頑張ると言っても、どこまで無理するの?もう限界なんだけど…

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頑張る どこまで

最近「頑張れ~」という言葉が、どこかネガティブなイメージで使われているような気がします。

いろんな本とかでも「頑張らなくていいんだよ」「無理しなくていいんだよ」みたいな表現が増えてきました。

それだけ頑張りすぎてしまう人が多いということだと思いますが、個人的には「頑張る」ことも大事だと思います。

それでは、頑張ることは大事と言っても、どこまで頑張れば良いのか、的確な答えを書いてある本があったので紹介したいと思います。

【この記事はこんな方におすすめ】

・毎日残業続きで疲れ果てている会社員

・「頑張れ」と言われているけれども、本心では限界を感じている方

・頑張っても頑張っても、しんどいだけの方

・頑張っても報われない気がする方

・この先5年も10年も頑張り続けていると思うとゾッとする方

■参考文献「『死ぬくらいなら会社辞めれば』ができない理由」

今回参考にさせてもらった本は、「『死ぬくらいなら会社辞めれば』ができない理由」(ゆうきゆう監修、汐街コナ著、あさ出版)という本です。

電通の自殺問題なんかのあとに出た本ということもあり、結構話題になった本ではなかったかと思います。

基本的にマンガで構成された本ですが、今回は「おしえて!ゆうき先生」というコラムについて書かれていたことをもとに記事を書きたいと思います。

※参考箇所P34~40

■頑張る限界は人それぞれ。残業しようがしなかろうが限界が来る時もある

頑張ることは大切だけれど、頑張りすぎてうつ病になって自殺したり、突然死してしまったり、ガンになって死んじゃう人もいる。

そうならないようにするにはどうしたら良いかについて、「『死ぬくらいなら会社辞めれば』ができない理由」ではこのように書いています。

「月平均80時間以上残業してまでがんばることはやめてください」と答えるしかありません。残業時間が月80時間以上続くと過労死のリスクが高まると言われているからです。

(中略)

100時間残業しても平気な人もいれば、80時間以下の残業時間でも、心や体を壊す人もいます。つまり、働いている時間だけでは「がんばりすぎ」なのか「まだがんばれる」のか、判断することはできないのです。(本文抜粋)

つまり、単純な残業時間では限界を評価することはできないということ。

たしかに、自分の場合もそうでした。前職の東京勤務時代は月80時間残業することもあっても精神的に平気なことがあれば、残業時間が0でも限界を感じたことがあります。

特に会社員人生の最後の頃は、残業時間0でも限界を感じたりしていました。

みなさんも、そういう経験ないですか?どこか過労死、過労自殺問題というと残業時間が問題になることが多いです。

たしかに月に100時間も200時間も残業させるブラック企業は問題でしょう。しかし、単純に残業時間だけで心身の疲労は計れないと思います。その理由については後述したいと思います。

■労働時間よりも大事な観点

頑張る どこまで

労働時間が過労やうつに比例するとは、薄々ながら誰も思っていないでしょう。

では、どのような観点が大事か、「『死ぬくらいなら会社辞めれば』ができない理由」では的確なことが書かれていました。

①「がんばっていることが自分自身で決めたことかどうか」

②「がんばったことの成果がわかりやすいか」

これを読んで、たしかにそうだ!と感じました。

■「頑張る限界」についての自分の体験談

頑張る限界について、自分の場合は、特に①が重要な点でした。会社員時代、自分自身で決めたことをやっているわけではありませんでした。

上司が勝手に決めた担当を、言われるがままに、何も考えずにこなそうとしていたのです。わかりやすく言えば「好きな仕事ではない」「やりたい仕事ではない」「むしろ大嫌いな仕事」だったということになります。

これに気付くチャンスは、実は大学時代にありました。今は作家、ライター業を中心にしている自分ですが、大学時代の専攻は電気工学でした。

理系の研究室は、とにかく拘束時間が長い研究室が多いですが、自分の研究室も比較的拘束時間は長い方でした。朝10時に来て夜中3時に帰ることも珍しくないのです。

当時は、この研究室の生活がトラウマになって、残業時間が少なそうな会社を選んだのですが、問題だったのは労働時間ではなかったのです。

やりがいを感じることができるかどうか、好きな仕事ができているかどうか、もっと言えば自分らしく仕事できるかどうか。これが全然できていなかったのです。

なので、どんなに福利厚生が優れていて、給料も比較的良くて、残業もない会社にいたのに精神が持たなかったのです。

そもそも自分は会社員に向いていない人だったので、なおさら気が狂いそうでした。

上記①「がんばっていることが自分自身で決めたことかどうか」が満たせないのであれば、②「がんばったことの成果がわかりやすいか」も満たすことができないでしょう。どうでも良くなるからです。

成果なんか見えなくていい。言われたことをやればそれで良い。自分の会社員時代は、かなり冷めていました。会社の方向性には全然共感しませんでしたし、全然好きな仕事ではないですし、向いていない仕事でしたし。

①「がんばっていることが自分自身で決めたことかどうか」については、会社員では満たしにくいかもしれません。特に大企業や公務員では閉鎖的な組織空間の中でやりがいを見出すのは、かなり難しいのではないかと思います。

個人的にはサラリーマンを無理して続けてうつ病で自殺するくらいなら、野垂れ死んだ方がまだましだと思います。

サラリーマンを無理して続けても、何も得るものはありません。興味のない仕事を続けても誰にも貢献できません。会社員に向いていない人が会社員を続けても気が狂うだけです。

ということで、会社員に向いていないと思う人は、多少経済的なリスクを感じても、なるべく早くフリーランスになった方が良いと思います。

会社員に向いている人で、今の会社が苦痛な人は、さっさと転職活動をした方が良いでしょう。

最後に「『死ぬくらいなら会社辞めれば』ができない理由」P114で書かれていた言葉をシェアして、この記事を終えたいと思います。

ただ私の周囲に限って言うなら過労状態の職場から抜け出して前より悪くなった人はいません。結果として「辞めるんじゃなかった」という言葉は聞いたことないです(本文抜粋)

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コメント

  1. 冴木隆 より:

    僕の死んだ嫁さんは、
    癌でなくなったんですけど、
    本当に頑張っている人に、
    「頑張ってね」って言うと、
    人によっては、
    「これ以上、どうやって頑張るって言うんだよ!」って
    思う時があるみたいっす。
    使い方って難しいですよね。

    で、
    頑張るって、
    人によって違うから、
    限界も違うし、
    難しいですね。

    • 石井 裕 より:

      コメントありがとうございます。まったくその通りですね。ただ、自分の求めていることであれば頑張れますが、そうではなく、興味のない仕事は自分は1mmも頑張れませんでした。