なぜ大人になってから将来の夢を叶えようとしても「どうせ無理だよ」と諦めてしまうのか。
誰でも自分の好きなように楽しく生きたいと思うし、それで成功したいという欲望はあるはずです。でも、大人になるにつれて、段々諦めてしまう。
そのうち「お金がない」「時間がない」「家族がいる」そんな理由で、どんどん自ら将来の夢を遠ざけてしまう。
本当は自分の意志で生きたいはずなのに、真逆な方向に進んでしまう。なぜ、そんなことが起きてしまうのか。自分の体験談から語っていきたいと思います。
この記事の内容
■将来の夢とはかけ離れた進路の選択
自分の場合、子供の頃から「小説家になりたい」とか「脚本家になりたい」とか言っていたのに、高校に入って以降はそんな時間をほとんど取ってなかったように思います。
特に高校に入ってからは、創作に費やした時間はほとんどなかった。大学に入ってから、最初はシナリオコンクールに応募してみたり、詩集を書いたりしたものの、だんだんと遠ざかって、自然に挫折するような感じになってしまった。
小説家になりたいのであれば、そもそも大学に入る必要なんてなかったかもしれません。しかし、どちらかといえば進学校に進み、比較的数学が得意だったこともあって理系に進みます。
昔からなぜか計算は得意だったんです。でも、心から数学が好きだったわけではなく、物理もそんなに好きだったわけではない。学校で習ったことしか身に付けようとせず、にも関わらず工学部に進学します。
学校で習ったことさえ覚えていれば、大学には入れてしまうんですよね。
ただ、そこに小説家になりたいということに匹敵するような夢はなかったように思います。
■大学の学問と将来の夢が結びつかない
最先端の科学の研究をしたいという気持ちがほとんどなかったので、大学に入ってからは全然勉強しませんでした。
そもそも電磁気学とか電気回路とか微分方程式とか、そういう机上の勉強をしていても、心から沸き起こる欲求なんて出てくるはずがない。
どんなに基礎的な知識でも、なぜ自分がそういう知識を必要とするかを認識して、そこにワクワクしたものがなければ、ただ無味乾燥なだけです。
もしかしたら、そこに意味づけが出来ていれば、今頃は小説を書きながら大学の研究室で働いていたかもしれません。
しかし、大学の研究室に違和感を強く感じていた自分は、結局意味づけすることができず、「研究者向き」と言う人がいるにも関わらず、研究職とは離れた世界に就職します。
■ネガティブアプローチから将来の夢は生まれない
研究職に就きたくないという理由で就職した自分ですが、モチベーションを保てたのは20代まででした。
30代になってから、ようやく自分の将来の夢に気付いたり、適性を考えたりするようになったのですが、20代は無理やり自分に言い聞かせて、我慢して生きてきたような気がします。
そもそも、研究職が嫌というネガティブなアプローチで入った業界なので、永続的ににモチベーションが保てるわけがありません。
結局、理想と現実のギャップに、頭がおかしくなりそうになります。これについては、別記事でいろいろ書いていますが、相当精神的に荒んでいきました。
■高校~30代までの自分の反省点
結局、会社を辞めて、自分に合った環境で、自分のやりたいことに専念するようになったときには、もう37歳になってしまいましたが、それまで、自分の生きたいように生きてこなかった理由を列挙してみると、簡単には次の通りになると思います。
・若い時から自分の適性を考えていなかった
・自分に合ったライフスタイルを考えていなかった
・「小説家になりたい」と言いながら、実は願望が明確化できていなかった
・狭い人間関係の中で生きていた
・実際にやりたいことを行動に移していなかった
・漠然と何とかなるだろうと勘違いしていた
・成功者の真似をするようなことをしなかった
・嫌いなことでも名誉が得られれば、それでいいと思った(ただの見栄です)
・自分の夢とはかけ離れた人生でも楽しいだろうと勘違いしていた
かなり簡単に書いてしまいましたが、この辺については、また別記事で書いていきたいと思います。
少なくとも、漠然とした願望であれば、簡単に「どうせ無理」と諦めることができるのです。
■漠然とした夢を明確化するには
ただ、個人的に大事なことと思うのは、
・自分の適性を把握する(つまり「強み」)
・人間環境と環境に変化を付ける
・自分の願望を過去の経験も踏まえながら明確に書いたり人に知らせる
この3点ですね。
自分は、今実在する人の将来の夢を書く小説を書いていますが、この3点についても聞きだしたりもします。
特に自分に合った環境や人間関係がないと、どんな素敵な夢も絶望になってしまうので。
自分がどんなライフスタイルで生きたいか。会社員として生きたいのか、フリーランスになりたいのか。
1つの場所に固定して生きていきたいか。それとも全国もしくは世界中を転々としながら生きていきたいか。
理想とする心地よいライフスタイルについても聞いていこうと思っています。
おそらく、将来の夢を諦めてしまうのは、まずは理想とする生き方が漠然としているからではないかと思うので。