今は会社員だけど、いずれ独立して、組織から解放されて自分の好きなことで食べていきたい。自分も含めてそう考えている人は結構多いと思います。
自分のようにまだ独身であれば、給料以外の収入が少しでも支出を上回ったり、ある程度貯蓄があれば、勢いで辞表を叩きつけることもできるかもしれませんが、
自分ぐらいの年齢だと結婚して子供もいる人も多いわけで、そうなると奥さんとの話し合いが不可欠になってきます。
ということで、今回紹介するのが「ダンナが会社やめたいと言いだしまして」という本です。漫画になっていて読みやすいです。
この本では、旦那に会社辞めたいと言われたライターの奥さんが、実際に旦那が会社辞めてしまった夫婦9組に取材を行うという設定で書かれた本です。
登場する夫婦は実在する夫婦で、ブログのアドレスや経営している飲食店の住所なんかも書かれています。
どちらかというと、旦那に会社辞めたいと言われた時の奥さんの行動という視点で書かれていますが、奥さんだけではなくて、会社を辞めたい旦那さんも参考になると思います。今回、この漫画について思うところを書いてみました。
■会社辞めたい人はやっぱり多い
この漫画でも、会社辞めたい人は意外に多くて、ネットで調べてもものすごい件数がヒットすると書いていますが、実際にネットで検索すると、ものすごい数が出てきます。
自分も、退職とか独立に関する記事を書いていますが、結構アクセスが好評だったりします。現状ですが、特に以下の記事は月間アクセスで上位になっています。
それだけ今の会社に勤め続けることに鬱屈した思いを持っている人は非常に多いということだと思います。
【退職・独立関係人気記事】
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■やっぱり自由で充実してそう
この漫画には、ベンチャー起業、ネット販売、youtube動画制作、飲食店、専業主夫、農業、陶芸家と様々な旦那が登場しますが、
夫婦で葛藤している様子が描かれていて、大変な思いをしていること、なかにはこのまま会社勤めしていた方が、金銭的には苦労しなかったんだろうなあ、という夫婦も登場するのですが、
総じて感じることは、思い切って会社を辞めて独立することで、自由で充実した人生を送っているということです。
やはり会社員ではないので、毎月決まった額の給料が振り込まれることなく、ボーナスに至っては「何それ?おいしいの?」という状態になるので、
だいたいみんな不安定な収入や減益減収時に不安に感じたりするのですが、どこか楽しそう。苦労を楽しんでいるようにも見える夫婦もいます。
家族がいる状態ながら、自分で選択して選んだ道なので責任も重くのしかかると思うのですが、それでも毎日が充実しているように感じる。
別に会社員でも、それが正しい選択である人もいるとは思いますが、多少リスクを冒すことになっても、自分に正直に生きることは大事なことだなと感じました。
この本を読んで、「あー、やっぱり結婚しても思い切った決断してもいいんだな」そんな気持ちになりました。まあ、自分はまだシングルですが……。
個人的に印象的だったのは、youtubeの動画制作、主にグーグルアドセンスと企業からの制作依頼が収入源のなっている旦那さんとその奥さんでしょうか。
奥さんの理解度が素晴らしいですね。本でも書いているように、旦那さんに対する覚悟というか、信頼が感じられます。
ちなみに、奥さんも海外留学して、この本の出版当時は、この夫婦1年くらい離れた生活をしていたそうです。お互いの行き方を尊重し合っているからできることですね。
両方とも自由の欲求がかなり強いのだと思いますが、個人的に理想の夫婦かなと思いました。