自分が大学が工学部で、理系の研究室でうつ発症寸前まで追い詰められたことがあるので、以前に研究室の学生のうつ病に関する記事について書いたら、この記事が結構アクセス高くなっています。
自分も経験したことは、他の人も多く経験しているということなのでしょうか。それだけ研究室の人間関係は、案外問題点が多いように感じます。
どんなに学者に向いているような人でも、所属する研究室の人間関係で、自ら可能性を塞いでしまうのは、とてももったいないことです。
ということで、今回は、うつにならないための理系の研究室の選び方について、注意すべきことを書いていきたいと思います。
■やばいと噂の研究室は避ける
どこの大学のどの学部でも、「この研究室はやばいぞ」「卒業させてもらえない」「拘束時間がとてつもなく長い」という鬼の研究室の情報は飛び交っていると思います。
これは自分が行っていた大学でも当時3つくらいありましたが、そのうちの1つの研究室は、やばい噂が飛び交っているにも関わらず、かなり人気のある研究室でした。
研究内容が面白そうであれば、どんなに良くない噂があっても、学生は配属したがるもんなのかなあ、と不思議に感じましたが、
研究内容はどうあれ、良くない噂が飛んでいる研究室は避けた方が良いでしょう。
そういう研究室は、本当に拘束時間が長いし、指導も厳しいところが多いです。当然、心を病んでしまいやすくなります。
ただでさえ研究室はとても閉鎖的な空間です。研究室配属前の自由な生活は、もう奪われると思った方がいいです。
その中でもやばいところは、やはり避けた方が良いでしょう。
■拘束時間の長い研究室を避ける
やばいと噂が立たない研究室でも、実態はかなりやばいんじゃないかと思われる研究室は結構あります。
そのうちの1つの要素が拘束時間の長さですが、僕の印象だと、半分以上の研究室はかなり拘束時間が長い印象があります。
理系の研究室だと、実験がメインなのか、数値シミュレーションがメインなのかに大きく分けられると思いますが、基本的に実験系の研究室は拘束時間が長くなります。
自分も経験しましたが、論文発表前は何日も徹夜することなんてざらにありますし、そうでなくとも、帰るときは午前様なんてことは珍しくありません。むしろ、日が変わらないくらいに帰れたらラッキーぐらいな感じでした。
人間関係ほどではないにしろ、拘束時間は研究に対するモチベーションに大きく影響します。
研究室のメンバーが全員、論文出す直前、「早くこの状態から解放されたい」と言いながら朝方まで実験していたのが印象的です。
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■アットホームな雰囲気をアピールする研究室は注意
これは転職先の選び方なんかでも、よく言われることかもしれません。
「アットホームな雰囲気」「和気あいあいとみんなで楽しく仕事しています」こんなことをアピールする会社には要注意!そんなことを耳にしたことはないでしょうか。
アットホーム、みんなで仲良く……、ということは裏を返せばプライベートの時間も同じメンバーで集まって、頻繁に飲み会やイベントが開催されるので、プライベートの時間まで拘束されるというものです。
これは研究室にも同じことが言えます。どこかみんなの雰囲気が良さそうに見える研究室ほど要注意です。
ちょっとでも浮いたら、もうずっと浮き続きます。浮きたくないと思ったら、プライベートの時間も一緒に過ごすことになったりします。
仲が良いのは喜ばしいことですが、それで1人の時間が確保できなくなら、これはかなりしんどいです。
オンとオフ、個人の自主性を重んじるような研究室を選んだほうが良いような気がします。
繰り返しますが、ただでさえ研究室の雰囲気は非常に閉鎖的です。自分の性格に合わない雰囲気であれば、避けた方が良いでしょう。
■適性を考える
研究室選びでも、適性とか資質を意識するのは、とても大事です。学生ぐらいの年齢だと、自分の強みとか把握しようとは、なかなか思わないかもしれませんが、研究室選びの際、これが落とし穴になったりします。
手先が器用でない人、何かモノを作ることが苦手な人は、基本的に実験系の研究室には向いていません。自分の場合、手先が器用でないのに、実験系の研究室に行ったので、かなり苦労しました。
手先が不器用な人は、数値解析がメインの研究室の方が向いていると思います。
手先が器用で、中学とかで美術とかが得意だったような人は実験系が向いているでしょう。
それに、思わぬ発見とかを期待するなら、シミュレーションよりは実験の方でしょう。
条件を少し変えただけとか、間違った条件設定で実験したら、論文のネタになるようなデータが得られたなんて話はよく聞きますし、自分も経験したことがあります。
また、シミュレーションも実験も広く経験したいと考えている人は、実験系の研究室に進んだほうがいいでしょう。実際に、両方必要になることがあるので。ただ、それだけ大変ではありますが。
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結構この記事、アクセスが高い人気記事になっています。
自分が過去に経験したことをもとに書いていますが、似たような経験している人も多いということでしょうか。
たしかに理系の研究室の人間関係は、かなり独特でムラ社会的な要素が高いです。
理系の人は注意しましょう。