人の悩みの85%は人間関係と言われていますが、仕事で悩んでいるときは、概ね人間関係が絡んでいますし、夫婦関係なんかも人間関係ですから、言われてみればだいたいそんなものではないかと思います。
今回は職場の人間関係の話ですが、萎縮せずに本音を言い合える人がどれくらいいるでしょうか?
職場外の親しい友人、例えば中学や高校から仲のいい友達とかであれば、何も気を使うことなく本音を言い合えるのではないかと思います。
しかし、職場では、なぜか本音が言いにくかったりします。むしろ、萎縮せずに本当の気持ちを言える人の方が少ないのではないでしょうか?
今回、そのことについて、思うところを書いていこうと思います。
■何言われるかわからない
信頼関係が築けていない可能性があります。毎日顔を合わせて、一緒に仕事したり、報連相とかコミュニケーションはしっかり取っているけれど、心の底から信頼しているか、どうか、それは微妙ですね。
実際に、職場の誰かと接していて、何言われるかわからないような恐怖に脅えるようなことはないでしょうか?
「こんなこと言ったら怒られるんじゃないか?」とか、「こんな書類見せて怒鳴られないだろうか」とか、とにかく、何か言われるのが怖くて、何も言えない。
つまり、信頼できないのです。自分なんかは、結構それ引きずってしまうことがあります。
何年も前のことなのに、一度ガミガミ言われて、「こいつはいつ怒り出すかわからない」と思い込んでしまい、もううまくコミュニケーションが取れなくなる。
一度怒鳴られることで、修復不可能な人間関係ができてしまうということです。
何年も前のこと引きずるなんて、小さい人間だな……と思う人もいるかもしれませんが、これが結構トラウマになります。強烈な不快感情は強い先入観を生んでしまうのです。
それを赦さない限り、職場の人間関係は窮屈になってしまうばかりです。もう、仕事どころではなくなってしまう。
なぜそういうことが起きてしまうか、次に話すように、職場の人間関係はゆるく繋がることが許されない世界だからです。
■ゆるく繋がれない
職場の人間関係って、ゆるく繋がることができないですよね。ようは、適度な距離感を保つことができないんです。
これが自分はかなり耐えられない。適度な距離感が保てない人間関係は本当に苦手なんです。
「もう1人にして」と思っても、会社の仕事はチームワークでやるものだったりします。もう、人と連携することが苦手です。
そう、自分はスポーツでは個人競技が好きで団体競技が嫌いな人なんですが、スポーツでは瞬発力が問われるのに対して、仕事はそこまでの瞬発力は求められないかなと思っていたら、案外そうではない。
だから、心がヘトヘトになってしまうんです。1人でやれる範囲が多い=好きな仕事と言っていいくらい、自分は1人で黙々と作業するのが好きなんですが、会社の仕事ではそれが許されないことがある。
そうなると、生理的に受け付けないような不快感情が湧き出てしまい、「わーーーーー!!」と叫びたくなるほどイライラしたり、誰の顔も見たくないほど落ち込むことがあります。
自分は、もっと適度な距離があって、必要な時だけチームを組んで、終わったら解散、それを繰り返すという仕事のやり方の方が好きです。
そんな自分なんで、職場外にゆるく繋がれている人間関係も多いですが、そんなコミュニティに人生が救われているのは事実です。⇒詳細はこちら
■結果的に大きな決断を言い出せない
このように萎縮した状態が続いてしまうと、希望する進路について、大きな決断を言い出せなかったりします。
異動を希望したり、しなかったり、退職を切り出しにくかったり。信用ができていないから、何を言われるかわからないから、そもそも本音で何かを言いたい相手でもないから、言い出しにくいのです。
とりあえず無職で何年か暮らしていける、副収入が支出を超えそうだ。そんな状態で会社に退職を切り出せないマインドブロックは、そういう状態から来ているのかもしれません。
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