に女性性の強い感じのある人は話しやすい。自分の世界観みたいなのをはっきりと持っている人が多い感じがします。
■東京と地方都市の女性の違い
東京に行ってカフェとかに行くと、かなりの割合でスーツ着ている人が多い気がします。当たり前ですが、会社員の割合が多い感じがします。
一方で、青森ではスーツ着ている人に出会う機会はほとんどない。
自分が独立して土日なんて関係ないことやっているのもあると思いますが、とにかく私服の人とばかり会っている気がします。
企業の数が圧倒的に違うので、当然といえば当然な特徴かもしれませんが、地方都市の方が、スモールビジネスが育ちやすい気がします。
自分でビジネスを立ち上げる環境は、むしろ地方の方が有利かもしれません。独自性も地方の方が強いかもしれませんし。
で、こういうスモールビジネスは主婦の方が手を付けやすいかもしれない。子育てとの両立という観点からいっても、会社員よりは自分でビジネス起ち上げた方がやりやすいでしょう。
そういうのもあって、青森とか沖縄とか、徳島とか、大都市から離れた場所の方が女性社長が多いのかもしれません。こういうところだと、女性の方が自分でビジネスを起ち上げやすいんでしょう。
もし、自立心が強くて、自分の夢を溢れんばかりに語る女性と出会いたければ、地方に移住するのも、選択肢としてありかもしれません。
コメント
石井様
初めまして。この記事を読んでついコメントしたくなりました。
私は青森県在住の女性(30代)です。青森は女性起業家の割合が高いというのは、住んでいる自分も意外なようで、ちょっと納得する部分もあります。
私もそういう女性起業家に何人か会ったことがありますし、今はちょっとした「ブーム」的なものもあるのかな?と感じているところです。自治体が助成金を出したりしているようですし。
そういう自分も独立を目指しているところですが、やや男性思考が強いのか会社員として落ち着いてしまっています。ブログも始めたところなので、石井様のブログも参考にさせて頂いております(特に書評など)。
初めまして。コメントありがとうございます!ちょっとしたブームであれば全国的な流れかもしれませんが、どうも県内はその傾向強い気がします。そういう人と関わる傾向が多いからかもしれませんが、自立したい人多い感じしますし、以前より急速にそういう土壌が出来ていると思います。
ブログご覧頂いてありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。