僕のブログでは、「節約&投資は大事だよ~」というニュアンスの記事を多く書いてきたように思います。
特に重要だと思っているのが、節約、つまり支出の削減です。支出を削減できなければタネ銭を使うことができずに、投資に回せないからです。
結果的に、どんどんお金が貯まらなくなっていきます。堅実な人は支出を削減し、一部を投資に回していますから、何年後、十数年後の資産に大きく差が出るでしょう。
でも、節約生活にも身の丈に合った節約っていうのが大事だと思います。
月収100万円の人が月に10万円貯めるのは簡単ですが、月収20万円の人が10万円貯めるのは、なかなか容易ではありません。例えダウンシフターであっても、無理すると挫折することになると思います。
そうなってくると、重要なことは、収入に対する支出の割合で家計を管理することになります。
実際に、多くのFPの人が、「収入の〇%を貯蓄に当てて、〇%は自己投資して……」という話をしていると思います。
■収入に対する支出の割合
〇最低20%
実家から会社に通っている人、社宅や寮に住んでいる人、自分でマンションを借りて会社に通っている人、実家に仕送りしている人など、各々環境は違ってくるので、一概には言えないですが、
あくまでも貯蓄の目安は収入の20%と言われています。月収100万円の人なら20万円、月収20万円なら4万円です。
この最低ラインは達成していかないと、将来必要となるお金を貯めることはかなり厳しいとされています。
また、独身寮に住んでいる独身の会社員であれば、収入の50%程度を貯蓄に回していきたいところです。でないと、退職後ダウンシフトしようとしても容易でなくなります。詳しくは下の記事。
【参考記事】独身寮・社宅に住む人の理想の貯金|貯めやすい環境を利用する
〇家賃は1/3超えたらアウト
上の記事にも書いていますが、これはどういうことかというと、家賃は収入の33%未満に抑えるのが目安とされているからです。なので家賃がほとんどかからない独身寮であれば、50%貯蓄を目指せるでしょう。
住宅手当がない会社員やフリーランスの方であれば、月収100万円なら33万円以内、月収20万円なら6~7万円以内に収める。
東京で6~7万円というと、探すのは容易でないので、可能であればシェアハウスなんかも検討しても良いかもしれません。地方であれば6~7万円は、そんなに高いハードルではないでしょう。
個人的には、家賃については、収入が増えるほど、家賃の支出に対する割合は減らしていった方が良いでしょう。
20万円から30万円に給料が上がったからといって、すぐに家賃10万円のマンションを探すのではなく、もうちょっと安いマンションを探すのが理想でしょう。家賃は家計に非常に重くのしかかるので。
月収100万円の場合、家賃33万円は、理想範囲内とはいえ少し高すぎな感じです。そんな高い部屋借りる必要あるのでしょうか?個人的には20万円以内で収めたいところです。
【参考記事】家賃は給料の何割ぐらいが目安なのか?お金を貯めたい人へ
〇固定費
その他、固定費はどんなに散財しても収入の60%以内に収めたいところです。
固定費というと、家賃の他に生命保険料、食費、通信費、光熱費のような、時期によって左右されない固定された支出です。
生命保険に加入している人は要注意です。個人的には本当は入らなきゃないのに入っていない人より、入らなくても良いのに入っている方が危険だと思います。人生で2番目に大きい買い物なので。
【参考記事】新入社員が迷う生命保険の加入|わからないのに入ろうとしてませんか?
【参考記事】30代子持ちの夫婦が悩む生命保険の加入|保険料を節約したい方へ
その他、食費についてはランチで何千円もかけていたり、通信費についても見直しをかけていない場合は注意が必要です。
あと、タバコもどちらかというと固定費ですね。健康面だけではなく、地味に家計も圧迫するので、お金のストレスフリーに少しでも近づきたいなら禁煙をおすすめします。
【参考記事】禁煙で貯金できるか?禁煙のメリットをお金の観点から考える
〇変動費
なお、変動費については20%以内が理想とされています。なので、月収30万円の人が月に60,000円も会社の飲み会にお金使っていれば、もはやアウトでしょう。
飲み会の参加、特に会社の付き合い飲み会については、お金だけではなくて時間も著しく浪費します。極力使わないようにしていくことが大切です。
【参考記事】会社の飲み会は金の無駄?|自己投資か浪費か、参加を判断する基準
■お金の使い方も割合管理
支出の内訳については、自己投資、浪費、消費に区分することが重要という有名な原則があります。
家計簿の管理を学ばれた方であれば、だいたい聞いたことある話だと思います。
【参考記事】自己投資、浪費、消費について考える|節約の基礎(1)
この自己投資、浪費、消費についても、割合で管理するようにすると良いです。
理想は自己投資9割、浪費0、消費1割が理想でしょうが、さすがにこれは無理です。
以下の本によれば、理想的なバランスは、自己投資20%、浪費10%、消費70%ぐらいが目安とのことです。
貯金を無視して自己投資するのは考えものですが、もし理想の貯蓄額を達成しているけれども、支出の内訳を見たら浪費の割合が多いという場合は、
浪費したお金を削減し、さらに貯蓄に充てるよりも自己投資に充てることをおすすめします。
逆に、浪費によって、月々の貯蓄がほとんど出来ていないのであれば、貯蓄を優先させると良いと思います。
なお、上の本では、最初は自己投資20%が苦しければ、5%からやってみようと書いています。
浪費や消費の抑え方については、他の記事でいろいろ書いているので、ここでは割愛します。