友達がFacebookでシェアしていたことですが、とある求人情報サイトのアンケートで、働く女性の94%が何らかのストレスを感じているという結果が得られたことがニュースになっていました。
ストレスの85%は人間関係と言われていますから、これが正しければ実に働く女性の80%くらいの人が人間関係でストレスを感じているということになります。人間関係がぎくしゃくすることは珍しくありません。
それが長期化したり、もともとコミュニケーションに苦手意識があったりすると、人間関係の不安で頭がいっぱいになり、
記事タイトル通り「人の目が怖い」「怒らせたら怖い」という気持ちになって、身動きが取れなくなってしまいます。
■信頼関係が築けない
アメリカ人の集団意識は信頼から成立していると言われているのに対し、日本人の集団意識は規律、従順から成り立っていると言われています。
職場の人間関係を考えると、納得できることです。一部の新興企業であれば、社員間、取引先間の信頼関係がないと会社が持たないので、信頼関係を築かないといけないかもしれませんが、
歴史の古い大企業や公共事業ではそうはならないでしょう。どこか、小中学校の校則みたいな、規律と従順を重んじられる傾向にあります。そこに信頼関係がないのです。
信頼関係がないから、ちょっとでも人間関係でつまずくと、それが剥き出しになる。
人間関係が怖いのは、信頼関係がないからです。極端にいえば、職場の人間が何考えているんだか、実は全然わからない。こいつらの価値観が全然わからない。
閉鎖的な企業社会でそういう思いにとらわれることは決して珍しくありません。
■会社を辞めたら会うことはあるか?
信頼関係の有無を測る指標が、まさにこれだと思います。
自分は独立を考えるずっと以前の20代の頃から感じていたことです。辞めた途端、会うことないんじゃないかなあ。そんな思いがふとよぎります。
考えたら、これは小中学校の人間関係にそっくりです。クラスが変われば、仲の良い友達とかころっと変わる。違うクラスになったら疎遠になる。そんな経験をしたことのある人も多いと思います。
実は我々の子供時代は、そういう時間的にも空間的にも排他的な環境にいるのだと思いますが、職場の人間関係もそんな感じがします。
業界によっては、辞めた瞬間、人間関係が途絶えるでしょう。何でそんなことが起きるか。
嫌われるのが怖い、怒られるのが怖いと思っていながら、実はどうでもいい人間関係だったりするからです。
自分にとってはプラスにならない人間関係です。実は、ビクビク脅えている相手、もしくは集団というのは、非常にどうでもいい関係なんです。
どうでも良い相手のために、自分を押し殺してしまっているのです。
■自分の存在が否定される
誰でも自分の存在を否定されるのは嫌なはずです。でも、企業社会では容赦なく、人を否定するような言葉が飛び交います。
自分が言われたら、どんな気持ちになるだろう。そんなことはまったく考えないわけです。こういった場面を見る度に悲しい気持ちになってしまいます。
どうして、こういう否定的な言葉のやり取りが続いてしまうか、それは精神的にはともかく、空間的に近い関係だからです。
言いやすいがゆえに言ってしまうのです。何か言いやすい相手というのは、本来は仕事しやすい相手のはずなのに、自分の言葉でそれをぶち壊してしまっているのです。
そして、そういう否定的な言葉を投げつける人も、自分に返ってくるのではないかとビクビクすることになってしまいます。因果応報です。
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■人と話すときの不安
信頼関係が築けているようで、実は信頼関係が築けていないのですから、仕事の話だけではなく、雑談するときでも不安になってしまいます。
こんなに毎日顔を合わせる関係にあるのに、なぜか雑談で何を話せばいいかわからなくなるのです。
これは話の引き出しとか、そういう問題ではないです。信頼関係の問題です。
相手が何考えているかわからないから、何を話したらいいかわからないのです。
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今回は、人間関係を怖いと感じる心理について書いたのですが、
それを克服したり、対処する方法については、上記の記事が参考になるのはないかと思います。
良かったら併せてごらんください。
なお、フリーランスを目指している人が増えている背景は、こういう閉鎖的で窮屈な人間関係も大なり小なり影響しているのではないかと思います。
組織にいて生きづらいと感じている人は、非常に多いと思います。ぜひ、フリーランスという選択もできるようにしておきたいところです。