最近気を付けていることがあります。それは何かと自分の価値観や知識などで人を決めつけてしまうこと。
「きっとこうだよね」「たぶんこうしたらいいよ」「もっとこういう風にしたらいいのに」そんなふうに思っていても、相手にとってはさほど必要に感じていないことがあります。
「あなたってこうだよね」「お前はこういう人間だ」と決めつけてしまうことで、傷つけるような言葉を発していないのに人を傷つけてしまうこともあります。
このように、何かと決めつけてしまう人は、他人を不幸のどん底に叩き落とすのです。
この記事の内容
■たしかに決めつけたような発言を受けるとむかつく
もし、自分が「お前ってこういうところあるよね」「おまえはこういうところある」「もっとこうした方がいい」と言われたらどうでしょう。
仕事でもプライベートでも、このような言われ方をすることは結構あると思いますが、的外れなこと言われると、むかつきます。
「おれって人間観察力あるぜ」とか「おれは顔見ているだけでお前の気持ちわかるぜ」みたいなオーラとか出す人います。
人の気持ちを理解したいという気持ちの表れかもしれませんが、だからと言って上から目線で的外れなこと言われると、殺意を覚えてるくらいむかつきます。
「お前の何がわかるんだよ!」みたいな気持ちになるだけでは、一瞬の怒りで収まるでしょう。
しかし、たいてい何か上から目線で決めつけてくる人は、相性が合わないと判断します。
噛み合わない、馬が合わないのは明白なので、距離を置きたくなります。
実際前職時代、自分の仕事ぶりだけならまだしも、自分の性格や強み、弱みと言った人格に関する部分で、的外れなことを言う人がたくさんいました。正直、僕は相手が何を考えているのかわかりませんでした。
正直、こういう人と付き合っていて疲れた経験があります。会社を辞める1つのトリガーになったような気がします。
的外れだけならまだしも、こういう時ってだいたい否定的な発言だったりもします。もう、こういう人とは長く付き合っても時間の無駄なので距離を置くしかありませんでした。
■自分は決めつけてしまう人になりたくない
こういった経験をしてきたつもりですが、どちらかというと、自分も今まで、何かと決めつけてきた人だったかもしれません。
直感と先入観って、少し違う気がします。会社員勤めしていた頃、あまり精神的に健康とは言えなかったので、偏った見方をしてしまっていたように思います。
簡単に言うと「会社を辞めて自由になりたかった人」なので、みんなもそういう風に感じているだろうと勝手に思い込んでいました。
だから、やたらと何かもがいている人に対して自由に対する欲求が満たされていないのだと勝手に判断してしまったり。そういうことをしてしまっていたのかもしれない。
また、自分は「もっとこういうふうにすればいいのに」とか思ってしまったりします。しかし、相手の欲求はそこにないのかもしれない。
相手の欲求、願望を知るには、直感を大事にしながらも先入観を取り払うようにしないといけない場面もあります。
世界は広いです。自分の知らない世界はたくさんあります。自分の持っている知識と価値観だけで、何かと人を決めつけてしまうことは、とても危険なことなのです。
良かれと思っていったことが、相手を傷つけてしまうこともあります。つまり、相手を幸せにするつもりが、不幸にしてしまうこともあるのです。
■「もっとこうすればいいのに」と思うことはたくさんある
会社を辞めて独立して以降、小説の執筆やブログの記事執筆だけではなく、wordpressのサポートやブログ相談なんかもするようになりました。
こういう教える立場に立つと「もっとこうすればいいのに」と思うことはたくさんあります。何百回と感じたような気がします(錯覚も含まれると思いますが)
ただ、これをストレートに言っても、相手には響きません。
自分が当然のように知っていることでも、相手は全然知らないことなんてざらにありますし、その逆もざらにあります。
相手の願望を把握しているようで、実は把握できていないことはたくさんあります。
相手に対して知ったかぶることは、とても危険なのです。良かれと思って提案していても、相手にとっては不快に感じることはざらにあるのです。
■提案、指摘ではなくて情報提供
何かと決めつけてしまう経験は、僕もやってしまったこともあれば、されてしまったことがあります。
反省すると、相手に対して提案しようとしたり、指摘しようとしたり、評価してしまったりしてきてしまった気がします。
でも、自分が相手にできることは情報提供しかないのだと思います。
「だったら、例えばこういう方法もあるよ」
「だったら、これを使ってみたらどう?」
みたいな言い方です。「こうしろ!」とか断定的な言い方をするのではなく、あくまでも相手にとっての選択肢を増やすことが大事だと思います。
だから、先入観を抜きにして、相手のことをただ聞き入れて、とにかくいっぱい話をしてもらった方がいいと思います。
これは自分のように何か教える立場の人にも言えることだし、カウンセラーとかヒーラーとかもそうだと思います。
解決してあげることが仕事ではないですからね。受験勉強を教えるのとは訳が違います。
この辺は、まだまだ自分も成長過程にあると思うので、もっとこの点は良くなっていきたいと思っています。
特にwordpressを教える際は、相手のニーズを把握するだけではなく、相手の知っている言葉にも配慮する必要があると感じます。どうしてもIT用語が多くなるので。
相手を傷つけるのは論外ですが、相手のモチベーションの維持については結構奥が深いと毎日感じています。そんなこと考えていたら、昔はこんな記事書いていたんですね。