新入社員、30代子持ち夫婦の場合の生命保険の加入について、個人的に思うところを書いてみましたが、ここまで書いたらいろんなパターンの人の生命保険の加入について書いてみようと思い立ちました。
今回は20代フリーターの場合です。就職が決まらず、それまでバイトで生計を立てている人や、自分のやりたい夢に向かって頑張っているけれど、まだそれでは食べていけないからバイト暮らしをしている。
同じ20代でも会社員よりは経済的に安定感もなく、余裕がない状態とは思いますが、生命保険の加入の基準は、そんなに大きな違いはないです。当然20代フリーターでは貯蓄はほとんどできないと思うので、この時点で貯蓄型の保険は候補から外れます。
〇結局基準は「自分が死んだら誰が困るか」
何歳だろうが、性別は何だろうが、どんな職業に就いていようが、結局基準はここに尽きると思います。自分が死んで両親や兄弟が困らないというのであれば、生命保険に入る必要はないということになります。
万が一の時に親が困るという場合だけ、不足分だけを保障するようにして入れば充分だと思っています。自分だったらそうします。
ここで重要なのは、余計な保険には入らないということです。自分の生活の首を絞めることになれば元も子もないので、慎重に安価な保険を選んでいくしかないと思います。
〇親も自分も生活ギリギリという場合
上記のように慎重に選んでいけば、そんなに経済的に逼迫されるほど保険料を払い込まなくても大丈夫そうな気もしますが、それでも経済的に厳しい場合は、いざという時に誰かが困る場合でも保険の加入は断念しないといけないと思います。
無職で無収入の状態がずっと続いているようなら、加入する余裕はないでしょう。ただ、記事タイトルに書いたように「お金がないから保険に入らない」は少し違うかなあ、と思います。
収入が少ないからこそ入るのが掛け捨て型の保険なので、いざという時に誰かが困るのであれば、検討の余地は充分あると感じます。大事なのは余計な保険に入らないことであり、入ってはいけないものではないので。
〇ギリギリの生活であれば医療保険の検討の余地もあるけど……
「お金がないから保険に入らない」のではなく、「お金がないから保険に入る」という理屈であれば、基本的に不要と思われる医療保険の加入も検討の余地が出てくる気がします。
3ヶ月分の固定費も賄えないということであれば、必要最低限の保障が必要になるかもしれません。ただし、これもお金がない期間限定の話です。多少蓄財ができるようになれば、自分だったら即解約します。
しかも、両親や兄弟は経済的に余裕があれば高額療養費制度のことも考えた場合、10万円程度貸してもらえれば自己負担分は賄えたりするので、わざわざ医療保険に入る必要があるかどうかは甚だ疑問です。やはり医療保険は基本的に不要だと感じています。
そう考えると、よく聞く「お金がないからこそ保険に入るべき」は半分正解で、半分はどうなんだろ?っていうのが正直なところかもしれません。