先日、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の映画版を観に行きましたので感想を書きたいと思います。去年原作を読んで、見事な構成で心に残った作品だったので、いずれ映画化するだろうと思っていたので、少し楽しみにしていました。
■見事な構成を映画化で再現
「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」は、読んだことがある人なら感じたと思うのですが、発想自体はシンプルだし、思いつくことができてもこれを、物語に仕上げるのはすごいと思いました。
自分だったら書いているうちに頭がこんがらがって、書けなかったと思います。よくもまあ、こんなややこしい設定を簡潔かつ明瞭に描いたなあ、と思います。
ちなみに、小説版の感想は以下に書いています。まだ読んだことない人は一読をお勧めします。別れが運命づけられた、かなり切ない作品です。
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で、読み終わって1年、内容を少し忘れかけた頃に映画版を見たんですが、やっぱり良いですね。
最初は原作通りに男性の主人公の視点通りに時系列が進んでいくんですが、物語の最後は女性の主人公の視点で時系列が進んでいきます。これが見事につじつまが合うんです。よく考えたな、と改めて思いました。
原作を読んでいないで映画版を見た人は、たぶんもう1回見て内容を確認したくなるかもしれません。これは原作同じ感想を抱きました。
映画をもう1回見るのも良いですし、今度は原作を読んでみるのも良いでしょう。
また、原作がそんなに長い話でないので、映画版は、原作の中身をそのまま引き継いでいるような感じがありました。舞台も原作同様、冬の京都になっています。
■原作を読んでから映画を見るか?
原作を読んでから映画版を観ようと考えている人もいるかもしれませんが、いきなり映画版を見ても問題ないと思います。
前述したように、原作の世界観をそのまま引き継いでいる感じがしたし、原作を知らないで観に行った方が、見事なまでの作品の構成力に魅せられることになるでしょう。
どういうことか、もう1度確認したいなら原作を読むなり、映画版をもう1回見れば良いと思います。
原作を読んだ人は、もう1度作品の中身を確認するという意味で映画版を観に行っても良いのかなと思いました。
これまでの恋愛小説史上に残る名作と思われる本作。いずれにせよ原作か映画版は観た方が良いと思います。かなり余韻に残る作品です。