「君にさよならを言わない」の感想|読みやすくて暖かい気持ちになる

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君にさよならを言わない

久しぶりの小説の書評になります。今回読んだ小説は「君にさよならを言わない」(七月隆文著、宝島社)という、300ページぐらいの文庫本です。

同じ著者の小説と言えば、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」が有名ではないかと思います。

自分も最初は「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」から読みました。これを読んで、著者の七月氏の小説に興味が沸いて、こちらも読んだ感じです。早速、感想を書いていきたいと思います。

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■小説のあらすじ

これは著者のデビュー作の「Astral」を改題し、さらに改稿したものらしいですが、全4話(+エピローグ)から成る短編小説集です。

事故がきっかけで幽霊が見えるようになった少年と、4人の少女との交流を描く。そのうちの1人は初恋の幼なじみとの話です(最初の1話目)。

幽霊と言っても怖い話ではなく、どこか大人を懐かしい気持ちにさせてくれる、切なくて暖かいファンタジーという感じです。

短編集と言っても、主人公は全部一緒なので、全部ぶつ切りになっているわけではなく、主人公と義理の妹とのエピソードなど、続いて書かれている部分もあるので、出来れば順番通りに読むことを勧めます。

第1話:星の光を

第2話:雪降る場所

第3話:前略 私の親友

第4話:風の階段のぼって

エピローグ:明の休日

■小説の感想

・全話300ページぐらいの分量だが、読みやすくて一気に読んでしまう。

・読んでいて疲れない。肩の力を抜いて読める。

・ちょっとした空き時間に読むのに最適。

・切なくて暖かい気持ちになるが、高校生同士の交流のためか、大人が読むと懐かしい気持ちになる。

・主人公の10年後、大人になってからの幽霊との交流を描いた続編とか読んでみたい。

・読後の印象は、「世にも奇妙な物語」で暖かい気持ちになれる話を見た後に近い。

・構成が見事な「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」のような驚きと発見はないが、物語に一気に引き込まれる。

・ラノベにカテゴライズされているみたいだが、ラノベっぽさは全然なし。これは「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」も同様。ラノベが苦手だから読まないというのはもったいない。

・中学か高校時代に戻って恋したくなる。

■関連記事

同じ著者の代表作、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の書評も書いています。

起承転結の概念に見事に挑戦した意欲作です。よくこんな構成思いつくだけならともかく、見事に感動的に書き切ったことに著者の筆力を感じます。

こちらは「天使は奇跡を希う」の書評です。こちらも併せてご覧ください。こっちもかなり切ないです。

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