生き地獄……。
毎日のように嫌々会社に行くと、誰もが感じる心理状態ではないでしょうか。
そこまで追い詰められる前に、スパッと会社を辞められれば良いのですが、なかなかそうはいかない事情を作り出してしまうことがあります。
会社辞めたい!でも辞められない……。会社が嫌々であれば、もはや会社は監獄と一緒です。その会社を抜け出せないということは、終身刑を言い渡されたのと一緒です。
これこそが最大の生き地獄の人生ではないかと思うのです。そして、日本の会社員の大半が、そんな生き地獄にはまっている状態と思われます。
生き地獄にはまらない、これはようは逃げ道をたくさん作っておくということです。選択肢を多く増やすと言い換えても良いと思います。
いつ会社を辞めても大丈夫な状態にするには、一生食いつなぐことは無理でも、無職で数年分の生活ができるほどの資産があること、副収入が支出を超えること、もしくは転職してもやっていけるスキルを身につけることに他なりません。
そして、これは容易な道ではありませんが、妥協してしまうと、永遠に自由を得られなくなってしまいます。
今回は、そんな生き地獄にはまってしまうポイントについて、思うところを書いていきたいと思います。
この記事の内容
■無駄遣いすると生き地獄
「贅沢は敵だ」「欲しがりません勝つまでは」とは戦時中、国民精神総動員が、国民の戦意昂揚のためにスローガンです。小中学校の社会の教科書で当時の写真が載っていたりするので、覚えている人も多いと思います。
まあ、例えは悪いかもしれません。当時は実質的に贅沢が禁じられた時代ですが、今は、戦時中に比べれば贅沢しようと思えばできる時代なので。
ただ、経済的自由を手に入れる、つまり前述の逃げ道(選択肢)を多く作ることを目指すのであれば、ある意味「贅沢は敵だ」「欲しがりません勝つまでは」というスローガンがぴったりと来るのではないかと思います。
もちろん、ここで言う欲しいものとは自由です。自由を手に入れるためには贅沢は敵なのです。
ここでいう贅沢とは、言うまでもなく浪費です。お金の使い方は自己投資、浪費、消費がありますが、その中の浪費を徹底的に削減することです。
・持ち家を買わない⇒持ち家のリスクはこちら
・家賃はできるだけ安いところを探す
・極力保険には入らない⇒30代子持ちの夫婦の保険加入についてはこちら
・車にはお金をかけない。
・会社の飲み会には行かない。行っても一次会だけ⇒飲み会断って罪悪感感じる方はこちら
・パチンコや麻雀などのギャンブルはしない
・キャバクラや風俗は厳禁
・禁煙する⇒禁煙のメリットについてはこちら
・会社とかで開かれる付き合いゴルフは厳禁
・ブランド品を買い回すよりも自分に似合う服を着続ける
・まったく活用していない教材は捨てる
・いつ読むかわからない本は買わない
・何でもかんでもセミナーに出たりしない
・数千円もするランチは控える(行っても自分へのご褒美程度)
・パソコン必須の仕事じゃないなら通信費にお金かけない
・衝動買いしない⇒衝動買いについてはこちら
少し考えるだけでこれだけのことがあります。個人的に大事だと思うのは、本当は望まないことにお金をかけないことです。
付き合い飲み会にうんざりしているけど無理やり付き合わされるとか、自分は家は欲しくないのに奥さんに押し切られたとか、保険の担当の人に申し訳ないから保険を解約しないとか、そういうことは極力避けたいところです。
■自分だけが働いて、お金に働かせないのは生き地獄
つまり投資しないということです。投資がめんどくさい、投資が怖いという人の大半は、お金の勉強をしていません。
アプリとか使って複利計算してみるとわかるように、短期的にはそんなに大きな差はありませんが、長期的には大きな差になっています。
いざ会社を辞めたい、というときになって「ああ、お金の勉強しておけばよかった」と後悔しても遅いのです。20代から投資の勉強して実践していくことが重要になってきます。
これは言うまでもないですが、短期的に必要なお金は現金として手元に残しておいた方が良いでしょう。何年も寝かしても問題ないというお金から手を付けたり、最初は積立投資とかで少しずつ投資していくようにすると良いと思います。
それと、金融商品だけではなく、自己投資も忘れずに行いたいところですね。
【関連記事】「投資は怖い」という誤解が怖い|財産三分法で考える
【関連記事】なぜあなたは貯金や投資がめんどくさいと思ってしまうのか?
