「お金」「時間」「人間関係」「常識」この4つにおいて、まずは、やらないことを決意してください。――すると人生が変わりはじめます。(表紙裏原文まま)
「やらない決意」(井口晃著、サンマーク出版)では、「何をやるか」より「何をやらないか」が大事と言い切り、成功するために捨てるべきことが書かれています。
今回は、「時間の無駄遣いをやめたい人」のために、第2章の時間について書かれた箇所で印象に残った箇所をシェアしたいと思います。
この記事の内容
■電話もメールも使わない
大事なメールから順番に、そして返す必要があるメールにだけ返信するという原則を守れば、メールのやり取りに要する時間はかなり短縮できるはずです。
私はインターネットで情報を発信するという仕事柄、受け取るメールの数は多いほうだと思いますが、それでもメール対応に割く時間は一日二回、それぞれ30分だけで間に合います。
社員同士の連絡にメールを使っている会社も多いと思いますが、時間と意思エネルギーを節約したいなら、メールよりもビジネスチャットツールがおすすめです。(以上、本文まま)
著者は会社ではチャットワークを使っているそうです。件名を入力する手間は省けるし、いちいち「〇〇㈱△△様」という挨拶文も不要になります。これだけでも負担が軽減するし、連絡のやり取りを一元管理できるので便利ですね。
チャットワークのような便利な機能はないかもしれませんが、facebookやLINEもそういう意味では有効だと思います。僕も副業でメールを使ったことはほとんどないです。これらのツールを使っています。
■ルーティーン化する
意思エネルギーを浪費しない、つまり疲れないための極意は決断の回数を減らすことだそうです。
つまり、毎日の生活をルーティーン化することが有効だそうです。
例えば食事のメニュー、テレビのチャンネルをどこにするか、服は何を着ていくか、何時に家を出るか、電車の中でどう過ごすか。SNSのチェックする時間をどうするか……。
決断の回数が多いと、たしかに無駄なエネルギーを消費します。それだけで変に満足した気になって、昨日よりも良い人生を送るということができなくなってきます。
ルーティーンには面倒なことを継続させる力があると書いていますが、これは同意します。
日々の生活でいちいち決断しない。これはとても大切なことだと感じました。
■最初に決めたこと以上のことはやらない
成功者の多くは思いつきで仕事に着手するのではなく、仕事する前に一日のスケジュールを立てているそうです。
これで前述したとおり、決断する回数を減らせるので、無駄なエネルギーを消費することがありません。思いつきで行動していると、疲れてしまうんですね。結局効率的に動けず、時間を浪費してしまう。
このために、著者は「1ページプロダクティビティー」を作成し、そこに書いたことはしないと決めているそうです。
「1ページプロダクティビティー」は日単位の手帳の使い方に似ていますが、やるべきプロジェクト(最大で3件まで)を簡単に書いて、人とのアポ、最優先事項を書いているだけです。細かく行動を書くようなことはしませんし、目標を紙に書いたりもしません。
慣れれば5分程度でできるので、そんなに大きなストレスになったり、時間を浪費することもないようです。手帳を使っている人は、この考えを取り入れても良いのではないでしょうか?
■着ていく服で悩まない
僕も、時期によって着る服をだいたい決めています。「何にしようかな、これにしようかな」と悩まないようにしています。
それだけでめんどくさいし、悩んでいる時間が無駄に思えたからですが、著者も似たような考えだそうです。
実はあの故スティーブ・ジョブズもそうでした。生前の映像を見てみると、だいたい似たような格好していないでしょうか?
これは「大切な時間をもっと大事な意思決定に使いたい」ということだったらしいです。
この場ではこれ、ここではこれを着よう、というふうに、ある程度パターン化すれば悩まないし、服を多く買うこともないので、お金を散財することもありません。
■二次会には絶対に行かない
一つは決断の回数を減らすこと、二つ目は翌日に備えて意思決定エネルギーを回復させるためと、本書で書いていますが、二次会の参加は多くは時間の無駄になります。
特に会社の飲み会については、二次会は非常に無駄な時間になります。よって、会社の付き合いについては、二次会に行くのは年に1回あるかないかになってしまいました。
「行かないと変な目で見られないかな」と思うことは余計な神経をすり減らすし、時間の無駄だし、翌日の行動にも悪影響です。
百害あって一利なし。そう感じることはいち早く捨てる勇気を持つことが大切です。二次会参加はお金も無駄にします。
【関連記事】【会社の飲み会】二次会の断り方|当たり障りなく断りたい方へ
■情報を読まされる側にならない
インターネットやスマホで情報過多になりつつある時代。しかもその情報がまともかどうかと言われればそうではない。まともではない情報も混じっています。
まともな情報か、まともでない情報か、これは人によっても違ってきます。一部の人には有益でも、自分には有益とは限りません。自分の資質も把握せずに情報に惑わされて迷走する人が多いのも事実ですし、自分もそういう時期がありました。
しかし、情報を受信するのではなく、発信することによって、様相はガラリと変わると本書で書いていますが、これは自分自身も経験しました。
情報を受信するだけでは、お金は出て行くばかりです。でも、情報を発信することでお金が入ってきます。
ブログを書けばアフィリエイト等の広告収入が、本を出せば印税が入っていきます。facebookで毎日地道に更新していけば、新しいクライアントの獲得に繋がるかもしれません。
自分から「こんなことに興味がある」と発信していくと、いわゆる“引き寄せの法則”が発動して、知識や人脈などが向こうからやってきます。私自身、何度もそんな経験をしています。(本文まま)
情報発信の重要なことは、まさにここではないでしょうか。発信することで、大事な人間関係を育み、これが結局大きな収益に繋がるのです。
好きなことを受信するだけではなく、発信していく姿勢、これは独立起業には欠かせない要素です。
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やらない決意の第3章、人間関係に関することに書かれた箇所の感想です。これも併せてご覧ください。