久しぶりにキャッシュフローゲームの話題を書きます。
キャッシュフローゲームというと、不思議なことにネットワークビジネスの勧誘のイメージが強いですが、当然本来の目的はそうではなくて、経済的自由を手に入れるまでの道程をゲームを通して学び、節約と投資の必要性を学ぶゲームです。
実際にこのゲームをやって蓄財の必要性に気付き、自発的に節約したり投資したりして、少しずつお金を貯められるようになりました。
なので、自分がこのゲームを開催する場合はキャッシュフロークワドラントの話はほとんどせず、金融の基礎知識や今の日本人の現状の話を絡めてゲーム会を行っています。
ファイナンシャルインテリジェンスを身につけるには、数字を読み解く訓練が必須となります。このゲームのカードに書いてあることを読み解いて、取引の選択をするのは、実世界を模擬していることになります。
ということで、キャッシュフローゲームのopportunityのカードについて解説していきたいと思います。しかし、不動産投資やビジネスのカードについては別記事で書いていますので、
今回はそれ以外のカードについて、代表的なところを少し解説していこうと思います。
〇株式
基本的に無配当のカードが多く、売却差益を狙うことになります。
現実世界では有り得ないですが、キャッシュフローゲーム101には倒産がないので(ローカルルールで$1株を倒産にする方法はあり)、株価が低い時に、一気に買い占めれば、だいたい利益を得ることができます。職業によっては、一気にゴールに近付けます。
例えば価格変動幅が$5~$30であれば、$1か$5の時に買い占めれば良いのです。価格変動幅から少しずれて$1とか$40とかが出ることもあります。$1が出たら超ラッキーですね。
投資信託GRO4USファンドというカードもありますが、これも低い時に買うと良いでしょう。ただ、あまり多くないカードなので、このカードの大量買いは個人的に勧めませんが。
〇希少な金貨、10エーカーの原野
頻度は少ないですが、こういうカードを引くこともあります。Marketで該当するカードが出れば比較的大きなキャピタルゲインを得ることができますが、
流動性リスクの高い案件でもあります。
不動産投資も含め、現物資産で考慮すべきところは流動性リスクですね。
〇優先株2BIGパワー
大手電力会社のカードです。価格変動幅がないのに、年10%の配当という、現実にそんな話があれば詐欺じゃないか?という一見おいしいカードです。
ただ、不動産のインカムゲインに比べると魅力のないカードです。このゲームの不動産のカードは、ほとんどROIが信じられないくらい高いので。
なので、このカードの購入は個人的には勧めません。
ちなみに、かつて安定株と言われた電力会社の株を買って、安定的に配当をもらおうと考えていた人も多かったらしいですが、結果どうなったか、言うまでもないと思います。目も当てられないです。
時代は変わります。どんなに優良株と言えそうな株式でも、基本的に株価は暴落するリスクがあることを考慮しないと、いざという時に大慌てします。
なお、似たような特質を持つカードに譲渡性預金がありますが、これは年6%なので、2BIGパワーよりも魅力のないカードです。
以上はsmall dealのカードですが、big dealは基本的に不動産かビジネスなので、それは別記事をご覧ください。
※主催者はカードの意味を熟知する必要はあるか
なかにはキャッシュフローゲームを主催してみたいと考えている人も多いと思います。
初めての場合、なかなか主催するのに抵抗があるかもしれませんが、カードの意味を熟知する必要があるかと言われると、そうでもないと思います。
基本的にこのブログで書いてあるルールと、インカムゲインとキャピタルゲインについて把握しておけば、主催にするには問題ないと思います。
何回かゲームすると、実はそんなに難しくて複雑なゲームではないことがわかると思います。実は主催するにはそんなにハードルの高くないゲームです。