【関連記事】お金がないと投資できないの嘘|20代、低収入でもコツコツ投資する方法
■生産性のある趣味を持たないのは生き地獄
つまり、収入にならない趣味ばかり持っているということです。せっかく自分の好きなことなんですから、ビジネスにした方が良いでしょう。つまり副業をするのです。
副業に抵抗があるのなら、いつでも収入源になるように自分の好きなことを極めていくと良いと思います。
趣味で稼ぐというと、思いつきやすいところが何か人に教えるということ(セミナーや教室開催、コンサル)、文章を書くということ(印税、ブログ、アフィリエイト)、何か作って売るということ(ハンドメイド)、インターネットで物販をやってみるということです。
どれも中途半端な状態では成り立たないものだけですが、趣味って中途半端を通り越して極めてしまうことも珍しくないと思います。
こういうと聞こえはいいですが、チャンスは誰にでもある、と言っていいでしょう。
最初は10万円~100万円程度を目指すとしても、だんだん積み重なっていけば、本業の収入を超えてくるかもしれません。
逆に消費するだけの趣味ばかり持つのは、できれば避けるようにしたいところです。できればアウトプットすると人が喜ぶことを趣味にしていくと、面白くなると思います。
【関連記事】副業になる趣味とは何なのか?好きなことで稼ぐために
■人間関係が職場だけなのは生き地獄
これは極力避けたい。会社が嫌になった場合、刑務所に入って、友達が受刑者しかいないのと同じ状態です。職場の人間関係しか持たないのは、いずれ破壊的なダメージを被ります。
いずれ別の事業を立ち上げて独立するのであればなおさらのこと、独立開業に興味がなくても、自分の会社以外で活躍できるスキルを磨きたいのであれば、同業他社や異業種の知り合いは欠かせないでしょう。
それに職場の人の多くは、貯金のことも投資のことも副業のことも考えていない人が多いです。あまりそういう人とばかり繋がっていても経済的なメリットはほとんどないと言えます。
職場の人間関係を大事にするな、とは言いませんが、いろんな人と関わってみることで、職場の空気に染まらずに済むようになります。
会社内では丁稚奉公でも、会社の外では裏切り者。そこに罪悪感やカッコ悪さを感じる必要はないと思います。
なんか、会社で付き合いは悪いけど会社外の人間関係が多い人を蔑む人って意外と多いと思うんですよね。そういう批判は気にしないのが一番だと思います。
■人間関係を良くする習慣がないと生き地獄
これまでは会社外に逃げ道を作る方法ですが、会社内でも、いろんな選択肢は持っておいた方が良いと思います。
どういうことかというと、誰にも嫌われて孤立無援となるのではなく、1人でいいから強力な見方がいれば心の支えになると思います。
これには、仕事のスキルを高めるのも大事だし、人間関係を良くする習慣を身につけるのも大事です。
【参考記事】人間関係を良くする7つの習慣&悪くする7つの習慣
無闇に自由への願望が強く、組織からはみ出しそうな人、実は良い例が僕なんですが、そういう人ほど会社内でのコミュニケーションを軽視してしまう危険性があります。
会社で群れてはいけないですが、別に切り捨てろという意味でもないわけで。媚びろとは言いませんが、思いやりはお金も時間もかからないし、減るものでもないので。