会社組織に縛られて、全然好きな仕事が見つからない。このまま会社から逃げ出して好きな仕事で食べていきたいが、見つけ方がわからない……。進むも地獄、退くも地獄。いったいどうすればいいんだろう。
「次の時代を、先に生きる。~まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ~」(髙坂勝著、ワニブックス)のP202~216では、そんな好きな仕事の見つけ方について書かれていますので、少しだけ紹介したいと思います。
400ページに迫る分厚い本ですが、自殺を考えるほどのストレスから解放され、多少収入が減っても、場所や時間に縛られずに幸福度の高い人生を送りたい人は、ぜひ一読を勧めます。
この記事の内容
■好き・得意型ナリワイ
3度の飯を忘れてでも夢中になってしまうことはないでしょうか?ないという人は、実は、
好きなことや得意なことは日常になってしまっていて気づかない。(本文まま)
のだそうです。日頃からメモ帳を持ち歩き、好きなことと得意なこと、嫌なことと苦手なことを書き連ねていく習慣を身につけると良いそうです。
好きなことは、ブログやfacebookで発信していくことで、営業なしで思わぬファンを呼び込めることもあります。それで事業化したり、セミナーを開いたり、ゆくゆくは本を出版することになるかもしれません。このパターン、結構あります。
■夢型ナリワイ
子供の頃からの夢を追求する方法です。もし、これが好きなこと・得意なことと重複するようであれば、挑戦してみた方が良いでしょう。
野球が好きで、プロ野球選手になることは無理でも、野球に関わる仕事はできるかもしれないように、子供の頃からの夢に、何らかの変化を付けると、意外と実現するかもしれません。
子供の頃からの夢がそのまま生業になるとしたら、これほど幸せなことはありません。安定した収入が得られるようであれば、多少収入が減ってでも、すぐに会社を辞めましょう。
■経験延長線上型ナリワイ
今までやってきた仕事の延長線上で独立を果たすパターン。これが結構多く、前職とそのまま提携先として、退職後も仕事を引き継ぐ人は結構多いです。
会社から守られる立場ではなくなるので、収入面で不安な残りますが、フリーになることで行動範囲が広がります。結構このパターンは多いですし、この生き方を模索している人も多いのではないでしょうか。
これまでの経験を活かしながら自由に生きる。就職活動中から、これを意識するなら、大企業や公務員という選択肢はありえないでしょう。
■問題解決型ナリワイ
過去に自分が悩んだりしたことを、同じような問題を抱える人に改善解決を促すナリワイ。これは本人の苦い実体験から生まれてきているので、顧客にとってとても説得力のあるものになる。(原文まま)
これも非常に有効な方法だと思います。最近の独立・開業のコンテンツの見つけ方としてはメジャーな方法かもしれません。
これでパッと思いつくのはセラピストやヒーラーですが、それに限らず、ブロガーや作家業でも同じことが言えますし、ハンドメイドやエステティシャンでもエッジのあるコンテンツを追求するなら、この姿勢は必須。社労士や弁護士のような士業ならなおさらです。
■ミッション型ナリワイ
世の中をこう変えたい、人が安心できる社会にしたい等、ミッションというと、どこか大げさに聞こえるかもしれませんが、好きなことを仕事をしていくうちに見つかる気がします。
ニーズのない仕事にお金は入ってこないので、自営で生活できているのに「おれにはミッションがない」と思っている人は、ただ気付いていないだけかもしれません。
■場所(環境)型ナリワイ
仕事ではなく、住みたい場所から決めてしまうという、少し荒業な方法ですが、今の時代、これができないこともない気がします。
ブロガーやアフィリエイターは、どこに住んでも良いわけだし、憧れの田舎に移住することで、地域独特の課題を解決するのに貢献できるかもしれません。
会社員だと、住む場所を決められないので、それだけでストレスを抱える人は多く、それゆえに不満を爆発させ、怒りの矛先を会社に向けてしまうことも少なくありません。
沖縄に住みたいのに、できない……とか、本当はただの思い込みかもしれません。英語や中国語が話せるならシンガポールとかマレーシア、香港、マカオなど、比較的日本に近い場所に移住するのもありでしょう。
■組み合わせ型ナリワイ
これまでの仕事の形を複数組み合わせた状態です。おそらく単体で成立していることは少ないでしょう。
独立後の自分の状態も、いろんなナリワイが組み合わさっています。
・好き・得意型ナリワイ
→チームを組まず、1人で黙々と作業して淡々と文章を書いていくことがストレスにならない。
・夢型ナリワイ
→作家は自分の子供の頃からの夢である。
・問題解決型ナリワイ
→小説家としてもプランも、ブログのいまのスタイルも、悩みを解決するということが目的である。小説の場合は、少し重いテーマになるが。
・場所(環境)型ナリワイ
→そもそも場所に縛られない職業。近い将来デュアルライフも画策する。
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