現実逃避というと、当然悪い意味に聞こえます。「やらなければいけないことを先延ばしする」「現実を直視せずに逃げてばかりいる」「問題が起きたら、こいつはいつも逃げてばかりだ」というイメージです。
たしかに、そういう人とはあまり関わりたくないかもしれません。でも、現実逃避が悪いことばかりかというと、そうでもないです。むしろ、現実逃避にはいいことの方が良い気がします。
現実から逃げないと、自分の本当の願望と向き合うことができないからです。今回は、その辺について思うところを書いていきたいと思います。
■仕事が合わない現実から逃げる
現実逃避が積極的に必要となるのは、合わない環境にいるときです。一度就職して入った会社の仕事が、「どうにも合わない」と感じたとき、これは現実逃避しないといけません。
潜在意識が拒否反応を示しているのに、現実と向き合っていても何も良いことがありません。僕は会社員をやっていて、それを痛感しました。
会社は不自由なことだらけです。人間関係は選べないし、住む環境も選ぶことができない。集団で仕事するので、自分みたいな一匹狼みたいな人は煙たがれます。
就職は「懲役40年の世界へようこそ」なんて言葉を聞いたことがあります。たしかに会社と刑務所は似たようなものです。
自分は別に犯罪を犯したわけでもないのに、懲役40年の刑を言い渡されたらどうでしょうか?脱獄を考えるのではないでしょうか?
合わない仕事を続けるのは、まさに刑務所に入ることと一緒です。早く逃げることを考えないといけません。
■現実逃避することで本物の願望を見つける
合わない仕事で四苦八苦していることを自覚し、そこから逃げようと考えることは、実はとても良いことです。
本当の自分の願望を考えるからです。本当の自分の願望はなんなのか、しっかりと考え、行動に移すようになります。
僕がブログを書き始めたのも、こういうのがきっかけです。早く会社を辞めたい、脱獄したい、独立したい、執筆だけで生きていきたい。このような強烈な逃避願望がモチベーションとなったのです。
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物理の世界に作用反作用の法則がありますが、まさにそれに近いことが起こります。自分と合わない環境を自覚することで、本当に自分が望む仕事、ライフスタイルを引き寄せるのです。
こんなの嫌だ!逃げたい逃げたい逃げたい!と思えば思うほど、自分の望む未来を具体的にイメージできます。これはとても大事なことです。
■逃げてはいけないを禁句にしよう
逆にまずいのは、会社員の仕事を我慢して続けることです。仕事を楽しくしたり人間関係を円滑にするように工夫することは大事なことですが、本能的に会社員が合わないと感じているのに、会社員を続けると頭がおかしくなります。
合わない環境で高いパフォーマンスを上げることはできません。人には必ず適材適所があると思っています。
適材適所を発見したら、すぐに会社から逃げることはとても大事なことなのです。今すぐ、「逃げてはいけない」を禁句にする必要があるのです。
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生きるために逃げることは、生物に備わった本能です。だから、もっと人間は逃げるべきなのです。我慢と忍耐は違います。
会社員として将来思い描く姿を描けるかどうか?YESであれば会社員を続けたほうがいいですし、NOであればすぐに逃げないといけません。