毎日仕事で忙しいのにお金がない。早く帰っても飲み会に付き合ったりして、全然自分の時間がない。人間関係が会社の人だけ。明日もまた会社行くのか、生きることに息苦しさを感じることがあります。
今回紹介する本は「何を捨て何を残すかで人生は決まる」(本田直之著、青春出版社)という本。著者の本田直之さんと言えば、レバレッジシリーズとかを読んだことがある人もいると思います。
タイトルからして、部屋の断捨離か?と思いがちですが、この本は物の断捨離ではなく、ライフスタイルの選択について書かれています。つまり、生き方やメンタル、人間関係、仕事の面で、何を捨てるか、何を残すかについて書かれています。
冒頭に書いたように、何かいろんなことを心の中で抱えすぎて毎日が息苦しくて疲れてしまった人におすすめです。ということで、書評を書きたいと思います。
この記事の内容
■他人の目を気にすることのリスクを知る
こう言うと周りからは意外と思われるのですが、僕も結構他人の目を気にしてしまう人です。職場環境では、常にいろんな人が監視しているような気がして窮屈だし、facebookでも後ろ向きの投稿とか、つい避けてしまいます。
客観的に見ても、日本独特の風土です。最近の不倫した芸能人のバッシングぶりとか、いかにも「THE日本」という感じじゃないですか。もちろん悪い意味で。日本はもともと排他的な特性を持つ民族です。
でも、だからと言って常識人であろうとしたり、周りに気を使いすぎてしまうと、心が壊れないように他人の目を気にしているのに、結局心が壊れてしまう。
人にどう思われても関係ない、そう思えた時に、本当に道は開けると、この本では書いています。他人を傷つけてまでする必要もないですが、自分だけは捨ててはいけないですね。お金も名誉も肩書きも仲間も失っても、自分の気持ちだけは残すようにしたいものです。
■定期的に物と環境をリセットすることの重要性
ちょっとお金はかかりますが、僕は独立したら、定期的に引越しをしようと思います。この本に書いてあるように、定期的に大量の不要なモノを捨てる大きなきっかけになるからです。
不要なもの排除すればするほど、身軽になる。お金はかからないし、精神的にも健康です。
最近、僕はエイプリルフールで「会社を辞めて車上生活を始めました」と書きました。エイプリルフールなので嘘なのですが、半ば伏線を張っているんです。大ボラでも宣言すると、「やっちゃいなよ」「できるよ」と言ってくれる人が必ず出てきます。そこに働く強制力をこれから利用していこうと思います。
■押し付けの協調性はもういらない
愚痴をこぼし合うような関係は馴れ合いになり、依存に変わり、あなたを縛りつけることになります。(中略)大事なのは、他人に流されず、自分で物事を判断できる人間でいながら、お互いの個性を尊重するようなあり方。(原文まま)
言うまでもなく、本当に重要な協調性とは後者です。日本人の多くが選んでいるのは、前者の協調性ですが、これって協調って言わないですよね?
ちなみに、昔、こういう記事を書いていたことを思い出しました。
【関連記事】職場や学校で協調性を求められるのが嫌いですが変ですか?
■年賀状やお中元でもっている関係を人脈と言わない
著者は10年以上年賀状を書いていないそうですが、これには非常に共感します。ちなみに、僕も何年も年賀状書いていませんし、来ても返しません。⇒詳細はこちら
こういう、儀礼的なやり取り、めんどくさいんですよね。世の中にはfacebookという便利なのがあるじゃないですか。そこでいつも友達になっている人全員に対して「明けましておめでとうございます。今年は〇〇××で……」と書いて、コメントが来れば返信して終わり。それで良いじゃないですか。
年賀状を書いてこないからといって、関係を切ってくるような人とは、正直最初から付き合いたくないです。
【関連記事】僕は年賀状を書かない人だけど何か?その理由を3つ話します
■人生の自由度を高める右肩下がりのライフプラン
生命保険会社の人やFPが提示してくれるライフプラン。これ、右肩上がりのライフプランになっていたら要注意ですね。
自分の心境が変わって会社を将来辞めるかもしれないし、会社に残り続けるにしても、ずっと給料が上がり続けるわけではありません。
収入が上がったからって、必要以上のものを持ちすぎないこと。生活レベルを維持、いや、著書に書いてあるように生活費を半分にしてみる、ということをやってみるのも良いと思います。
必要なものまで節約してチャンスを失うのではなく、不要なことにお金を使わない。浪費を限りなく0にする。切り詰めた生活ではなくて、自由で開放感溢れた生活を送るために、右肩下がりのライフプランを前提としてあ考えることが必要だと思います。
〇関連記事
【関連記事】おすすめ本紹介|「断捨離」「捨てる」「減らす」「片付け」系
最近〇〇を手放すという言葉を本当によく聞くようになりました。もう、何かを所有する時代じゃないんです。無形の経験に価値を感じる時代です。
住む場所、時間、働き方、経済の自由を得られるために必要なことを書いている本をまとめて紹介します。
【関連記事】場所を問わない仕事でもっと自由自在な生き方を|地方移住にデュアルライフに
同じ本田さんの著書、「脱東京」の書評です。地方移住やデュアルライフを考えている人は、かなり刺激的な内容ではないかと思います。