保険営業でもない自分が、なんで生命保険のことを書いているんだろう?ということをふと考えました。
思い起こせば社会人1年目の20代前半の時(といっても無謀にも大学院まで進んでしまったため、当時24歳)、某漢字系生命の、やり手で仕事熱心な感じの女性に必要な保険を提示してもらい、何の知識もない自分は、必要性もわからないまま契約。
当時はあまりにも知識がなかったので、保障内容は具体的に忘れましたが何千万円かの死亡保障と医療保険で、なんと計8,000円もの大金を払っていました。
3~4年で解約しましたが、それでも30万~40万もの大金を注ぎ込んでしまいました。
いやー、これは本当にもったいないヽ(`Д´)ノ自分はまったく入る必要性のないタイプだったからです。なんたって、自分が死んでも両親は困らない。
一応退職金と年金で裕福とまではいかなくとも、特段不自由なく暮らしています。正直もうちょっと旅行とかしたら?って思うくらいです。
医療保険についても、高額療養費制度を考えれば、どう考えても不要です。決して高給取りではありませんが、さすがに10万円も貯金できないくらい薄給ではなかったので。
たかが月8,000円と言っても、浪費は浪費なわけで、チリつもで結局トータルでドバイに旅行に行けるくらいの金を無駄に払ってしまいました。
今となっては解約して本当に良かったと思うのと同時に、この無駄な保険料を、堅実な投資に回しとけばどんなに良かっただろうと思います(当時は金融知識がまるでありませんでしたが)。
40万円くらいの金額であれば、すぐに取り返せる額ではありますが、読者の方にはできるだけ浪費を防いで、少しでも経済的不安から解放されてほしいという思いがあります。
蓄財は早いうちにしといた方が全然良いので、20代の方は本当に気を付けてほしいと思います。最近20代の保険離れという言葉を聞きますが、この判断は大半の人は正しいと思います。(ただし、お金がないから入らないという考えは間違いです)
〇若者の死因のトップは自殺
これも一般的な保険不要論者の考えの1つなので知っている人も多いと思いますが、20~30代の死因は、以下の通りです。(2014年自殺対策白書から引用)
【20代前半】 1位自殺(51.5%) 2位不慮の事故(17.3%) 3位悪性新生物(6.9%)
【20代後半】 1位自殺(49.5%) 2位不慮の事故(13.0%) 3位悪性新生物(10.4%)
【30代前半】 1位自殺(39.0%) 2位悪性新生物(16.9%) 3位不慮の事故(11.6%)
【30代後半】 1位自殺(29.3%) 2位悪性新生物(22.6%) 3位心疾患(10.6%)
そう、どれも自殺がダントツで1位です。しかも20代に至っては死因の半分を占めています。しかも2位は不慮の事故です。病気で死ぬ確率がかなり低い年代と言うことができます。
しかも、死亡率は70歳以上の高齢者に比べれば圧倒的に低いので、一言で言えば、
20代はまず死なない、しかも死んだ半数は自殺
ということができます。掛け捨ての生命保険は一種の宝くじという比喩をよく聞きますが、そうであれば、本当に割に合わない宝くじです。
こういうデータからも、独身20代の生命保険の必要性はだいぶなくなってくると思います。万が一の時に家族が困る場合はセーフティネットとして必要最低限の額を計算する必要がありますが、こんな割の合わない宝くじですから、必要最低限以上の保険料は払わないのが一番です。
※ちなみに、これ先進7カ国ではかなり特殊なことで、若者の死因がトップになっているのは日本だけみたいです。20代は体の健康よりも心の健康の方に気を使っていく必要性がデータからも示されています。
※心の健康の方が問題であれば、就業不能保険とか入っておいた方が言いのではないかという人もいると思います。これは少し検討必要かなと自分も思いましたが、ところがどっこい、これも有効な手段とは言えなくなってきています。これは別記事で書いていきます。
〇早死にリスクより長生きリスク
日本のような長寿国で暮らすのであれば、考慮すべきは早死にのリスクよりも長生きリスクの方です。年金受給額はどんどん減らされる傾向にあるのに、平均寿命は伸び盛りです。女性なんか、もうすぐ90歳に到達しそうな勢いです。
決して貯蓄型の保険に入るのは賢明な方法とは思いませんが、無駄な生命保険料は極力カットし、その分を運用に回す必要があるのは言うまでもないと思います。
決して死ぬ前日まで働かなねばならないという状況にならぬように、経済的不安から解放されるために、計画的に生きていきたいと思います。
〇関連記事
【関連記事】新入社員が迷う生命保険の加入|わからないのに入ろうとしてませんか?
【関連記事】医療保険は必要?不要?判断基準が難しいと考えている人へ
20代の生命保険や医療保険の必要性について、もう少し突っ込んだ記事を紹介します。
基本的には保険は入らないのが基本です。無駄にお金を払わないように気をつけましょう。