これまでいろんな記事で、持ち家購入の危険性について、いろいろ書いてきましたが、こういった記事を書いている最中にも、友達や後輩や先輩や、もしくは友達の友達が、続々と家を買ってしまっています。
まあ、自分の年齢が、そろそろそういう年齢に達しているということでもあるのですが、本当にこの選択が正しいのか甚だ疑問です。
もちろん住宅の購入について否定するつもりはありません。後述するように、最近は地方の方に行けば全部で1,000万円以下とか、800万円以下とか、ローンを組まなくとも買えちゃいそうな家もあるし。
縄張り意識は人間の本能の中に大なり小なり備わっているので、そもそも持ち家の購入が強い願望にある人もいるので。
なぜ、ここまで持ち家の購入に慎重姿勢の記事が大きいかと言えば、一度買ってしまったら、後に引き返すことができないからです。
特に、なんとなく「持ち家を買うことは当たり前だ」と思っているような人がいれば、この思い込みを捨て去ることを勧めます。
■買うのが当たり前という思い込みを外そう
ロバートキヨサキ氏の「金持ち父さん貧乏父さん」や橘玲氏の「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」などのベストセラーが、あれほどお金に対する価値観の変化を促しているにも関わらず、
未だに持ち家を買うことが当たり前という文化が根強く残っています。
これは時代遅れというわけではなく、おそらく住居が欲しい、自分の縄張りが欲しいという人間の本能によるものでしょうから、この文化は今後も消えることはないでしょう。
しかし、それでも敢えて、この買うことが当たり前という思い込みは、すべて捨て去ってほしいと思います。例えば、以下のような思い込みです。詳細については、それぞれ別記事で詳しく書いています。
・家賃を払い続けるのがもったいない →詳細はこちら
・子供が生まれたから、賃貸のアパートでは狭い →詳細はこちら
・男は家を買ってこそ一人前 →詳細はこちら
・マイホームを買えば幸福感に満たされる →詳細はこちら
特に2,000万円も3,000万円もするような家を買おうとしている人は要注意です。
特に「男は家を買ってこそ一人前」という価値観は捨て去ってほしいと思います。これ、他人の目を強く気にしているんですよね。
住んでいる地域や勤めている会社では、この価値観が不思議なほど根強かったりしますが、こういった他人の価値観に縛られるのは不幸の始まりです。
また、マイホームで幸福感が満たされるかと言われれば、全然そんなこともない。特に僕のような自由に対する欲求が強ければ、移動の自由が利いて、変化を求めることのできる賃貸の方がよっぽど幸せだったりします。
■どうしても欲しいなら……
ただ、最近はどうも、住宅購入が必ずしも間違った選択とは言い切れないようなことも起きている気がします。
ここ数年、住宅の価格破壊が進んでいるからです。
前述したように、1,000万円以下とか、800万円以下とか、そういう物件が以前より増えていると言うではないですか。しかも首都圏でも、こういった安い物件は増えてきているらしいです。
しかも中古の物件ではなくて、新築の物件です。もし、こういう住宅であれば、購入の余地はあるのかなと思います。
ただし、家を買ってしまうと、しばらく身動きはできなくなるので、自由の欲求が強い僕みたいな人は購入に慎重になった方が良いのは変わりませんが。
ただ、ここで確実に言えることは、2,000万円も3,000万円もするような住宅を買おうとしている人は、慎重になった方が良い。本当に「待った!!」と言いたい。
しかも、今後も少子高齢化の影響で、このような格安物件は増えていくことが予想されます。
1,000万円を切るぐらいの価格で、しかも魅力的な住宅で、場所も良い物件が見つかってから購入しても遅くないのではないでしょうか?