たかぎなおこさんのコミックエッセイの、あのほのぼの、ホンワカしたゆるい感じが結構好きで、新作が発売されると、ついAmazonで購入してしまいます。
今回は「ひとりぐらし」シリーズの最新作。上京してから18年、今の部屋に住んで10年、40代に突入したたかぎさんの日常です。
何だろ、たかぎさんの本については、「もういつ新作出るのか、楽しみで仕方ない」と言ったり、定期的にAmazonで新作が出ていないかチェックしたりとか、そういう熱狂的なファンというわけではないのですが、
新作が出ているということに気付くと、「あ、読んでみようかな」という感じで、いつの間にか買っている感じです。
いつからだろう、こういうホンワカした本を読むようになったのは。
■今回もほのぼのした日常が
今回は、40代に突入したたかぎさんの日常がメインの話で、初めての人間ドッグ、ネコを預かった話、家電製品の買い替えや、部屋の断捨離など、これまた普通の日常を書いています。
ひとりぐらしシリーズの特徴は、本当に「普通」の日常を描いていることですよね。
普通の日常なんですが、たかぎさんは、読者に「あ~、こういうことある~!」「うわ、なんかその気持ちわかるわ」みたいなことを思わせるのがとてもうまいと思います。
内容はあまりここでは言わないようにしますが、少なくとも今までのひとりぐらしシリーズに負けず劣らず、「あー、こういう気持ちわかる~」という箇所がいくつか登場します。
そして、その都度、なぜかほのぼのとした気持ちになります。短めのストーリーのひとりぐらしツレヅレ記も良いですね~。
僕の場合、フリーランスに対する憧れもあるので、それがバイアスになっている可能性がありますが、たかぎさんの本の中の出来事って本当に平和です。深刻な悩みというのが全然ない。
読んでいて、とても幸せな気持ちになります。あー、こういう平和な日常が欲しい、少し羨ましくもなります。
■もしかして完結編?
前のひとりぐらしシリーズのタイトルは、たしか「ひとりぐらしも9年め」とかいうタイトルで、その前は「5年め」でした。
でも、今回は「何年め?」と自分に問いかけるようなタイトルです。「そろそろひとりぐらしも終わりかな?」ぐらいに感じるタイトルです。
実は最後の方を読むと、ひとりぐらしがもしかしたら終わるかもしれないと予感させるところが。
ということで、もしかしたらひとりぐらしシリーズは、これで終わりかもしれません。
「ふたりぐらし始めました」みたいな新作が出ることを、個人的には期待しています。
※表紙のカバーを外すと四コママンガが登場します。たかぎさんの本は表紙カバーを外したくないのが多いのですが、それだけに見逃さないようにしてください。
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たかぎなおこさんの本といえば、ひとりぐらしシリーズの他、グルメとか旅とかマラソンに関するコミックエッセイもシリーズ化されたりしていますが、
個人的におすすめなのが、どのシリーズにも入らない、上の2冊の本。
2冊ともたかぎさんのコミックエッセイが好きな方であれば必読です。