【映画の感想】ブラックレイン|鬼気迫る役者の演技がすごい映画の感想

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E今回は個人的な趣味の話です。昔から好きな映画にブラックレイン(1989年アメリカ)があります。もう25年以上前で、当時小学生の時の映画です。

松田優作(1949~1989)の遺作として有名で、その他、去年亡くなった高倉健(1931~2014)、若山富三郎(1929~1992)、安岡力也(1947~2012)と鬼籍に入った人も多く出演しており、時間の経過を感じさせますが、

どういうわけか昔からこの映画が好きで今でもたまに見てしまい、数年前にDVDまで買ってしまいました。ストーリーがどうこうとか言うわけではないし、派手なアクションもないわけではないですが、他の映画に比べたらおとなしい演出なのですが、

どういうわけかたまに見たくなる映画です。とりあえず、その理由をいろいろ書いていきたいと思います。

〇緊張感が伝わる演技力


悪役に徹した松田優作の演技が特に有名ですが、アンディガルシア(1956~)の首を切り落とすシーンや、クライマックスの指を詰めるシーンなんかは、本当に鬼気迫っていて、緊張感がみなぎってきますね。あれは誰にも真似できそうにない。

また、冒頭の、ニューヨークで日本のヤクザ(?)の首を掻っ切る前、「相変わらずヒヨっ子だな」と言われて、振り返って「あ?」って言った時の表情、小心者の自分なんか、これ実際にやられたらトラウマになると思います。たぶん子供が見たら迫力ありすぎて泣いちゃうでしょうね。

これらの演技はアメリカで大絶賛されたと言われ、もし今も健在であれば間違いなくハリウッド映画に出まくっていただろうと言われたほどですが、

この映画の魅力は松田優作だけではない感じがします。これ、出演している役者全員が鬼気迫る演技をしているんですよね。特にヤクザ役の役者が。見ていて、貫禄ありすぎて、見ているだけで緊張してしまう。スクリーンではなく、実際に見ていたら、その緊張で逃げ出したくなるような演技するんですよね、出演者全員が。

そんな張り詰めた空気を感じる映画って、他に見たことがないんですよね。俳優の演技だけで成り立っている感じの映画。これだけでもうお腹がいっぱい。爆発シーンのような派手な演出もいらなければ、完成されたストーリーすら必要ない。実際に何回か見ていますが、まだストーリーを理解していません(・・;)

〇なぜか古さを感じない


先に書いたように、既に亡くなっている人も多く出演しており、なんたって四半世紀前の映画なんですが、なぜか古さを感じない映画です。

日本人から見た大阪ではなく、アメリカ人から見た大阪で描かれている(ちなみにラストの畑はサンフランシスコでロケだったらしい)というのもあるかもしれませんが、どこかサイバーで、パンクな印象があって新鮮です←表現正しい?

なんか大阪が近未来都市みたいな感じなんですよね。これが俳優陣の鬼気迫る演技と非常に良くマッチしているんですが、これが全然古さを感じず、つい何度も見てしまう魅力を作り出している気がします。本当に不思議と血の騒ぐ名作映画だと思います。

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