ビジネスで成功するために必要な要素は、だいたい次の2つと言われます。
(1)自分の好きなこと、やりたいことをやる
(2)顧客が求めるものを追求する
この2つが両立して初めてビジネスが両立する。これは会社を辞めて独立起業を目指しているなら、1度は聞いたことある人もいると思います。
前者の自分の好きなこと、やりたいことは、案外明確になっても、肝心の顧客が求めるものが何なのか、なかなかつかみにくかったりします。
自分もつい自己満足に陥ってしまったり、利己的になってしまったりして、これまでチャレンジしてもなかなかうまくいかず、うまく続きませんでした。
今回、顧客が欲しいものを追求するにはどうすれば良いか、思うところを書いていきたいと思います。
■好きな言葉
ユニクロの柳井正さんが書いた「現実を視よ」という本に書かれた次の一文が、自分の座右の銘の1つになっています。
・企業が本当に顧客の立場に立って、何が欲しいか、何を求めているかを頭がショートするくらい考えなければビジネスは成功しない。
痛烈なのは、「頭がショートするくらい」ということです。例えアイディアを出し尽くしたと思っても、とことん考え抜かないといけないんです。
脳みそがシュワシュワするなんてレベルではないです。頭がショートする(つまり思考停止)くらい考え抜かないといけないんです。
頭ではわかっているんですよね。顧客が欲しいもの、顧客が求めるもの、顧客の価値創造、これがいかに重要か。
でも、顧客が欲しいものって何なんだろう?どうやって考えていけば良いんだろう?特にビジネスを本格始動する前は、これをすごい悩みます。
■自分の過去にヒントがある
では、顧客の価値創造をどうやって考えていくか。これは自分の過去にヒントがあると思います。
自分の楽しかったこと、最高に喜びを得たプラスの体験だけではありません。むしろ、トラウマになるほどの辛い体験、「このままで良いのか」と疑問に思い続けて人知れず悩んできた時間の方が大きなヒントになったりします。
自分の過去と言っても、これまで積み重ねてきた実績やスキルといったハードスキルだけの話ではありません。今までどんな思いで生きてきたかが大きなヒントになるのです。
目をそらしたいこともあるかもしれません、他人を傷つけてきた過去と向き合わないといけないかもしれません、人知れず抱えてきた思いをぶちまけることになるかもしれません。人間には、思わず本心を隠す心理が働きます。
それか、自分の本心、つまり魂の叫びが見えないこともあります。(自分はこっちのほう)
【関連記事】思わず本心を隠す心理の大きな2つの特徴|言いたいこと我慢してないですか?
でも、いずれ過去と向き合わないといけないときが来ます。これはなかなか1人ではできません。自問自答してもたかが知れています。人の力を借りましょう。
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■実践しながらつかんでいく
また、ただ何もせずに考えてばかりでは、進みません。実際に着手しないとわからないこともあるからです。
自分もこのブログを始めて2年近く(2016年10月現在、1年10ヶ月)経ちますが、自分の過去を振り返りながらブログを書いたりしています。
そもそもブログを書いたり文章を書くということは、資金がほとんど必要なく、経済的なリスクはほとんどありません。
好きな時間で書くこともできるため、会社勤めの副業で試してみることも可能です。
なので、実際にブログを更新していきました。1000記事くらい書いていたら、こんな嬉しい感想も頂くこともできました。
【関連記事】ついに1000記事達成&ブログの嬉しい感想をもらって思うこと
この記事で紹介している読者の感想のように、「(こんな思いをしているのは)自分だけじゃなかった!」という一文が、とても嬉しかったです。
これが、自分の執筆活動の中で伝えたいことの1つだったのです。昔、自分は役に立たない人間だと思い込んでいて、人知れず悩んでいたことがありました。両親にも会社にも言えませんでした。言っても理解してくれませんでした。
人知れず悩んで、自分で自分を追い詰めてしまう。こういう人は本当に多いと感じます。自分がそういう思いをしてきたので、何となく直感でわかることもあります。
自分の過去に抱いた思いが、読者に通じたことの充実感を覚えました。おかげでブログに対するモチベーションは上がりました。
■まとめ
顧客が何を求めているか考えるために必要なことは、次の3つだと思いました。この3つをこれからも大事にしていきたいと思います。
(1)自分の過去を振り返る
(2)そういうことが話せる人間関係を築く
(3)とりあえず実践してみる