ちいさなあなたへ|ちょっと親孝行したくなるような切ない絵本

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ちいさなあなたへ

たまに絵本を読みたくなることがあります。あっという間に、5分くらいで読めてしまうんですが、どこか切なくなったりして余韻が残るような絵本が好きです。

今回紹介する「ちいさなあなたへ」(主婦の友社)も、どこか切なくて、穏やかな余韻に浸る絵本です。例によって、誰かがfacebookで投稿していたので読んでみたのですが、数年前にベストセラーになっていたのは知りませんでした。

母親の立場の人にはもちろんおすすめですが、子供の立場でも、少し親孝行したくなってしまうような絵本です。

■子供が産まれてから育つまで

あらすじを一言で言うと、1人の母親が愛おしい子供を産んでから、自立して大人になるまでを描いた絵本という感じでしょうか。

なかなか親から離れなかった赤ちゃんが、子供になり、やがて楽しかったり嬉しかったり、悲しかったり辛かったりする経験をしながら大人になり、自立して育った家を離れる。そして、その子供もやがて親になり、おばあさんになる。

まだ独身の僕なんかは、子供の立場で読んでみたのですが、子供の成長過程とともに、どこか年老いていく母親の姿も思い出します。

■自分も子供の時はそうだったのかな

読んでいてどこか切なくなってくる絵本です。愛情いっぱいに育てられた子供。でも依存するわけではなく、成長するに従って、だんだん親との距離を取っていく。でも、母親はいつでも子供のことを見守っているんだよ。

切なくなってくるのは、読み進めるに従って母親との距離感を感じるからです。そして、子供は子供の人生を歩んでいくのですが、決して楽しいことばかりではない。辛くて悲しいこともたまにある。それでも距離を置きつつ見守ってくれている。

そんなことを思わせる絵本です。一人暮らししていると、たまに帰省して親孝行しようかな、なんてことを考えてしまう絵本です。両親のことを思い出す絵本。

■親の立場に立ったら再読したい

これ、母親とか父親の立場で読んだらどうなのかな。たぶんまた別の見方ができるのではないかと思います。今回は独身のうちに読んでしまいましたが、どちらかいうと、親の立場になってから読みたくなる絵本です。

結婚して子供が生まれるまで、この絵本は保存しておこうと思っています。

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