助ける人になり助けられる人間になって残酷な日本で生き残ろう

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今回は、助ける人になって、そして助けられる人にもなりたいと思えるような本と出会いました。今の日本の状況は、以下に示すようにかなり残酷ですよね。

・少子高齢化で衰退していく日本

・国債デフォルトも現実味を帯びてくるほどの日本の借金

・破綻が確実視されている公的年金

・格差社会、貧困層の拡大

・全体の半分以上とも言われる貧困の母子家庭

・3人に1人は貯金がまったくできていない日本

・どんどん外国人に労働を奪われる日本国民

・世界的に高水準の日本の自殺率

・介護問題

などなど、残酷でグロテスクな日本の現実。この辺のことは1度は聞いたことのある人ばかりと思いますが、つい目を背けたくなったります。

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「あなたがもし残酷な100人の村の村人だと知ったら」(江上治著、経済界)の第一部では、そんな日本の残酷な現実を数値データでわかりやすく解説。

なんとなく知ってはいたけれど、こう客観的な数字で語られると、いかに日本国民にとって、今後の日本社会の現実が目を覆うほどグロテスクなものかを思い知らされます。

今回、第一部の書評は割愛しますが、「では、どのように生き残るか」を書いてある第二部、「これからは3つの資本で生きのびよ~自分の「強み」を知り、助け、助けられよ~」の部分について、感想を書きたいと思います。

■自分、お金、人間関係

経営資源としてよく言われる言葉として、ヒト、モノ、カネという言葉がありますが、これを著者流に解釈すると、

・自分

・お金

・人間関係

のようで、ウエイトのバランスはだいたい自分が3、お金が2、人間関係が5と書いています。

人間関係のウエイトがかなり高くなっていますが、不幸な人はお金のウエイトが極端に高いそう。見返りを求め、与える人ではなく奪う人になってしまう。そういう人には今後お金が集まることは絶対ないとのこと。

他のビジネス書にもwin-winとかgive&takeとか、ナポレオン・ヒルの黄金律なんかを用いて表現していますが、この重要性は、今後の日本でますます必要ということでしょう。

■自分資本

自分資本とは、わかりやすく言えば「どこに行っても生きていくことのできる力」。資格、学歴、スキル、キャリア、自分の魅力も含まれますが、その中核にあるのが、

人脈を創れる能力であり、必要なときにはいつでも誰かに応援される能力とのこと。

そして、もう1つ自分資本で重要なことは、今はスペシャリストの時代だから、余計なものは排除し、自分の強みだけを追求し、付加価値のあるものだけに絞り込んで、それを磨いていくことだと書いています。

■お金資本

資産形成=(収入-支出)+(資産×運用利回り)

生きていく上で個人的に非常に重要視している計算式ですが、この本でも引用されていました。

支出を減らし、余剰資金を投資に回す。非常に地味な方法ですが、これ以外にお金を増やす方法を自分は知りません。

ダイエットと同じように、蓄財はコツコツと積み重ねていかないといけない。その際に重要となるのが、本書で語られているような目的思考だと思います。

なぜお金が必要なのか?退職してやりたいことに集中したいからか?子供の養育費に困らないようにしたいのか?家族を幸せにするためなのか?

これがないと、本書の書いてあるように、お金に縛られ、自分を忘れてしまうと思います。僕のブログはお金の記事が多いですが、無目的に蓄財が重要とは思っていません。やはり最も重要なのは貯める目的でしょうね。

■人間関係資本

著者が重要視する人間関係とは、やはり家族や仲間、パートナーとの人間関係、濃厚な縁の社会です。

これがなぜ重要かというと、勇気や安心、生きる希望といったプラスの感情、気持ちを与えてくれるからだそう。

著者や他にも叱咤激励、助け合いの強さを重要視していますが、こういう濃密な人間関係というと、どこか窮屈な印象を覚えます。

しかし、著者のいう叱咤激励とは、決して「毎日ガミガミと怒鳴る上司と一緒に会社に過ごす」とか、「愚痴を言い合ったり、傷を舐めあう」という関係ではない。

著者の書いてある叱咤激励とは、おそらく自分の強みを知り、お互い高め合う。くじけそうになったり、どこか方向性を見失いそうになったときに、助け、助けられるような関係のことを言っているのだと思いました。

今まで、このような濃密な人間関係に対して、どこか窮屈で生きづらいものを感じていましたが、最近は、周りのおかげでこの重要性を感じるようになりました。

過度の干渉はや監視はないけれども、何かあれば助け合う。そんな気の許せる人間関係は素敵ですよね。

■身軽になろう

年収1000万円超のサラリーマンはきつい、著書ではそう書いていますが、これは激しく同意できます。

著書にも書いていますが、家族を持つまでならともかく、家を買い、車を買い、結果として借金まみれ。それでいて、子供を学費の高い私立の中高一貫校に入れてしまう。果たして、こんなことが必要なのでしょうか?

有形、無形に限らず、上述した3つの資本など、本当にお金を生み出すものを所有し、金持ち父さん貧乏父さんで言うところの「負債」は限界まで削ぎ落として身軽にならないと、これからの時代は物心ともに豊かにはなれないと思います。

第二部に書いてある、以下の最後の言葉がとても印象的でした。好きな言葉がまた1つ増えました。

何も持つな、借金するな、身軽を身上に、できれば魅力のなくなったサラリーマンなんてすっぱりと辞めて得意分野で起業し、自分資本を活かし、人間関係資本を縦横無尽に使い、お金資本を得ていくこと、それが一番いいと私は考えている。

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今回感想書いた本の著者の江上さんといえば、「年収1億円思考」シリーズが有名かもしれません。

そのシリーズの「年収1億円手帳」のなかの、ほんの3~4ページ書かれていたことを実践した記事です。実践したのは、本を読んで2年後のことですが……。

ビジネス書の場合、このように書籍中の2~3ページの部分だけ実践してみる、そして効果が出る、というのは結構あるような気がします。

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