会社を辞めてフリーランスになって、そのまま地方に居座って自由な身分になってみたのですが、実感としては、本当に思い切って退職して良かった気持ちに変わりはありません。
気分的には、前職の会社の人間に「ざまあみろ」と思いっきり叫んでドヤ顔したいと思うくらい。
少なくとも、まだ前職の会社に居座っている人が今の自分を見たら、「ほーら、言わんこっちゃない」とは言えないはずです。
この記事の内容
■会社員時代恵まれた環境にいたことは間違いない
ただ、会社を辞めてみて振り返ってみると、このご時世、かなり恵まれた環境で働いていたことは事実だと思います。
・高給とは言えないが、給料やボーナスはしっかり出る。(仕事の成果に関係なく……)
・会社を辞めるまでの5年間は残業したことはほとんどない。
・社員寮に住んでいたので、家賃はほとんどかかっていない。挙句に水道光熱費もかかっていない。駐車場代も激安。
・年末年始や大型連休のときは、帰省する人に向けて大型バスが出てくる
転勤で飛ばされる場所こそロクな場所はありませんでしたが、その分福利厚生はしっかりしていました。
また、ロクな場所に飛ばされたことで、逆にお金を貯めることができました。億万長者というわけではないですが、退職時には、前職時の年収の5倍程度の総資産になっていました。
もう7~8年働いていれば、本当に億万長者になっていたかもしれません。結局その道は捨てましたが(笑)
■会社を辞めてから収入は安定しない
こんな安定性抜群の前時代的な会社に居させてもらえたので、周りからは「もったいない」という人が続出しました。
まあ、個人的には会社で働いている時間がもったいないと思うようになったので辞めたんですが。
「もったいない」にも各々価値観が違ってくると実感します。
ただ、会社を辞めて以降、収入が安定しないのは事実です。会社を辞めた2017年2月こそ、幸先の良いスタートを切ることができましたが、
最近まで、多くのブロガーやアフィリエイターを戦慄させたフレッドアップデートと呼ばれるグーグルアルゴリズムの変動に、自分もやられてPVが激減していました。
つい先日になって、ようやくPV急減の呪いから解放されて、なんとか復活することができましたが、おかげで3~4月の収入は、なかなかのものです。結構心が折れそうになります。
まあ、PVの復活と、いろいろ忙しくなることで5月の収入はだいぶ上がるから良いですが。
■でも、会社を辞めて幸せになった
ただ、このような道を捨ててまで会社を辞めて、実際に幸せかどうかというと、会社員時代より圧倒的に幸せです。
会社員時代の自分は、まさにこんな感じでした。
・お世辞にも好きな仕事をしていない。むしろ、嫌いな仕事しかしていない。前の会社のことなんか、全然興味がなかったし、どうでも良かった。
・そもそも組織に合わない。会社の人間の感覚が理解できない。夢も希望もなく組織に染まる人間の考えていることが理解できない。
・というか、職場の中で自分自身が一番夢も希望もない人間になっていった。周りから見て、「何考えているかわからない」「最近大丈夫か?」と言われるようになっていた。
・あらゆる人間関係を切り捨てようと思った。
・働いている場所も環境も嫌いだった
一方で、会社を辞めてみてどうなったかというと、
・周りから「イキイキしている」と言われるようになった
・仕事とプライベートの境目がわからなくなった。好きな仕事と頼まれた仕事しかしていない。
・組織の呪縛から抜け出して、自由に生きている。
・自分のことよりも、クライアントや読者のことを考えるようになった。むしろ、その方が多幸感がある。
・もはや会社の人と付き合う必要がないので、付き合う人を思いっきり絞ることができる。
・充実してそう、楽しそうと言われることが増えた。
・なぜか痩せた
簡単に言ってしまえば、会社勤めしているときは不幸だったけど、会社を辞めて自由になったら幸せになったというわけです。
環境を変えるだけで、180°変わってしまうことは、本当にあるのです。
■幸せだからこそ、前職の人間に思いっきり「ざまあみろ」と言いたい
会社を辞める時、心なく、こんなことを言う人もいました。
「たぶんうまくいかないと思う」
「簡単に期待を裏切るようでは人の信頼は得られない」
「このまま残ってりゃいいのに。そのうち野垂れ死ぬぞ」
去り際に、本当にこういう暴言めいたことを吐く人がいましたが、こういう人が、今の自分を見て「ほーら、言わんこっちゃない」となるでしょうか。
たぶん、そうはならないと思います。少なくとも「あー、良かったね」と思うでしょう。
もしかしたら、自分の充実感に嫉妬心を抱くかもしれません。会社にしがみつくことでは得られない感覚が、オーラとして出ていると思います。
とは言っても、会社の人と、今後会う機会はそんなにないかなと思うので、「それ見たことか」「ざまあみろ」と言い返す機会はないと思います。
実際、自分自身、そんなアーカイブスみたいなことをする時間的な余裕がないので。
ただ、いまの自分を見て、憐れんだ目で見てくる人は誰もいないのは確実だと思います。少なくとも、だいぶまともになったのはわかると思います。
■会社を捨てよう、家庭を捨てよう
何かを手放す際、大きなものであれば大きなものであるほど、効果は大きくて即効性があることを実感しました。
もちろん、部屋の片づけをしたり、不要なものを捨ててみるのもいいですが、どうしようもないくらい、何か大きく変えないといけなくなったときは、大きなものを手放した方が良いです。
会社の仕事が嫌いであれば、思い切って辞めてしまう。
家庭不和であれば離婚してしまう。
副作用については責任を持ちませんが、本当に得られるものが大きいです。経済的な余裕があって、勢いがあればなおさらです。
会社や家庭のようなコンフォートゾーンは、実はその人にとっては、最も不快で不潔で忌まわしい場所かもしれません。
適材適所を確保するだけで、多幸感が全然違ってきます。「本当に、たったそれだけのことだったのか!」と思ってしまいます。
■やっと書きたかった小説を書いている
でも、自分のブログのアーカイブを見ている人は、少し不思議に思うのではないかと思います。
会社を辞めてからのほうが、ブログの更新が減っていると。これには理由があります。会社を辞めたあと、wordpressのサポートや、小説執筆と、事業を拡大してしまったからです。
いま、最も力を入れたいのが小説の執筆です。既に執筆に着手しており、今度詳細に取材すれば、一気にクライマックスまで書き上げられる予定です。
実在のモデルが存在し、その人の過去の実話と実現したい未来を組み合わせたノンフィクション&フィクション。
こういう話を書きたいと思えるようになったのも、自分が理想と現実のギャップで精神的に病んだ経験を持っているからかもしれません。
そう考えれば、自分の過去も、そんなに無駄ではなかったかなと思っています。