会社勤めしている方の多くは、主に職場の人間関係等を理由に「もう会社辞めたいなあ」と考える人も多いと思います。
「会社辞めたい」「しんどい」「誰か助けてよ」という状態で毎日会社通いを続けては、いずれ精神的な限界がやってきます。
そうなるといずれうつになり、自殺することにも繋がってしまいます。言うまでもなく、日本は世界有数の自殺大国です。
つまり、「会社辞めたい」が精神の限界を超えて「人間辞めたい」「死にたい」になってきてしまいます。
でも、「会社辞めたい」と思う人は多いでしょうが、「人間辞めたい」という人がどれくらいいるでしょうか。たぶんいないと思います。
人間辞めるくらいなら、会社辞めた方がよっぽど良いに決まっています。ということで、思うところをいろいろ書いてみました。
〇楽になってはどうでしょうか
以前、図書館である本を立ち読みしていたときに、こんな言葉が目の前に飛び込んできたことがあります。すいません、本の名前は忘れてしまいました。
「死にたい」というのは「楽になりたい」ということ
このフレーズを見た瞬間、どこか腑に落ちるのを感じました。「会社辞めたい」なんかもそうですが、「死にたい」というのは、本当は「楽になりたい」のです。
楽になる方法の1つとして、死を選ぼうとしているのです。でも、それが本当に正しい選択でしょうか?
自殺も楽になる選択肢の1つですが、楽になるだけなら方法は他にもあると思います。
それが「人間辞めたい」の前段階にあった「会社を辞める」という方法であれば、例えどんな状況でも辞めていったんリセットした方が良いでしょうし、
会社の中に残って解決する方法があれば、それを試しても良いと思います。パワハラ上司がいる、今の担当の仕事が合わないとか、要因がはっきりしているなら、その解決方法を探るのが先決かもしれません。
ただ、「会社辞めたい」という思考に至る場合、だいたいステップアップしたいか、環境が合わないかだと思うので、思い切って辞めた方が良いと思います。
いざとなれば、この日本にはまだ生活保護という制度もありますし。ただ、その制度がいつまで続くか、個人的にはわからないなあ、とは思いますが。
でも、苦しいよりは楽になった方が良いに決まっています。自分の将来像に会社で働いている姿が想像できないのであれば、早急に退職手続きを進めた方が良いです。
〇組織に合わない体質もある
会社というと、どうしてもチームで仕事しないといけないことが多いのですが、そこに生きづらさを感じる人は本当に多いと思います。
なかには組織に合わない体質の人もいると思います。ずっと人と一緒にいるような環境が合わない人もいます。これは決して特異なケースではありません。
好きでもなんでもない、特に興味ないような人と一緒にいたり、会話したり飲んだりするのは本当に苦痛です。セルフイメージを下げるだけです。
そういう人はフリーランスに向いていると思います。フリーランスであれば、極論すれば1人で仕事を続けられるし、自分の求めている人とチームを組んで、好きなように役割分担して、仕事が終わったら解散という自由度の高い生き方が手に入ります。
〇忍耐しても我慢しない
他の記事でも繰り返し出てくるかもしれませんが、大事なことは忍耐と我慢は違うということです。
忍耐⇒耐え続けた末に、自分の願望を成就できる場合
我慢⇒自分の求めていないことに向けて、耐えて耐えて、耐え抜いてしまうこと
つまり、自分の目的目標を達成できるのであれば人間は耐えることができるし、自分の願望に入っていないことであれば、すぐに挫折してしまうということです。
会社生活で精神的に限界に来ている人の大半は我慢してしまっています。本当は他にやりたいことあるのに、こんなことしたくないのに、我慢し続けていたら、それは限界がやってくると思います。自分も仕事も大切にできるわけがありません。
自分の願望を明確化し、その結果会社に求めるものがなければ、我慢せずに辞めるのが一番でしょう。
〇退職ではなく休職でも良いのでは?
そもそもすぐに会社を辞める必要があるのでしょうか?
多くの企業や組織であれば、就業規則や健康保険の制度を確認した方が良いです。許される範囲内で休職して、それから退職しても別に構わないのです。
この記事を書いた時には、フィギュアスケートの浅田真央選手が現役復帰するニュースが飛び交っていましたが、このように休養して距離を置くことで、もう一度意欲が湧いてくることもあると思います。
健康保険の制度も確認するべきです。うつ病でも傷病手当金が支給されるはずです。休職しても、生活に困らないぐらいのお金が1年半に渡って支給されます。一度距離を置いて自分と振り返るには良い期間ではないでしょうか。
〇逃げないのは美しくない
なかには高校を出て定年まで同じ会社に勤め上げる人もいると思います。18歳から60歳、今では65歳まで働いてしまう人も多いです。
同じ会社にずっと勤め上げて定年退職するというのは、「お疲れ様でした。今までどうもありがとうございました」という気持ちが湧いてくるかもしれませんが、だからといって偉くはありません。
同じ会社に勤め上げるというのは、1つの選択肢でしかないです。たしかに同じ会社にずっといても、稀でしょうが自己実現する人もいるし、しっかりと蓄財して投資すれば経済的にも困らないでしょう。
でも、同じ会社にずっといる人は、独立するとか転職の選択する方法を知らないケースも多いです。ただ単に逃げる方法を知らなかっただけです。そんなの全然美しくもなんともないですよね。
定年まで務めることを美徳とする考え方こそ、人を束縛します。
逃げないのは美しくありません。
まだまだ企業にはこういう、長く勤めることが美しいみたいな雰囲気が蔓延していますが、そういう思想を断ち切ってこそ自立の道が開けます。
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会社に残るのか、退職するのか、もしくは休職が必要なのか、自分もかなり葛藤することがあるので気持ちはよくわかります。参考にして頂けると幸いです。