なんとなく毎日が憂鬱な人が少しずつ人生を変えていくヒント

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とにかくうつ

今回紹介する本は、人気ブロガーのはあちゅうさんの初めての小説「とにかくウツなOLの、人生を変える1か月」(角川書店)という本です。

どう考えても女子をターゲットにした本にも関わらず、なぜ男子の自分が読んだか。冒頭の主人公の、なんとなく毎日が憂鬱という心理状態に、「この気持ちわかるわー」と思ったからです。

結局最後まで読みましたが、なんとなく憂鬱で冴えない気分の人が、大きく環境を変えなくても、少しずつ目の前にある幸せに気付いて人生を変えていくヒントが書かれた、読後優しい気持ちになれる小説でした。

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■あらすじ

毎日を鬱々と過ごすOLの奈緒が会社を休んだ日、表参道で出会った真っ白な建物。「メンタルジム・ヒカリは人生を激変させたいあなたのための場所です」――書いてあったメッセージに、奈緒は思わず足を踏み入れた。奈緒を迎えたカウンセラーは、なんと人気モデルの中条ヒカリ。(本の内容抜粋)

主に主人公と、人気モデル兼カウンセラーのヒカリさんとの1ヶ月間のやり取りを中心に書かれた、ビジネス書風の小説という感じでしょうか。

冒頭に書かれた主人公のOLの心境が、どこか自分も長年連れ添った悩みに近い感じがしました。

奈緒はふうとため息をつき、まだ仕事も始まっていない時間からため息をつく自分の境遇をふがいなく思った。世の中にはきっと、朝が来るのが嬉しくてたまらない人もいるはずなのに、自分はどうしてこうなんだろう。昨日とあまり変わり映えしない一日をまた繰り返すだけだとわかっているのに、楽しい気持ちになんてとてもなれない。

このなんとなく毎朝が憂鬱状態、自分も何度も繰り返しているのですが、本当に嫌な気分です。この気持ちがエスカレートすると、本当に吐き気がしたり食欲不振になるし。

朝起きて憂鬱な気持ちになるくらいなら、朝起きて二日酔いのほうがまだ良い(←程度による)。だって二日酔いは寝たり、無理やり何か食べれば治るので。それに体の不調は一時的だけども、心の不調は、なんかこの不快感が一生続くような気がしてしまう。

主人公の奈緒は、仮病と言って良いものなのか微妙な仮病を使って会社を休んで、そこでヒカリさんのいるメンタルジムに出会うのですが、自分は男のくせに、憂鬱で体が重くて会社に「風邪引きました」と言って休んだことあります。去年も2回この手を使いました。主人公の冒頭の心理状態に「あー、これわかる」と思ったのは、このためです。

■主人公が変えたのは時間配分

大前研一さんの有名な言葉で、自分も好きな言葉の一つになっているのが次の言葉。

人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える。この三つの要素でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。

しかし、主人公の奈緒は、ヒカリさんとのカウンセリングを通じて、特に付き合う人を変えたわけでもないし、会社も辞めていない。異動もしていない。引越しもしていない。

おそらく主人公が変えたのは時間配分だけ。通勤時間を増やしてリラックスタイムを増やしたり、あまり行っていなかった旅行に行ってみたり。しかも、あまり旅程を詰め込みすぎない、ゆったりとした一人旅。

このように、できる範囲で少しずつ生活に変化をつけて、日常転がっている幸せに気付いていく主人公の姿を通して、どこか読んでいる方も優しい気持ちになります。

■心に残った言葉

一番心に残った記載は、エピローグの章に書かれた次の言葉です。

自分が何かに一生懸命な時って、誰かを変えようとしなくても、誰かに影響を与えられるのかもしれない。生きる態度というのは、ちゃんと、人に伝わるのだ。

「奪う人ではなく、与える人になる」「自分の欲するものは、まず他に与えなさい」というのは、成功哲学の黄金律と言われるように、どの自己啓発書やお金の哲学が書かれた本を読んでも書かれています。

たしかにその通りだと思うのですが、だからといって「じゃあ自分は何ができるのか」「自分はどう社会貢献していけばいいのか」悩んでいる人は多いと思います。自分も結構悩みます。

でも、悩む前に、目の前のことに一生懸命になって働いたり、それこそ子供のように好きなことに夢中になったりすれば、何かしら人に影響を与えることができる。だから焦ることはない。そんな気持ちになって、少し心が軽くなりました。

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こちらもはあちゅうさんの著書「疲れた日は頑張って生きた日 うつ姫のつぶやき日記」(マガジンハウス)の書評です。

365個のつぶやき日記と、いくつかの短いコラムで構成された本書。気軽に読めて、心が少し軽くなる本です。

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