「老後までに、自分はいくら貯金すればいいだろうか?3000万円かな、5000万円かな?あー、でも会社は早く辞めたいなあ」
公的年金の破綻が現実味を帯び、会社も信用できないこの時代、このような不安を抱く方も多いと思います。公的年金が破綻すれば、老後に8000万円必要という話もありますし。
そうなれば無駄遣いを辞めるしかないのですが、「老後に5000万円が残るお金の話」(神樹兵輔著、ワニブックス)では、マイホーム、生命保険、教育、マイカーをやめれば老後に5000万円貯めるのは可能と書いています。
この4つの観点については、自分もブログで何記事か書いていますが、やはり人生の大きな無駄遣いをやめない限り、生き地獄な人生は避けられないようです。この本の要点を簡単に書いていきたいと思います。
■マイホーム
・人口がどんどん減少している社会で、マイホームを買うのは資産ではなく負債。確実に価値が目減りするものに、なぜローンまで組んで買ってしまうのか?
・人口が減少する社会で有利になるのは賃貸のほう。空室が増大するので、安くて良質な賃貸物件が今後続出するはず
・移民導入政策を推し進めるにしても、もはや人口減少問題の対策は手遅れの状態。
スモールハウスのような300~400万円で買えるような家であれば話は別ですが、頭金と借金合わせて2000万円も3000万円も出すのは、自分も人生破滅への道にまっしぐらだと思います。
そもそも、移動の自由が利かなくなるマイホームを買うメリットが、自分には全然理解できません。
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■生命保険
保険会社を目の敵にするつもりは全然ありませんが、自分の立場を把握せずに、言われるがままに生命保険に加入するのは、固定費の無駄遣いになり、やはり人生が破滅します。
・日本の生命保険料は世界一高いし、不払い額も世界一
・付加保険料が高すぎ
・遺族年金や死亡退職金もあるし、死亡保障は不要。⇒僕も記事書いています。
・高額療養費制度があれば医療保険は不要。会社員なら傷病手当金もあるし。⇒僕も記事書いています。
・先進医療特約、該当する人はわずか全国民の0.1%。⇒僕も記事書いています。
■教育費
教育費については、以下の記事でも既に書いていました。
【関連記事】子供の養育費に必要な貯金額はいくらか?教育に苦労したくない家庭へ
さらに、この本で指摘しているのは、親が高い教育費をかけて大学まで行かせても、労働者の40%が非正規雇用になる時代。
しかも、正社員になったとしても、閉鎖的な企業社会に圧迫されて、うつ病が頻発するような時代です。
しかも人工知能が発達している現代では、子供に高学歴を求める意味は薄くなっているとも指摘。それよりも想像力やコミュニケーション能力を磨けるような教育をした方が良いとのこと。
英語はSkypeで勉強できる時代ですし、そもそも教育そのものの考え方を改めないと、お金ばかりかかってしまい、意味のない教育をしてしまうことになります。
■マイカー
僕が地方在住をやめようかどうか迷っているのは、極力マイカーを持ちたくないからです。とは言っても、東京は東京で、移動費がチリツモでバカにならないんですけどね。
マイカーの何が問題かというと、当然維持費です。この本で紹介してある、日本自動車工業会が出している13年間にかかる税負担額を聞くと、ゾッとする数字になります。
もちろん、軽自動車だったりする場合は、税負担はもう少し小さくなりますが、さらにガソリン代、自動車保険、車検、高速道路、駐車場代と、マイカーには財布を蝕む要素がふんだんに用意されています。
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厚生年金も国民年金もどうせ破綻すると思われますから、老後に必要な貯蓄は退職金を含めて8000万円(総務省の家計調査の数字)という説も有力です。
でも、利回りを味方につけたり、一生取り組める収入になる趣味を持てば、8000万円は必要なくなります。