「他人の物差しではなくて自分の人生を生きるために……」なんて言葉を最近いろんなところで聞きます。
外に出ていて、自分と同じ車を見つけると、記憶に残る原理と一緒で、自分自身ずっと自分の人生を生きたいと思ってきたのかもしれません。
たしかに、他人の人生を生きたくないと思いつつ、どこか人の目を気にしながら、本心と向き合うことをせず、どうでもいい虚栄心に執着して生きてきたのかもしれません。
この記事の内容
■今でも他人の目が気になって1人〇〇が少し苦手
これを言うと、みんな「嘘~」とか言うかもしれませんが、自由に生きたいとか言いながら、実は1人で外食することはあまり得意ではありません。
さすがにラーメン屋とか、立ち食いそばとか、スタバとかタリーズのようなカフェは1人で入れます。カフェに1人で入れない人なんてほとんどいないと思いますが……。
でも、それ以外の外食、例えば1人で居酒屋に入るとか、回転寿司を食べに行くとかはほとんどしません。
たまに1人で映画館に行って、映画を観に行くことがありますが、これも昔はかなり勇気のいる行動でした。今でもたまに勇気がいります。
僕は周りの人からは自由人と思われているので、「1人〇〇みたいなの得意でしょ?」と思われること多いですが、そんなことありません。
自分より1人〇〇が苦手な人はもっと多いと思いますが、1人〇〇が得意な方ではありません。
なぜ1人〇〇に今でも躊躇してしまうかというと、「1人で〇〇しているなんて、寂しい人」「えー、1人???」と周りからそう見られることを気にしてしまっているからだと思います。
■友達が欲しいのではなく、1人が恥ずかしい
「1人でいるなんて恥ずかしいなあ」という感覚……、あれ?これ結構昔から引きずっていると思っていたら、たぶん小学校の頃からそんな感じだったかもしれません。
小学校や中学校でクラスに馴染めず、1人で机にぽつんと読んで、ぼーっとしたり本を読んでいる子とか、クラスに1人はいませんでしたか?
自分の場合は、そういう子を見て「あいつ、いつも1人でいるけどさあ、友達いないんじゃない?」と後ろ指を指す人もいました。
閉鎖的な学校社会に慣れてしまうと、1人でいることがなんか恥ずかしいと思ってしまうんですよね。
誰かと仲良くしていないと恥ずかしい。誰かと遊んでいないと恥ずかしい。だから友達を失くさないようにしよう。そんな感じで生きてきたような気がします。
それは大学に入ってからも、会社に入ってからも引きずってきたような気がします。
社会人になってからも「上司や部下と仲良くして嫌われないように」「仕事がいまいちと陰口叩かれたくない」という思いだけで仕事してきたような気がします。
「……という思いだけで」というのが致命的なところで、仕事をしていて楽しいとか、働くことに生きがいを感じるとか、そういうのはまったくなかったような気がします。
20代のときは「周りからの評価だけを気にしていればいい」と思えば、気が楽になったことすらあります。
でも、結果として、それが精神崩壊を招く結果となってしまいます。周りからの評価がいまいちと思い込んでしまった瞬間、バーンアウトしてしまったのです。
30歳を過ぎれば、何かを仕切ったり主導したりと、仕事の立場も徐々に違ってくるので、向き不向きがグロテスクになるほど露出してきます。
そんな頃にバーンアウトしてしまったので、もう大変でした。怒りと落ち込み、喪失感と絶望、そんな言葉が似合うような毎日。
群れることに執着し、本心を無視して流されるまま生きてしまうと、本当に心が壊れることを実感しました。
■自分の人生を生きるタイミングと必要なこと
おそらく、20代のときは、他人の目を気にしながら生きていても、それなりに楽しく過ごせていたんだと思います。
でも、30代のときはそうはいかなくなって、他人の目を気にしなくてもいいように、自由に生きる必要が出てきたんだと思います。
タイミングについては人それぞれ個人差があると思いますが、そのうち自分の人生を生きるようにしないといけない。そういうタイミングが必ず出てくると思います。
ということで、個人的な経験で、自分の人生を生きるために必要なことをいくつか書いてみたいと思います。
〇休みの日くらい、環境と会う人を変えてみる
自分が自然とやっていたことは、休日に会う人や、いる環境を変えてみたことです。大前研一さんの言葉ではないですが、環境や付き合う人を変えることは、とても有効なことです。
いろんな人に会うことは大事なことですが、最初はなかなか、これといった出会いがないかもしれません。
闇雲に異業種交流会に行っても、facecbookの友達が増えるだけで、人生を変える出会いはなかなかないかもしれません。
結局、今では疎遠となり、facebookから友達を削除した人もたくさんいます。それでも、付き合う人を変えてみるのは大事だと思います。
〇直感を大事にする
このときに役立つのが直感です。どんな業種だろうが、直感で「仲良くしたい」と思えるような人がいれば、見逃してはいけないでしょう。
居心地の良さを感じつつ、お互い高め合えるような関係でいられる人と付き合うようにできれば良いと思いますが、そういう人との出会いで大事だと思うのが直感です。
一目見た時の印象が大事だと思います。直感を大事にすることで、「この人は今まで何があったんだろう」そう思える人と何人も繋がることができるようになります。
〇自分のワクワクする未来を想像してみる
そういう人と出会って影響を受けるようになっていったら、おそらく、今度は自分がどうなりたいのか、どうしたらワクワクした人生を生きられるかを考えることになると思います。
ここに他人がどう思うとか、そういうことはいっさい考えになくなると思います。自然な形で。
他人と比較して、刺激を受けることはあるかもしれませんが、それは他人の目を気にしているからではなくて、自分が欲しいものを見せられたからです。
付き合う人を変えることで、だんだん正直な気持ちになってくると思います。そして、何年後、何十年後にどうなっていたいか、だんだん見えてくると思います。
〇やりたいことの背景には過去の経験がある
自分が何としても実現したいビジョンと目標が見えてきたら、今度は、それがなぜかを考えます。
辛かった経験、これまで他人の目を気にしながら生きてきて窮屈な思いをしてきたこととかが背景にあることが多かったりします。
無理やり辛い経験を自己開示しようというわけではないですが、そういったことが背景にあることの方が多いです。
また、過去に自分がどんなことにワクワクしてきたか、何に関心を持ってきたか。これも重要な要素になってきます。
自分が実在の人物をモデルにして、その人の将来をフィクションで書きたいと思ったのは、そういう理由です。
そういう人がたくさん出てくれば、影響力を持つ人がたくさん出てくるでしょうし、みんなが幸せに生きることができると思います。
他人の目を気にしなくなってから、ようやく1人1人の人生が宝箱のようになってくるのだと思います。