外貨預金というと、銀行が取り扱う外貨預金、それ以外だと外貨MMFやFXを思い浮かべると思いますが、今回は銀行が取り扱う外貨預金の話をしたいと思います。
知っている人には当然の知識かもしれませんが、知らないととても怖い話なので、外貨預金を検討している人は、銀行が取り扱う外貨預金のデメリットを把握しておく必要があります。
それがペイオフ対象外であること、そして手数料が高いという点です。ここはしっかりと認識したほうが良いでしょう。
■ペイオフ対象外
普通預金であれば1000万円+その利息は保護されます。銀行の外貨預金は基本的にペイオフ対象外になります。銀行が潰れた場合、悲しいことに一銭も返ってきません。
昔よりは「銀行が潰れるもの」という認識が広がっていると思いますが、それでも銀行はなかなか潰れないと思っている人も多いでしょう。しかし、結構これまで潰れた銀行は多いです。
ざっと調べただけでも、ここ20年では北海道拓殖銀行、日本長期信用銀行、日本債券信用銀行、国民銀行、幸福銀行、東京相和銀行、なみはや銀行、新潟中央銀行、石川銀行、中部銀行、足利銀行なんかが潰れています。
銀行が潰れることは、そうそう珍しいことではなくなっています。大手の銀行も潰れないとは限りません。なので、銀行で外貨預金をしている人は、このリスクを認識する必要があります。
同じ理由で、1000万円以上の現金を同じ銀行に預金しておくのも考えものです。あまり現金を多く持つことはおすすめできませんが、多く現金を持つ人は、銀行の口座を複数持つことが必要になります。
なお、外貨預金だけではなく、譲渡性預金なんかもペイオフ対象外みたいです。まあ、譲渡性預金は個人にはほとんど関係のない話ですが。
■手数料が高い
もう1つ、銀行の外貨預金は手数料がかなり高いことです。外貨に替えるとき(TTS)、円に戻すとき(TTB)両方に為替手数料が発生しますが、これがかなり高いです。
手数料が比較的安いと言われている住信SBIネット銀行ですら、FXの60倍もの差があると言われています。(だからといって外貨MMFやFXが良いわけではありません。)
これはスプレッドの話。これだけではなく、金利にも手数料が発生しています。銀行によって差があるので、具体的には書きませんが、本来の金利より全然利回りが低いことがあります。銀行はその分手数料を抜いているのです。
本来のスワップ金利は2.5%なのに、なぜか金利が0.5%という例もあります。銀行は2%もの手数料を抜いているのです。
また、よく見かける金利キャンペーンなんかも注意する必要があります。これ、3ヶ月とか半年とか期間限定なので。
金利なんて長い目で見ないと大きな利回りが得られません。3ヶ月とか半年では、得はいくらにもなりません。
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