「会社を辞めたいのに住宅ローンがある」こんな事態に陥っても家が欲しいですか?

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「本当は自分も会社を辞めたいんだけど、住宅ローンがあって辞められない……」こういう話をよく聞きます。一方で、自分の周りでは、結構家を買う人が後を立ちません。

本当は会社を辞めて自分の意志で生きたいと思っても、住宅ローンの支払いが、それを阻んでしまう。

悲劇的とは思いますが、これは人間の本能なので、家を買う気持ちもわかります。最近は仕事でクライアントのご自宅に伺うことも増えているので、「家を買うのも良いものだな」と思うことがあります。

そして、自分は実際に会社を辞めてしまっているので、昔ほど住宅購入に対する拒否感が強くないのも事実です。

しかす、それでも僕は家を買いたくないと思っています。総資産が1億、いや2億くらいないと家を買う可能性はほとんどないと思います。自由を失いたくないからです。

■貯金が十分でない会社員は住宅購入しては危険

月並みな言い方になってしまいますが、貯金が十分でない会社員は、住宅購入をするべきではないと考えます。

会社員で家を買っても良いパターンは、他の記事でも書いていますが、次のパターンではないかと思います。

・ローンを組まずにキャッシュで購入し、それでも総資産が半分以上残っていること。

・敢えてフルローンで購入しても、投資の利回りでローンを返済できること。もしくは給料以外でローンを返済できるほどの副収入があること。

おそらくこの2つのパターンに該当していても、家を買ってしまえば、ある程度会社を辞める勇気は萎えてしまうでしょう。

それぐらい住宅購入は巨大な支出です。ましてや、貯金が2,000万円未満で、会社の給料以外のお金の入口がない、しかも投資もしていない会社員が家を買うなんて危険極まりないことです。

本来であれば、会社を辞めるのも辞めないのも、その人の自由で、選択肢の1つです。しかし、家を購入することによって、その選択肢を阻んでしまうのです。

地縛霊のようにまとわりついてくる住宅ローンのために、会社を辞めたくても、我慢して働き続けるのは、とてもしんどいのではないかと思います。

自由を奪われるということは、人生において、とてるもなく辛いことです。

■早期退職と住宅購入、どちらを優先させるか?

自分は早期退職の道を選びました。自分自身、まだ独身だったら家を買う必要がなかったのも幸いしたと思います。

もし、家を買ってしまったら、早期退職がずっと遅れてしまいます。何年も、何十年も。それこそ、定年退職まで辞められないということになりかねません。

いや、定年退職してもローンの返済に追われ、継続雇用にしがみつくか、別の仕事を探さないといけないかもしれません。それでは少し悲しすぎると思いました。

早く会社を辞めて、自分のために、自分の意志で、自分の人生を生きたいのであれば、人生で一番高い買い物に手を出すべきではないでしょう。

これは各々の価値観の違いだと思いますが、そもそも家を買うことが、なぜ幸せに繋がるのか、個人的には不思議なのです。

■家を買うよりデュアルライフを目指す方が良くないか?

家を買ってしまう、もう1つの大きな欠点は、スモールハウスやトレーラーハウスとかでない限り、動かせないという点です。

簡単に動かせないわけですから、住む場所を自由に変えることができなくなります。本当に、その場所で一生住みたいですか?骨を埋めたいのですか?自分だったら考えるだけでゾッとしてしまいます。

それよりも、持ち物を身軽にして、ミニマムな暮らしを目指して、気軽に引っ越せるようにした方が幸せではないでしょうか?

自由に場所を転々としながら過ごすのも素敵だと思いますし、デュアルライフ、つまり二拠点生活するのも素敵だと思います。

個人的には、身軽に、すぐに旅立てるようにする方が理想的な生き方です。家を買ってしまっては、それができなくなってしまうのです。

家を買うな!なんてことは言いませんが、自分にとって、どちらが幸福なライフスタイルか、よく考えてからでも遅くないと思います。

あ、買っちゃった……では済まないことです。ということで、自分はこれからも家を買わずに身軽な生活を続けていこうと思っています。

とは言っても、冒頭で書いたように、家を買うのも悪くないと思うことがあります。一軒家で幸せそうな家庭に遊びに行ったり仕事しに行くと、ちょっと憧れちゃったりもします。

自由の欲求が強い自分ですら、そのような状態になるので、家が欲しい人は、その願望がもっと強いのでしょう。

なので、お金に対する恐怖だけではなく、自分が将来どんな生活をしたいのかも、リアルに想像することが大事だと思います。

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