個人的には体の健康よりも心の健康の方が大事だったりします。当たり前ですが精神的に不健康であるほど、人生が辛いものはない。
この精神的な不健康にノーと言うことができたら、とても素晴らしいことだと思いませんか?心の健康を死ぬまで保つのは、自分だけではなくみんなが目指すところではないでしょうか。
「人生がうまくいく人の断る力」(ジェームズ・アルタッカー,クローディア・アズーラ・アルタッカー著、石田久二訳、アチーブメント出版)では、嫌なことを断ち切れない人たちが、思いどおりの人生を歩むための168のアイデア、29のエクササイズが書かれています。
この本を参考にして、今回は精神的な健康を損なわないためのチェックポイントについて紹介していきたいと思います。(参考箇所:P39~40、P50~52、P189~194)
この記事の内容
■人生で大切な習慣に邪魔になることはしない
この本では、まず心の健康を保つためには、自分にとって一番大切なことをひとつ選び、ほかのことはすべて切り離してみると書いています。
大事なものだけ、必要なものだけを自分の中に取り込んで、あとは全部断捨離してしまう。部屋の片付けをするように、心の片付けをすること大切になってきます。
人生で大切なことのために必要な習慣、例えば小説家であれば小説を書く、ブロガーであればブログを書く、野球選手であれば野球の練習をする、これらを妨げるようなことがあれば、切り離すことが重要ではないかと思います。
小説家になりたいのなら、会社の仕事は無駄だったりします。興味のない人との関わりからは何も生まれないです。人間は、興味のある人、物からしか知見を吸収できないのです。
■静かに座る時間を持つようにする
最小限までモノを減らすミニマリスト的な生活は僕の理想のライフスタイルの1つですが、大切な宝物まで捨ててしまわないように注意が必要です。これは、この本でも指摘していることです。
そして、この本では身の回りのモノだけ捨てるのではなく、環境ノイズにも目を向ける必要があるとのこと。聞こえる音、自分が話す声、行動よりもうざい思考などを排除するようにします。つまり、沈黙ですね。沈黙のメリットは、本書ではこのように紹介されています。
・プロフェッショナルは余計なことを話さない
・沈黙を知る人は信頼される
・沈黙する人の言葉の価値は高い
・時間の節約
・神秘的な雰囲気を出せる
・言葉の代わりに、じっくり観察できる
・ストレスを少なくできる
■テレビやインターネットのニュースを見ない
ニュースに限らず、本当に求めている情報や感動でない限り、テレビやネットを見る時間は減らしたいところです。あ、ネットと言っても、自分のブログはご覧頂くとPV増えるので嬉しいです(笑)。
テレビのニュースは、常に正しい情報を発しているわけではありませんし(報道するのは人間だから)、コメンテーターが常に的を得た発言をするわけではない。
特にテレビでは、「こんなこと言ったら社会的に抹殺される」なんてことは絶対にアナウンサーやコメンテーターは言えないのです。こういった状態で情報に対して受身の姿勢でいるのはとても危険なことです。
■自分を見下す人とは話さない
言うまでもありません。「お前はだめな奴だ」という人は切り捨てて、「こうすると、もっとうまくできるよ」という人を選ぶことはとても大事なことです。
自分を見下す人、ドリームキラー、自分のやりたいことにひたすら反対する人は全員切り捨てるべきです。
■人と言い争わない
時間とエネルギーの浪費になるようなことは、例え怒りを発散させるべきであっても、やらないほうが良いでしょう。
時間は戻ってこないし、低いエネルギーは時間効率を低下させてしまいます。それだけ自分にとって大切な時間が削がれてしまうのです。
こういう場合、「そうですね」と適当に流しておきます。心の中では「こいつはそういう奴なんだ、もう会わないようにしよう」と思って、黙って離れましょう。
■周りにいる人の評価をしてみる
本書では、家族や職場の人、友人などの人を10段階評価してみることを勧めています。そして、8未満の人はちょっとだけ距離を置く。5未満の人とはもっと離れてみることを勧めています。
自分にとっての人間関係は、実は自分が一番把握しているはずです。これを冷静に数値化してみることで、付き合う人を慎重に選べるのかと思います。
〇関連記事
【関連記事】嫌なことは断れる人になりたい人へ|ノーと言っても良い11個の理由
【関連記事】嫌がらせをする人の7つの特徴と対処方法|こんな奴とは意地でも縁を切れ!
【関連記事】上司や家族から賛同できない意見を言われたときの5つの対処方法
これも「人生がうまくいく人の断る力」の書評です。併せてご覧ください。