果たしてロシアは見えるのか?宗谷岬に行ってきた|日本最北端一人旅

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一生に一度は行きたいと思っていた場所があります。それが日本最北端の宗谷岬。なぜ行きたいと思ったか?宗谷岬からロシア(※)が見えるかもしれないから。

だって、日本から異国の地を見ることができるんですよ。凄くないですか?日本はもともと島国で国境のない国じゃないですか。だから国境を感じるところって、かなり貴重じゃないですか。

しかもロシアですよ。人種が違うじゃないですか。だから日露国境=人種の境目でもあるんですよ。すごくないですか?

アジア以外の国を日本から見渡せるなんて、どこかワクワクしないですか?ということで、人生で初めて訪ねた宗谷岬のレポートを書きたいと思います。

※宗谷岬から見えるのは南樺太で、厳密にはロシアというよりは日露国境未定地になります。世界地図をご覧になると、サハリンの南側は白抜きになっています。

■AM4:50起床

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宿泊先の稚内サンホテルで、起きたのはAM4:50。ちなみに、前日はPM11:30にチェックインして、しかも、ホテルからプレゼントされたビールを飲みながら、ブログを1記事更新したので、寝たのはAM1:00過ぎ。4時間も寝ていません。

旅行ってつい寝不足になりがちです。せっかく旅行しているのに、たっぷり寝てしまうのはもったいないという心理が働いているのかもしれません。

■AM5:45稚内出発

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なぜそんなに早く起きたかというと、AM5:45発宗谷岬行きのバスに乗るためです。宗谷岬行きのバスは、写真を見てわかるとおり、1日で全部で7便走っています。

早朝だと、宗谷岬でご飯を食べられないかもしれないというデメリットはありますが、札幌行きのバスに乗るのがAM11:30。

AM8:38のバスに乗ったら、AM10:17のバスで戻るしか選択肢がない。しかし、AM5:45のバスに乗れば、満足してすぐ帰ることもできるし、もう少し長居したければ長居することもできる。

初めて行く場所で、しかも宗谷岬に行ったことのある友達はほぼ皆無(だと思う)なので、選択の自由度を設けたかったのです。

でも、道中って興奮しているんですかね。睡眠時間わずかなのに、全然眠くない。バスの中もずっと車窓からの風景を眺めていました。

だって、エゾシカ出てくるかもしれないし、キタキツネに遭遇するかもしれない。何といっても、初めて見るような光景ばかりだということ。そりゃ興奮します。

なお、宗谷岬行きのバスに乗ったのは、ほとんど、ていうか全員が観光客でした。僕のような一人旅が男性3名、女子1人、友達同士っぽいのが1組2名、新婚夫婦が1組2名です。

思ったとおり、一人旅率高いです。札幌や旭川に住んでいればともかく、「宗谷岬行ってロシア見てこようよ」といって、乗ってくる人もそうそういないものです。

また、向かっているのは日本最北端、最果ての地です。何となく一人で行きたくなるような気がします。

■AM6:35宗谷岬着

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稚内駅から宗谷岬まで、50分かかります。稚内と宗谷岬はセットで考えていたのに、こんなに遠いとは思いませんでした。何か、目的地は横浜なのに、大宮集合と言われたような気分。

もう前日から気付いていたことですが、この日の北海道は低気圧の影響で天気があまり良くなく、写真のとおり宗谷岬は曇天です。帰り際、雪が降ってきたくらいです。

ということで、残念ながらサハリンを眺望することはできませんでした。雲ひとつない快晴であれば見えるそうです。

特に空気が澄んでいる真冬の時期(寒すぎそうで行きたくないけど)は、結構はっきり見えるそうです。

■AM6:55キタキツネと遭遇

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宗谷岬の日本最北端のモニュメントの写真を撮ったり、ぼーっと眺めているだけでは、ものの5分で用が済んでしまいます。

女子一人旅している人は、モニュメントをバックに自撮り写真を撮っていました(たぶんfacebookかブログにアップするんだと思います。それとも旅行雑誌のライターか?)が、その人もすぐに用が済んで、宗谷岬と向かい側の宗谷公園のほうに向かいます。

高台にあるそこは、北海道らしい草原の風景ですが、ここにもいろんなモニュメントが建立されています。

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この大きなモニュメントは、戦争で亡くなった人のための慰霊碑かと思えばそうではなく、1983年の大根航空機撃墜事件のときのモニュメントみたいです。

ご存知ない方は、写真をご覧になって頂くとして、撃墜された場所が、ロシア領域(当時ソビエト)のなかでも稚内の近くだったみたいで、当時は市を挙げて全力で対応したそうです。

なお、この辺りには、「キツネにエサを与えないでください」の看板が結構出ています。そうなのか、キタキツネが出没するのか。もしかしたら遭遇できるのかなあ、と思っていたそのときです。

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本当に遭遇してしまいました。遭遇したのは1匹だけです。写真の通り、正真正銘のキタキツネです。でも、こうしてキツネを見てみると、犬にも似ていますね。厳密には、キツネっぽい犬に似ているという感じでしょうか。キツネがイヌ科の属するのもわかる気がします。

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キタキツネを見たのは人生初めてなので、出会ったときは嬉しかったです。チャンスを逃さまいと、必死で写真撮っていたら、自分の様子に気付いたもう1人が、高級そうなカメラでキタキツネを激写していました。

■AM7:10到達証明書発行

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写真に撮り忘れましたが、この時間、唯一お土産屋がオープンしていて、そこで到達証明書を発行してもらうことができました(100円です)。

いろいろ他のお土産を見ていたら、アザラシカレーという、ちょっと変わった感じのカレーを発見したので、これも購入(1000円)。熊肉なら結構見かけるけど、アザラシの肉っていうのは、初めて見ました。そもそも北海道ってアザラシ出てくるんだっけ?

■AM7:21帰りのバスに乗る

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お土産屋はやっていましたが、最北端とか間宮堂など、ラーメンや海鮮丼を食べられるところは、まだオープンしていませんでした。

特に最北端は、AM8:00に開店する可能性があったのですが(ネット調べ)、キタキツネに遭遇して満足してしまったのもあり、結局AM7:21に帰りのバスに乗りました。

他の観光客もみんな、同じ時間に帰っていました。滞在時間はわずか45分程度ですが、十分心を満たすことができます。

なお、バス停には、旅ノートというのがあります。たまにありますよね。記念に何か書いていくようなの。しかも、秘境駅とか、マニアックな場所に、こういうノートが置いている印象があります。

そのノートを眺めてみると、「樺太が見えます」なんて書き込みもあり、羨ましいと思いました。

いつかリベンジしたいと思いますが、サハリン行きの稚内のフェリーが再開したときを狙って行きたいと思います。(※)

※2015年、ハートランドフェリーの撤退により、サハリン行きのフェリーは現在休業しています。稚内市では、フェリー再開に向けて前向きに動いているそうですが、2016年5月1日現在、再開の日時は決まっていません。

⇒休業していますが、フェリーターミナルの前を通りました。


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函館~稚内の特急列車縦断した後、翌日の宗谷岬に備えて、稚内市内のホテルに宿泊したときの様子です。こちらも併せてご覧ください。

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