海賊と呼ばれた男|出光の看板を見て思い出す創業者の生き様

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2015-05-23 07.31.02

普段小説は文庫本が出るまで買わない派です。ブックカバーだと高いし、それ以上に持ち歩くときにかさばるのがどうしても抵抗があるんです。

特に小説の場合、ヒット作は文庫化されるので、それまでずっと待っています。買っていない文庫も含めて、読みたい小説が溜まっているのもありますが。

しかしファーストビューの写真を見てわかるように、この出光興産創業者をモデルとした海賊と呼ばれた男だけはブックカバーで読みました。

今でこそ文庫本が発売されていますが、文庫本の発売まで待つことができず、本屋ででっかいハードカバーサイズの本を2冊買ってしまいました。

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〇知り合いの経営者が大絶賛していた

この海賊とよばれた男をハードカバーで買った理由としては、前日に知り合いの経営者の方と話したことにあります。

日本中どころか、時々世界を回っていて、「今日はどこにいるのかなあ」という感じで毎日別の場所にいるような人なのですが、

出張のタイミングで会うことができたので、3~4人でいろいろ話をしながら飲んでいました。とても上質で貴重な時間です。

飲み代だけ払ったにも関わらず、1万円ぐらいの価値のあるセミナーよりも有益な時間でした。こういうのを投資的飲み会と言うんだなあ、と思いました。

この貴重な時間の中で勧められたのが「海賊とよばれた男」でした。本屋大賞を獲った小説なので気にはなっていたのですが、いずれ文庫化されたら読もうと思っていたら、

「そこで本代をケチらない方がいい。今すぐにでも読んだほうがいい」

と言ったのです。その人いわく、「小説だけど、自分にとっては最高のビジネス書」と大絶賛していました。

これほどの人が絶賛するのだから、これは買わないわけにはいかない。そう思って翌朝出張から自宅に戻る前に上下巻とも買って、帰りの電車で夢中になって読んだのを覚えています。

〇こっちまで胸が熱くなる

読んでいて感じたのは、作者の百田氏の簡潔明瞭な文章も手伝って、とにかく主人公が熱い。こっちまで胸が熱くなってくる。

ここまで純粋に自分の作った会社を愛し、社員を愛し、そして経済の発展を願った経営者がいただろうか、というくらい、この小説の主人公の生き様は、すごい筋が通っています。

日章丸事件など数々の困難にぶち当たりながらも、考えを一切ぶらさずに、自分の会社のこと、社員のこと、そして日本のことを思って困難を乗り越えて会社を発展させていく姿は、中小企業の経営者や個人事業主だけではなく、会社員にも胸を熱くさせることは間違いないでしょう。

・自分の仕事やビジネスの原点とは何だろうか

・人を引き付ける魅力とは何だろうか

・自分の中でビジョンを確立することってどんなに大事なことだろう

・自分はいったい何を誇りにして生きているのだろう

・義理とか仁義って何だろう

・自分は誰のために、何のために生きているのか?

・経営理念、人生理念はどんなに大事だろう

・こんなに社員一丸となってプロジェクトを遂行する会社って幸せだなあ

物語を通して、ビジネス書に書いてあることを突きつけられた感じがして、本当に考えさせられる1冊です。

推奨してくれた人が「最高のビジネス書」と言っていたのが、少しわかったような気がしました。

自分もこの小説で十分熱い気持ちになりましたが、自分は組織者ではなく個人事業主を目指しています。そういう自分が感銘を受けたくらいですから、経営者の方なんかはもっと感銘を受けると思います。

この小説は本当に面白かった。ブログ書いているうちに妙に再読したくなってきた。ていうか、これは再読の価値あるでしょう。

まだ読んでいない方は、ぜひ一読を進めます。

読んでいてページをめくるのが止まらなくなる本です。永遠の0同様、文章が簡潔かつ明瞭で、それでいて情景描写が的確なので、上下巻という分量の割には一気に読めてしまうと思います。

→映画版の感想はこちら

※活字が苦手な方はオーディオブックもどうぞ。

〇しばらく出光びいきに

出光興産って、そんな感じで発展してきた会社だったんですね。この小説を読むまで全然知らなかったです。

もちろん、作者の百田氏が、読者に共感してもらうように書いたとは思いますが、内容的に斜めに読んだりせずに、読後の感情をそのまま受け止めた方が良いです。

しばらく自分は出光びいきになってしまい、ガソリンスタンドで出光をよく使うようになってしまいました。こういう方も結構多いかもしれませんね。

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