退職意思を上司に伝えるということは、相当な勇気と覚悟がいります。上司に報告するということは、「手続きお願いします」ということなので、受理されればもう元に戻れません。
そして、退職意思を上司に伝えること自体、とても勇気のいることです。どんなことを言われるのか、全然想像できないからです。人生で一番嫌な瞬間と言っても良いでしょう。
また、上司に伝える前に、退職準備として、いろいろ済ませたほうが良いこともあります。先走ると、後々面倒なことが起きますし、実際に退職を伝える際は緊張します。
■一度で受理される可能性は低い
やっと勇気を振り絞って退職する旨を伝えても、一度で受理される可能性は低いと考えます。自分がそうでした。
社交辞令なのか、自分の査定に響くのが嫌なのか、本当に心配しているのかは不明ですが、なかなか簡単に手放してはくれません。
これは退職理由によります。転職や家業を継ぐような場合は引き止められる可能性は低いでしょう。当然のことながら、もう内定が決まっているというのに、それを強引に引き止めることはできないからです。
しかし、厄介なのが独立の場合です。そして、自分の場合が独立です。もう二度と会社員はやりたいと思わないし、自分の好きなように、自由に生きていきたい。そして、何といっても好きな執筆活動に専念したい。
しかし、その理由では意外なことに上司は簡単に首を縦に振ってくれません。とにかく引き止めてきます。しかも執筆活動では「会社との両立は不可能か?」を突っ込まれます。
しかも厄介なことに副業で収入を得ていることを言うことができません。なので、本音よりも建前で話をしないといけなくなります。
独立起業は、上司を納得させるには最も困難な理由です。一度で受理されると思わないほうが良いです。
もう一度説得する退職理由を再考中ですが、たぶん強引に押し切るしかないと思います。上司は起業を経験したことがないので、自分の気持ちを理解することは不可能でしょう。
■両親の理解を得ておく
自分の場合、両親の理解を得る前に上司に退職の意思を伝えました。どうも自分の両親は偏屈なところがあり、30代半ばの独身男の独立について、猛烈に反対してきました。
しかも、超狭い考えを理由に。独立=危険という考えしか持っていないし、それこそ会社員以外の道を知らない親なのです。古い昭和の高度経済成長期的な考えをいまだに持っています。
なので、これでは話にならないと思って、先に上司に退職意思を伝えました。両親の反対を強引に押し切るしかないと思ったからです。
しかし、これって、どこか気持ち悪いんですよね。後ろ髪を引かれるような。上司に伝えたて受理されれば最後、もう引き返せないので、解決できることは解決しておいたほうがいいです。
まあ、親を心配させたくないというのもありますね。こういう変な感情が入ってしまうと、上司にスキを突かれてしまいます。
退職意思を上司に伝えることは、一種の戦いです。これを最近身を持って感じました。
なお、既婚者であれば、家族の理解を得ておくことは言うまでもないと思います。その分、自分はまだ独身で良かったかもしれません。
■不安要素を消しておく
独立する場合、退職前になると急に慎重になりたくなります。これまで、これでもかというほど慎重だったのに、まだ慎重でいようとします。
ベースとなる収入源が途絶えて、収入を大きく落とすのは、とてつもなく恐ろしいことですが、退職意思を上司に伝える際の悪魔のささやきが、まさにこれです。「まだ早いよ~」という悪魔のささやきです。
このためには、今の不安要素をかき消しましょう。基本は副収入の額が支出を上回っていること、お金のかからないビジネスで独立すること、人脈を確認することです。
そして、一番大事なことは「このまま会社に残っていたいか」ということです。この答えがNOであれば、もはや不安とか言っている場合ではありません。早く辞めないといけません。
どんなに会社との両立が可能とは言っても、会社にいる時間はそのまま犠牲になるので、これ以上時間を無駄にするわけにはいきません。
ということで、近日中に、また再チャレンジです。めんどくさいですが、相手が納得するまで戦わないといけません。
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現在、退職に向けて実際に動いている最中ですが、このリアルな話はこの3記事になります。良かったらぜひご覧ください。