僕のように独身であれば、「もう良いや、何年か食い潰せるだけの貯金もあるし、ブログの収益も上がってきたし、会社辞めて自由に生きるぞ~」ということもできるかもしれませんが、(無謀かどうかは別にして)
結婚していて、そして子供もいる場合は、なかなかそうは言いづらいのではないかと思います。
で、実際に奥さんに反対されているという話も聞いたりします。
旦那さんの無謀な決断によって、家族がいきなり荒波に晒されるのは嫌だという気持ちは、当然のことながら理解できます。
独立するなら、今の給料以上になってから(必須条件は支出以上)、旦那の独立後の生活が心配なうちは、まだ会社員でいてほしい。これは当然のことと思います。
しかし、生活が心配だからといって反対するのは、本当に正しいのでしょうか?
この記事の内容
■旦那が不幸で良いの?
自分がこの記事を書こうと思ったきっかけは、先日書評でも書いた、「好きなことだけして生きていく」(心屋仁之助著、PHP)という本を読んだ時のことです。
この本のなかで、こういう一文があったんです。書評でも引用していますが。⇒書評はこちら
家族の幸せのためにお父さんは頑張っているわけですが、お父さんが頑張って会社に通い続けることが、家族にとって幸せとは限りません。家族は幸せでもお父さんが不幸なら、そんなの何の意味もない。
僕は男なので、ついお父さん側の立場に立ってしまうのかもしれませんが、妙にこの一文が印象的だったんです。(僕はまだ独身ですけど……)
本当は会社を辞めて独立したい、好きなことで稼いでいきたい、こんな会社に未練はない、今の会社で働いている時間がもったいない……。
そんな気持ちを押し殺してまで旦那さんに会社員のままでいさせて、幸せなんでしょうか?
たしかに独立してからうまくいっている人は、結構石橋を叩いて歩いて、慎重に慎重を期して、会社の給料以上の収入が得られるようになってから辞める人が多いです。
でも、だからって旦那さんを不幸な状況に追い詰めてまで、何を守ろうというのでしょうか?
家族って、1人でも不幸ではだめだと思うんですよね。みんなが幸せでないと意味がないわけです。
だから、一方的に反対するのではなくて、せめて、どうしたら独立できるか、独立してから事業を軌道に乗せるにはどうしたらいいか。旦那さんが本来ワクワクする部分に焦点を当てて話し合った方が良いのではないかと思います。
一方的に、「お願いだから路頭に迷うようなことはしないで」「ちゃんと働いてよ」「ちゃんと給料もらってきてよ」「子供にかかるお金はどうする気?」「住宅ローンもまだいっぱい残っているじゃない」
このような言い方は逆効果になるのではないかと思われます。もし、旦那さんが会社に対してもう未練も何もない状態であれば尚更です。
であれば、旦那さんが独立して、会社員時代以上にもっと稼いで、家族みんながハッピーになるようなことを一緒に考えてあげた方が楽しくないですか?
退職&独立を応援する家族なんて、個人的にはとても素敵だと思います。
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「ダンナが会社やめたいと言いだしまして」(PHP)というコミックエッセイの書評です。
旦那が会社辞めてしまった夫婦9組に取材を行ったものをもとに書かれたコミックエッセイです。
もし旦那さんが会社を辞めたいと言い出した場合、この本も参考になるのではないかと思います。
もし早期退職について話し合っている最中であればおすすめします。