退職に独立に……「なかなか決められない」から抜け出す方法

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決められない

頭でわかっていても、なかなか決められないことがあります。退職、転職、独立、結婚、離婚……、人生で大きな決断だったり、周りを巻き込んでしまいそうな決断ほど、なかなか決められない。

頭の中でぐちゃぐちゃ考えて、結局がんじがらめになって何もできない。時間ばかりが過ぎていく。時間に比例してストレスだけが増大していく。何とも嫌な気分ですが、人生で方向転換を求められることはさほど珍しいことではないです。

かくいう自分もそんな大きな決断が求められている真っ只中な感じもします。なので、本屋でタイトルを見て衝動買いしてしまったのが、「なかなか決められない」から抜け出す方法(石原加受子著、廣済堂出版)という本です。

■自分中心心理学

ちょっと初めて聞いた名前ですが、著者が提唱している心理学のようです。自分中心心理学に基づいた生き方とは、次の通りです。(以下本文抜粋)

自分の欲求や気持ちに気づいて、その満足を他者に求めるのではなく、自分を育て、自己信頼を高めながら心地よい状態をめざすという生き方です。

自分中心と言いますが、別に自己中という意味ではないです。逆の考えが、「他者基準」、つまり「他人にどう思われているか」とか「嫌われたらどうしよう」とか、「変な人だと思われたらどうしよう」とか。逆を示すと、少しイメージが湧きやすいのではないでしょうか。

■他者中心では決められない

他者中心の考え方では、なかなか決められない。頭の中だけでグルグル考えてしまって行動できなくなります。

相手が何を思おうなんて、結局わからないのに、何言われるか恐れていれば何もできなくなります。それが我慢となり、フラストレーションが溜まり、「やがていつか問題を起こしますよ」「いつか仕掛けてやりますよ」という爆弾を抱えつつ、二者択一の選択から離れらない負の相互作用を引き起こすみたいです。

他者中心になって、相手の言動に焦点を当てていくと、「馬鹿にされた」「否定された」「理不尽に怒られた」という気持ちになって、他者に対して攻撃的になってしまうと言います。

「こんな会社辞めてやる!!」と言って周りに怒鳴り散らしながら、なぜか毎日会社に来ている状態とかないですか?嫌々会社に行っていると、同僚全員が敵に見えてしまう。このような感情は長年経験していたので、理解できます。

二者択一の硬直状態になったとき、決められないという状態になりますが、これは毎日のささやかな場面でのいまの感情を無視して、自分を大事にしなかった結果だというのです。

■「決められない」から抜け出すには?

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それでは、決められない状態から抜け出すにはどうしたら良いか?本で書いてあったことの一部を紹介していきたいと思います。

〇二者択一以外の解決策

ご飯を買いに行ったり、外食したいけど、雨が降っていて出かけたくない。でも冷蔵庫も空っぽだ。そんな時に宅配を頼むとか、二者択一以外の方法を模索するというやり方です。

会社を辞めたい、でもお金が心配であれば、うつ状態であればという条件ですが、休職して傷病手当金を受け取るという手もあります、⇒傷病手当金についてはこちら

〇問題を特定する

例えば会社を辞めたいのであれば、勘解られる原因はいくつかあります。給料が安い、人間関係がうまくいかない、他にやりたいことが出てきた……、今の本当の気持ちを探って問題を特定することが大事みたいです。ちなみに、僕が会社を辞めたい理由は、簡単に書くと次の通りです。

・組織でやる仕事より1人でやる仕事の方が向いている。

・流動性のない人間関係が苦手である。毎日人と顔を合わせながら仕事したくない。

・将来管理職のトップに就きたくない。組織のマネジメントは自分には向いていない。

・パソコンに向かって文章を書いてお金もらえることに幸せを感じる。

・やりたいことが増えてきたから、会社で働いている時間がなくなってきた。

・副収入も少しずつ上がってきた

〇少しずつ断る訓練をする

会社を辞めたい、行きたくない、働きたくない、という場合には、もっと別の些細なことで断る力が減退している可能性があったりします。

例えば会社の飲み会に行きたくない、過度の仕事を引き受けたくない、昼休みに1人でランチしたい、具合悪いから会社休みたい、そんな些細なことからでも、断る力を付けていく。

これは単なる反復練習ではなく、自分の気持ちに正直になって行動するレッスンだそうです。つまり、断ることに慣れるというよりは、決断する癖を習慣にしていく、という感じ。

例えば自販機でジュースを買いたくなった。買えばお金がかかる、買わなければ喉が乾いた状態が続く。どっちが良いかなあ、とあやふやにするのではなく、「決めた!」と言って、どちらかの行動を選択するのです。

選択した結果に後悔があれば、自分の気持ちを確かめないまま行動したか、行動しなかったかのどちらかのこと。

たしかに、大きな決断に迫られているのに、がんじがらめになっているのは、普段から断ったり、逆に引き受けたりする小さな決断の積み重ねがないからかもしれません。

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この本は、退職や独立に限らず、決められなくて困っている人向けに書かれた本ですが、退職に関して、言えない、決められない、怖い……、そういった場合に関する記事も書いているので、良かったらご覧ください。

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